LINEリサーチでは、私たちの行動を決める1つの要因になっている、「みんなが使っている」という世の中の空気感を頼りに、今と近未来の流行を予想する企画を複数回にわたって実施しております。
第二十三弾では、日本全国の18~59歳の男女を対象に、ドライバーの負担軽減だけでなく、交通事故や渋滞の減少、環境問題の解決にもつながるといわれている「車の自動運転」の現状の認知率や現在利用率、今後の流行予想などについて調査を実施しましたので、その結果をお知らせいたします。
※調査結果の詳細はLINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」でご覧いただけます:
https://research-platform.line.me/archives/41902396.html
※本リリース内のグラフ画像につきましては、「プレスリリース素材ダウンロード」より、ご確認ください。
ドライバー(人間)の代わりに自動車のシステムが運転を行う「車の自動運転※」の現状について調査したところ、主な結果は以下でした。
※バスやタクシーなどの公共交通機関は除く
・車の自動運転の認知率は全体で95%
・「知っているし、利用している」という現在利用率※は全体で10%
・「知っているし、以前利用していたが、いまは利用していない」を含めた利用経験率※は全体で13%
※利用経験については、バスやタクシーなどの公共交通機関は除き、自分や自分以外の人が運転する自家用車などを含めて「自分が乗る車」として回答
「車の自動運転」の認知率は、全体で9割超でした。男女別で比較すると、男性が94%、女性が95%とほぼ差はみられませんでした。年代別ではすべての年代で9割超となりました。
「知っているし、利用している」という現在利用率は全体で10%で、「知っているし、以前利用していたが、いまは利用していない」を含めた利用経験率は全体で13%でした。利用経験率では、女性よりも男性のほうが高く2割弱となりました。現在利用率も同じく男性のほうが高く、1割超でした。どちらも年代による差はみられませんでした。
■どのくらいの人が利用していそう?~現在の流行体感~
「車の自動運転」を利用している人※が、現在身の回りにどれくらいいると思うかを想像して答えてもらいました。グラフにある流行体感スコアは、100人中どのくらいの人が利用していそうかをスコアとして算出した数値です。
※バスやタクシーなどの公共交通機関は除き回答
その結果、「車の自動運転」の流行体感スコアは全体で「11.7」で、およそ8~9人に1人が利用しているイメージを持たれていることがわかります。
年代別では、ほぼ差はみられませんでした。
■1年後はどうなるか~近未来の流行予想~
「1年後、自分のまわりでどのくらいの人が利用している※と思うか」を想像して答えてもらいました。
グラフにある流行予想スコアは、100人中どのくらいの人が1年後に利用していそうかを算出した数値です。
※バスやタクシーなどの公共交通機関は除き回答
「車の自動運転」の流行予想スコアは全体で「23.0」で、およそ4人に1人が1年後に利用していそうというイメージとなりました。現在の流行体感から比較すると、1年後には今の約2倍浸透しているというイメージとなりました。
男女別にみると、スコアに大きな差はみられませんでした。年代別では、男女ともに30~50代に比べて10~20代のスコアが高くなりました。
「車の自動運転」を半数くらいの人が利用していそう/誰も利用しないであろう、それぞれの意見をご紹介します。
流行予想として「半数くらいの人が利用していそう」と思う人の意見
・「自動運転が当たり前になると思うから」(18歳/女性)
・「最近の新型車にはアシスト機能が備え付けられているものが多いため」(21歳/男性)
・「テレビ等メディアでの宣伝が今後増えていくと考えるから」(22歳/女性)
・「自動運転技術が発展したら運転の負担や事故が減ると思うから」(30歳/男性)
・「身近で運転する人の車が自動運転機能やアシスト機能付きの車を利用しているから」(56歳/女性)
流行予想として「誰も利用しないであろう」と思う人の意見
・「便利な機能であるのは間違いないが、まだAIでの運転に対しての不安感は拭いきれないと思うから」(19歳/男性)
・「そんなに急速に普及するとは思えず、1年以内に車を乗り換える人も多くないと思うため」(27歳/男性)
・「自分の周りで自動運転の話が持ち上がった事が一度もないし、肯定的な意見も聞いたことがないから」(44歳/女性)
・「安全基準など法整備や対応が難しそうだから」(46歳/女性)
・「最新の車種への買い替えが前提になると思うが、まだ価格的にも高いイメージがあるので、それほど利用はされていないと思う」(54歳/男性)
■自分は利用してみたいか?~今後の利用意向~
今後の利用の意向※について回答してもらったところ、利用意向がある人の割合(「ぜひ利用してみたいと思う」「機会があれば利用してみたいと思う」の合計)は全体で57%となりました。
※バスやタクシーなどの公共交通機関は除き、自分や自分以外の人が運転する自家用車などを含めて「自分が乗る車」として回答
男女別にみると、男性のほうが女性よりもやや高めの割合となりました。年代別では、男女ともに10~20代のほうが30~50代よりも利用意向がある人の割合が高く、もっとも高いのは10~20代男性で65%でした。
一方、利用意向がない人の割合(「あまり利用してみたいと思わない」「まったく利用してみたいと思わない」の合計)は、全体で22%でした。
「車の自動運転」の利用意向がある人/ない人、それぞれの意見をご紹介します。
「利用意向あり」の人の意見
・「未来感があってワクワクするから」(18歳/男性)
・「まだ運転免許を取得していないが、いずれ取得できた際にはぜひ利用したいと思うから」(19歳/女性)
・「ペーパードライバーなので心強いから」(26歳/女性)
・「自動運転を利用することで、不注意による交通事故のリスクの低減になると思うから」(29歳/男性)
・「長時間の運転で、自動でできる区間があれば楽なため」(45歳/男性)
「利用意向なし」の人の意見
・「運転する楽しみがなくなってしまい、車を所有する意味がなくなるから」(22歳/男性)
・「事故になった時の責任問題がよく分からないから」(27歳/女性)
・「私自身車の運転が大好きなので自分で運転したい」(35歳/男性)
・「自分で運転するほうが安心で楽しいから」(42歳/男性)
・「誤作動が全く無いとは言えないから」(55歳/女性)
■「車の自動運転」は今より約2倍伸びる!?
ここまでの主な数値をまとめてみました。2023年1月17日時点において、「車の自動運転」の認知率は95%で、現在利用率は10%でした。
流行体感としては、“およそ8~9人に1人が利用している”イメージを持たれていることがわかりました。そして、今から1年後には、現在の約2倍にあたる“およそ4人に1人くらいが利用していそう”というイメージを持たれていました。
男女年代別にみると、利用意向は10~20代男性で他の層よりも高く、65%の利用意向がありました。流行体感スコアでは、男女ともに大きな差はなく、年代による差もほぼみられませんでした。
1年後の流行予想スコアでは、男女ともに30~50代に比べて10~20代のほうが高くなりました。
LINEリサーチでは、今後も国内最大級のアクティブな調査パネルを基盤に、様々な調査を定期的に実施していきます。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の18~59歳男女
実施時期:2023年1月17日~2023年1月18日
有効回収数:2,108サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なる場合があります
【「LINEリサーチ」について】
「LINEリサーチ」は、企業における事業開発・マーケティング活動の最大化を目的にした、スマートフォン時代のリサーチプラットフォームです。約630万人のアクティブモニターのうち10〜29歳が50%を占め※、学生や若年向けの出現率の低い調査も実施可能です。また、従来型の調査パネルと異なり、リサーチ興味度の薄い層にもコンタクトが可能なため、より一般的な意見を収集できます。LINEのプッシュ通知で配信するため、ユーザーがリアルタイムで回答しやすいだけでなく、スマートフォン上で回答しやすい画面設計を行っていることで、効果的に調査を実施することが可能です。
※2023年1月時点
「LINEリサーチ」公式サイト:https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/