本学「立川看護学部」は、災害に伴う防災・減災活動にも適切に対応できる看護師の育成を目指しています。本学部開設以来、立川市とは密接な協力関係を築いており、2019年3月、同市と保健医療福祉及び災害対策の分野を中心とする連携及び協力に関する基本協定を締結いたしました。
同年10月に発足した「立川市消防団 機能別分団(学生消防団)」は大規模災害時に消防団本部直轄の団員として、災害現場・大学施設での救命活動を行うほか、大規模災害に備えた訓練および主要行事への参加、自治会・学校などに対する応急救護訓練指導などを行います。4年目となる本年は、本学から1年次生40名の学生が新たに入団し、2年次生、3年次生、4年次生と合わせ合計150名となり立川市消防団員の5割以上を占めることになりました。
任命式では、立川市の清水市長から「今年、新たに40名の1年次生が加入し、既に所属している2、3、4年次生を含めると総勢150名の団員で結成されるということで大変心強く思います。近年、各地で様々な自然災害が発生し甚大な被害を及ぼしている状況の中、地域の皆様からは、大きな期待が寄せられています。大学で学んだ知識・技能を生かし、市民の安心・安全の為に、応えていただくことを切望いたします。」とご挨拶がありました。
また、宿谷消防団長より「震度5以上の地震が発生した時、避難所医療救護所が市内の中学校9か所に開設されます。皆さんはここで応急救護活動を行っていただき、立川市民の安全・安心を守ってください。」と訓示がありました。 さらに、本学長田立川看護学部長からは、「立川市機能別分団員は、立川キャンパスの学生の約半分が属することなりますが、他の学生と良く協調し、災害時においては地域住民の健康リスクマネジメントができる『災害対応能力』を備えていただくようお願い致します。」と学生たちに激励の言葉が贈られました。それを受け、新入団員を代表して、立川看護学部 看護学科1年次生の朝岡美百さんが「日本国憲法および法律を擁護し、何者も恐れず、良心に従って消防の義務を遂行することを誓います。」と宣誓しました。
任命式後には、敬礼や整列といった消防団員としての規律についての訓練も行われました。今後、学生らは10月30日(日)の総合防災訓練、2023年1月の立川市消防出初式といった大きな行事に参加する予定です。
本学は、今後も臨床に強い看護師の育成を基盤とし、あらゆる状況や場で最善の看護を提供できる看護師“として地域から信頼され、災害時の防災・減災活動の中でリーダーシップをとりながら、コーディネーター役も担える看護師を育成してまいります。
■立川市消防団 「機能別分団(学生消防団)」の活動内容
・大規模災害時の活動
- 消防団本部直轄の団員として、災害現場・大学施設での救命活動
・平常時の活動
- 大規模災害に備えた訓練
- 主要行事への参加(立川市消防出初式、立川市総合防災訓練など)
- 自治会・学校などに対する応急救護訓練指導など
【東京医療保健大学とは】 理事長 :田村哲夫 学長 :亀山周二 設立年度 :2005年 本部 :東京都品川区東五反田 キャンパス :五反田キャンパス、世田谷キャンパス、国立病院機構キャンパス、 国立病院機構立川キャンパス、船橋キャンパス、雄湊キャンパス(和歌山)、 日赤和歌山医療センターキャンパス(和歌山) 学部(学科) :医療保健学部(看護学科、医療栄養学科、医療情報学科)、 東が丘看護学部(看護学科)、立川看護学部(看護学科)、千葉看護学部(看護学科)、 和歌山看護学部 (看護学科) 専攻科 :助産学専攻科、和歌山助産学専攻科 大学院 :医療保健学研究科(修士課程8領域、博士課程3領域)、 看護学研究科(修士課程4コース、博士課程)、 和歌山看護学研究科(修士課程3領域)、千葉看護学研究科(修士課程) 学生数 :3,085名 (2022年5月現在) |