この記念誌は、盲導犬の父 故・塩屋賢一(アイメイト協会創設者)とアイメイトが歩んできた歴史を当時の貴重な写真や資料で振り返るだけではなく、過去から未来へ、使用者、支援者、職員にバトンをつないでいくという思いを込めて企画・構成しました。また、協会の事業の説明やアイメイト使用者へのインタビューなども掲載。アイメイトにまつわる情報がこの1冊に網羅されています。
本記念誌は、協会をサポートしてくださる方々、企業、関係者などへ、啓発資料として配付しました。2023年1月31日(火)より公開のアイメイト協会公式HP 65周年記念特別企画ページ(https://www.eyemate.org/doc/65th-special/)でもご覧いただけます。
◇タイトル:アイメイト65周年記念誌「EYEMATE 未来へつなぐ」
◇発 行:公益財団法人 アイメイト協会
◇発 行 日:2022年10月23日
◇A4 / オールカラー / 64ページ(総ページ数)
◇非売品
- 対談 初の国産盲導犬使用者 河相洌(かわい・きよし)さん×アイメイト協会代表理事 塩屋隆男
河相さんは、最初の国産盲導犬使用者です。1957年に国産盲導犬第1号『チャンピイ』と共に歩み始め、長年盲学校の教師として活躍。2008年まで4頭のアイメイトと歩みました。95歳を迎えた河相さんに、65年前の思い出を語っていただきました。
協会公式HPでは、アイメイト使用者としての心構えなど、本誌に載せきれなかった内容も掲載しています。
(https://www.eyemate.org/doc/65th-special/)
- 盲導犬の父・塩屋賢一とアイメイトの歩み
初の国産盲導犬『チャンピイ』を送り出し、アイメイト育成と視覚障害者の自立支援に生涯を捧げた塩屋賢一。盲導犬育成を志したころの試行錯誤から盲導犬を伴った視覚障害者の社会参加促進まで、その足跡を辿ります。
- 風を切って歩く—-今を翔けるアイメイト使用者たち
アイメイト事業の主役は視覚障害者です。視覚障害者にとって、歩くことは自立への第一歩。多くのアイメイト使用者が、単独歩行を実現するアイメイト歩行の爽快さを「風を切って歩く」と表現します。現在、181人のアイメイト使用者が全国で活躍しており、本記念誌では6名の使用者へのインタビューを収録しています。
- アイメイトって知ってる? WHAT IS EYEMATE?
「盲導犬」という言葉は、「盲人を導く犬=利口な犬が盲人を導いている」のように受け取られがちです。そのため、アイメイト協会では、視覚障害者の目となる対等なパートナーという意味を込め、「私の愛する目の仲間」、“アイメイト”と呼んでいます。
「WHAT IS EYEMATE?」では、アイメイトと盲導犬に関する基本的な知識を簡潔にまとめました。アイメイトの理念と実績、訓練や歩行指導の実際などを知ることができます。
- 表紙・裏表紙 撮影秘話
表紙は、アイメイト使用者同士のご夫婦。歩行指導※合宿の卒業試験が行われる銀座にて撮影。お二人はその合宿で知り合い、卒業後にゴールインしました。
裏表紙は、お二人が新婚の頃、クリスマス・イルミネーションをバックに撮った1枚。雨模様の寒い夜でしたが、温かい空気に包まれました。
※歩行指導:正しくアイメイトを使えるようにするために、アイメイトの使用を希望する視覚障害者に対し行う指導。協会に泊まり込む合宿形式(4週間)で行われます。
- アイメイト協会HP 一部コンテンツをご紹介
〇アイメイト(盲導犬)の歴史
https://www.eyemate.org/history/
パイオニア(先駆者)となった初期の使用者へのインタビューや、当時の貴重な写真などをご覧いただけます。
〇アイメイト使用者インタビュー
https://www.eyemate.org/interview/
アイメイト(盲導犬)を使用し社会参加する視覚障害者は、どのように暮らしているでしょうか。インタビューを軸として、使用者の立場から現在の状況を描き出します。