Cascade Eyeは、膨大な論文情報をベースに、分析対象としたい疾患に関連する分子や遺伝子の情報をパスウェイマップ(関連性を表す経路図)状に可視化するAIシステムです。分子間・遺伝子間の関係を瞬時に把握でき、創薬におけるターゲット探索プロセスが大幅に効率化されるとともに、ドラッグリポジショニング(既存薬の別の疾患への転用)の可能性や、発見されていなかったバイオマーカーの同定、個別化医療やアンメットメディカルニーズ*2の高い疾病にかかわる研究など、革新的な創薬アプローチを支援します。
AmanogawaならびにCascade Eyeは、同社の創薬・健康食品開発の部門にて使用される予定です。
日本ケミファ株式会社 創薬研究所所長 國上 敏浩氏のコメント
「近年、新薬開発の成功確率の低下、開発コストの高騰、疾病の原因ターゲット蛋白の複雑化などにより医薬品開発の生産性が著しく低下しており、当社でも様々な切り口での課題解決方法を模索しています。Amanogawa、Cascade Eyeの両システムの導入もそれらの解決策の一つであり、数多存在する論文の網羅的かつノンバイアスな解析による研究員の作業の効率化や創薬ターゲット探索、当社所有の医薬品・医薬品候補化合物のドラッグリポジショニングの確度向上に期待しています。」
FRONTEOは、自然言語処理AIの活用による創薬研究・事業の効率ならびに成功確率の向上への支援を通して、医療の質と患者のQOL向上に貢献してまいります。
本件単独による当期業績への影響については軽微ですが、開示すべき事項が生じた場合には速やかにお知らせいたします。
*1 米国国立医学図書館内の国立生物科学情報センターが作成する生物医学領域の論文データベース
*2 有効な治療方法が見つかっていない病気に対する新しい治療薬や治療法への強い要望
■FRONTEOについて URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT(読み:キビット)」と「Concept Encoder(商標:conceptencoder、読み:コンセプトエンコーダー)」、「Looca Cross(読み:ルーカクロス)」を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを支援する、データ解析企業です。2003年8月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子証拠開示)」や「デジタルフォレンジック調査」などのリーガルテック事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。同事業で培ったAI技術をもとに、2014年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野、経済安全保障へと事業のフィールドを拡大し、AIを用いて「テキストデータを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。2021年1月第一種医療機器製造販売業許可を取得(許可番号:13B1X10350)、同9月管理医療機器販売業を届出(届出番号:3港み生機器第120号)。資本金3,034,846千円(2022年3月31日現在)。
※FRONTEO、Amanogawa、Cascade Eye、KIBIT、conceptencoder、Looca CrossはFRONTEOの日本における登録商標です。