本ガイドラインは、CCSの普及促進を目的とし、JOGMECとしての考え方を軸に、CCS 事業を構成する各要素に対して存在する個別の国際規格や業界標準、学術文献等を参照して作成されました。本ガイドラインを参照いただくことで、特にCO2貯留事業について、地下の地質評価によるCCS適地選定とCO2貯留可能量の算定、事業計画から操業、廃山・閉鎖までに必要な技術的対応事項、安全性確保のための坑井や施設設備の要件、モニタリング対応事項、さらにCCSによるCO2排出削減量の算定方法等まで、一貫した運用が可能となる内容に仕立て上げました。
なお、初版の策定にあたっては、本年1月24日から2月18日の間、意見募集を実施しました。建設的なご意見・コメントを多数頂戴しましたことに感謝いたします。皆さまからお寄せいただいた意見は、一つずつ検討し、反映できる項目については素案を修正いたしました。その他のご意見・コメントも今後の検討に活かしてまいります。今後、本ガイドラインをJOGMECの共同研究等で適用し、推奨作業指針としての精度向上に継続して取り組んでまいります。また、CO2-EOR(二酸化炭素圧入による石油増進回収)によるCO2貯留量の算定方法等についても検討していく方針です。
JOGMECは過去50年蓄積した資源開発の経験を最大限に活用し、CCSの中核機関として、日本企業が進めるCCS事業への支援を強化してまいります。
■CCSガイドライン 初版
CCS事業実施のための推奨作業指針(CCSガイドライン) 初版
概要資料
■意見募集の結果
皆様からいただきましたご意見と、それに対する対応は以下のとおりです。ご意見をお寄せいただきまして、誠にありがとうございました。
CCSガイドライン(案)に対するパブリックコメント
■問い合わせ先
石油天然ガス事業本部 CCS推進グループ 総括・国際連携チーム内 ガイドライン事務局
(Eメール)jogmec-ccs-globalcoordination@jogmec.go.jp
■GHG・CIガイドライン(初版)の公表について
本ガイドラインと関連する「LNG・水素・アンモニアの温室効果ガス排出量及びCarbon Intensity算定のための推奨作業指針(GHG・CIガイドライン)(初版)」を、下記のニュースリリースで公表しています。
「LNG・水素・アンモニアの温室効果ガス排出量及びCarbon Intensity算定のための「GHG・CIガイドライン(初版)」の公表について」(2022年5月30日ニュースリリース)
■関連情報
・CCS事業の技術対応事項及びCO2排出削減量算定のためのガイドライン案の公表について
(URL) https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00002.html
・資源ミライ開発サイト(気候変動問題等に対応した新たな技術開発の取組である、「CCS推進事業」、「クリーン水素・アンモニア推進事業」および「デジタル推進事業」を紹介する専用ウェブサイト)
(URL) https://mirai.jogmec.go.jp/
・「カーボンニュートラル推進本部を創設 ~経済と環境の好循環を目指し体制を抜本拡充~」(2021年4月1日)
(URL) https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_13_000021.html
・2050年カーボンニュートラルに向けたJOGMECのCCS事業の取組み(2020年12月23日)
(URL) https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_01_000169.html
リリース本文はこちら↓
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00024.html?mid=pr_220530