※1:(株)アールシーコアは「CLTログハウス」の商標(登録6202021)及び関連する特許(特許7169690)を取得済
※2:2021 年 4 月~2022 年 3 月国内シェア 57%、国土交通省「丸太組構法建築確認統計」より当社算出
今回の認定取得の意義
地球環境保全に向け、SDGs目標達成が大きな課題となっていますが、中でも、木材活用はCO2削減・地球温暖化対策のキーとしてその重要度が高まっています。
木は成長の過程でCO2を吸収しますが、吸収力は木の成長とともに低減します。そこで、成長した木を計画的に伐採して木材として利用し、新たに植林を行い、CO2吸収力の高い森林を育てることがCO2削減に有効です。木を「伐って、使って、植えて、育てる」という森林経営サイクルにおいて、「使って」に大きく貢献するのが今回の認定取得となります。その理由は下記となります。
① 壁面すべてが木材のログハウスは在来木造建物の約3倍もの木材を使用(構造比)
② 従来は、「木材現わし」のログハウスは、規制により、建物の密集度が高い「防火地域」では2階までしか建築できませんでしたが、今回の認定取得により4階までの中層ビルが可能となりました。これにより、住宅のみならず、商業施設など非住宅建築物への用途が広がり、ログハウス普及~木材使用量増加へとつながります。
③ 2010年の「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」制定以来、都市部(防火地域)でも「木材現わし」の中高層木造ビルが建つようになりましたが、その建物構造は、「木材現わし(燃えしろ層)」の内側に「不燃材(石こう等)の燃え止まり層」があり、さらにその内側に木製構造材があるという3層構造となっています。そして、「木材現わし(燃えしろ層)」と「不燃材の燃え止まり層」は、建築現場で施工する工程となっており、現場での手間がかかります。一方、今回の認定取得では「不燃材の燃え止まり層」は無く、いわば ″100%純木製構造″で、建築現場での手間が省け、施工工期短縮~建築件数増~木材使用量増へとつながります。
認定取得の背景
今回の認定取得は、「木材現わし」「不燃材の燃え止まり層無し」「防火地域対応」「中層」という非常に難易度の高いプロジェクトでした。認定取得の背景には、下記の事象があります。
① 「別荘」用途が主だったログハウスを「自宅」としても住めるよう、耐火性能を実証すべく、1998年以来、独自に耐火実験を重ね、防火に関わる各種認定を取得してきたBESSの経験とノウハウ(現在、BESSログハウスの約8割が自宅用途)
② ひき板を繊維方向が直交するように積層接着したCLT(Cross Laminated Timber:直交集成板)は、コンクリートに匹敵する強度を持つとともに、加工精度、製品安定性が高く、高い気密性と相まって、防火性能が高い建材のため
BESSは、今回の認定取得を新たなステップとして、地球環境保全・SDGs目標達成の一助となるべく、ログハウスのさらなる普及に邁進してまいります。
〔BESS(ベス)とは〕
“「住む」より「楽しむ」”をスローガンに、暮らしをとことん「楽しむ」文化を日本に広げる住宅ブランド。ログハウスをはじめ6シリーズの個性的な木の家で、外とつながる、自然とつながる暮らしを提唱。全国に単独展示場「LOGWAY」を展開し、非日常を日常に取り入れた暮らしを体感する場の提供とともに、暮らしを楽しむ文化創造を目指しています。
〔BESSの家 ラインナップ〕
〔株式会社アールシーコアとは〕
人の感性を大事にしたマーケット創造を目指し、“「住む」より「楽しむ」BESSの家”を事業展開しています。経済合理性や文明偏重にならず、日本的価値観を伴って文化を大切にした事業創造を目指します。
●BESSの家 ホームページ
https://www.bess.jp/
●株式会社アールシーコア ホームページ
https://www.rccore.co.jp/