フローレンス、スタッフの大幅な処遇改善を実施!〜NPO業界で働く人の処遇と社会的地位の向上を〜

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このたび、認定NPO法人フローレンスは、事務系スタッフの大幅な処遇改善を実施し、2016年から段階的に取り組んできたスタッフの処遇改善を実現しましたのでお知らせいたします。

フローレンスは、2004年より国内の親子領域の社会課題解決をおこなう特定非営利活動法人です。保育や看護、ソーシャルワークなど現場での福祉支援に関わる専門職スタッフが547名、活動・事業をバックオフィスで支える事務系スタッフ193名、計740名(2022年10月現在正社員雇用人数)の団体で、国内NPO団体において最大規模の組織です。

このたび、フローレンスは、事務系スタッフの大幅な処遇改善を実施し、2016年から段階的に取り組んできたスタッフの処遇改善を実現しましたのでお知らせいたします。

これまで、専門職スタッフについては2016年より順次処遇改善を実施しており、看護スタッフの処遇改善、園長/施設長といった管理職の処遇改善、そして、全保育スタッフの処遇改善と進め、2016年~2022年までに全専門職スタッフの処遇を段階的に改善することを実現しています。

フローレンスでは、スタッフがその社会的成果に見合う適切な報酬を得ることを目指し、保育や看護の現場で働くスタッフだけでなく、バックオフィス部門を務める事務系スタッフとマネジメント職を含む多くのスタッフの処遇改善を実現することができました。
 

  • 【これまでの処遇改善の軌跡】

2016年度から段階的に専門職(保育・看護など)スタッフの処遇改善
2017年度から段階的に事務局(バックオフィス・事務部門)スタッフの処遇改善
2019年~2022年度にかけて管理職/リーダー職の処遇改善
 

  • 【2022年度事務系スタッフ処遇改善の概要】
事務系スタッフ 22年度現在 処遇改善後平均年収
事務系一般スタッフ 3,786,280円
デジタル職(WEB・システム関連職種) 5,169,000円
サブマネージャー(課長クラス) 5,107,000円
マネージャー(部長クラス) 6,273,000円
ディレクター(役員) 8,707,000円

サブマネージャー(フローレンスでは平均41歳、社歴平均5.9年が中央)においては、日本の平均年収433万円を上回ります。

<日本の給与について>

男性 年収の中央値532万円
女性 年収の中央値293万円
日本全体 平均給与433万円

※令和元年の年収の中央値は出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より/平均給与についての出典:国税庁「令和元年分民間給与実態統計調査結果」より

 

マネージャー(フローレンスでは平均42歳、社歴7.2年が中央)は、上場企業の平均年間給与603万円を上回ります。

 

<日本の上場企業の平均年収>

※出典:2021年度東京商工リサーチ
 

  • 【スタッフの処遇改善に至る背景と狙い】

​フローレンスは、「親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決する」ことをミッションとし、「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」の実現を目指して社会変革に取り組んできました。

 
こうしたビジョン・ミッションに向かって尽力し、民間企業や行政に勤める方々と同様、社会に大きな価値を還元しているスタッフが、安定した生活もままならないならば、社会に笑顔を増やすことはできないと私たちは考えます。
 
フローレンスは、スタッフがその社会的成果に見合う適切な報酬を得ることを目指し、保育や看護の現場で働くスタッフを筆頭に、2016年から少しづつ処遇改善を実施してきましたが、このたびバックオフィス部門を務める事務系スタッフとマネジメント職を含む多くのスタッフの処遇改善を実現しました。
 
NPOという言葉はアメリカ発祥で、同国では、NPOで働く人々は専門性を持ったプロとして社会的地位があり、十分な報酬があります。アメリカやイギリスでは、文系学生人気就職先ランキングの上位にNPO・NGO団体が名前を連ねます。
 
一方、日本ではNPOは「ボランティア」「無償」のイメージが未だ強く、日本国内の多くのNPO職員は、「一般企業より処遇が悪くてあたりまえ」という環境の中で働いています。労働政策研究・研修機構の平成27年度の調査によると、NPOの「正規職員」の年間給与額は、平均的な人の平均値で約260万円、高い人で平均370万円とされます。
 
フローレンスは、スタッフの給与水準を一般企業並、もしくはそれ以上に引き上げることで、NPO業界で働く人全体の処遇と社会的地位の向上を促進し、NPO業界に優秀な人材が集まる流れに寄与したいと考えます。
 
近年、投資業界においても、利益額や株主配当金といった画一的な指標で組織の社会的価値をはかるのではなく、人的資本の情報開示と社会的成果(アウトカム)を可視化できる枠組みを作ろうという動きが始まっています。私たちも、社会に高い価値を提供する組織と人材が、それに見合った社会的評価を受けることをあたりまえにするため、このたびの処遇改善を実施しました。
 

 

  • 【フローレンスの活動】

​フローレンスは、国内の親子領域の社会課題の解決のため、事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で社会変革を推進しています。

 
日本初の訪問型病児保育事業スタートを皮切りに、障害児保育事業、認可保育園事業、相談支援事業など数々の新規事業を立ち上げ、全国にむけて解決モデルの提示をおこなってきました。
 
同時に、政策提言やソーシャルアクションを実施し、社会課題を生み出す構造や仕組みをアップデートしています。これまでフローレンスが関わり制度が変わったり、新設されたものは30個を超えます。

※2021年度認定NPO法人フローレンスアニュアルレポートより

現在フローレンスでは、こうした多岐にわたる活動に、700名を超えるスタッフが従事しています。

 
福祉・医療の専門職、経理やシステムといったバックオフィス部門の専門職、政策起業や事業モデル開発を行うスタッフ、マネジメントや資金調達、プロモーションを行うスタッフなど、多様なメンバーが協働し、社会に「新しいあたりまえ」を生み出しています。

 

  • 【これからのフローレンス】
フローレンスのこうした活動は、寄付者の皆さん、共に政策を動かす行政・政治家の皆さん、協働する企業や他団体の皆さん、また社会に参画する一人ひとりの皆さんがいなければ、決して実行できるものではありません。
 
フローレンスは、2024年に創立20周年を迎えます。
 
これまで18年、国内の親子領域の課題解決に取り組んできましたが、これからの活動は、今いるすべての親子はもちろん、次世代の子ども達のために、さらに社会に大きな成果を還元していくことを目指します。
 
今後も多くの皆さんとともに、社会に新しいあたりまえをつくる活動を推進していきます。
たくさんのご参画を、お待ちしております。

 

【イベントのお知らせ】

フローレンスでは、11/29(火)に様々な社員をゲストに呼び、お仕事の説明はもちろん、転職の経緯、やりがい、働き方、お金…などなど、フローレンスで働くことのリアルをお伝えしつつ、社員と交流もできるmeetupイベント「のぞき見!フローレンス@オンライン」を開催します!
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この機会に、ぜひご参加ください!

▼のぞき見!フローレンスのお申し込みはこちら:https://mkt.florence.or.jp/Meetup.html

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