■当社の取り組み:運動療法クラウドシステム
当社は接骨院や整体院などの治療院現場と、病院や整形外科クリニックなどのリハビリ現場で使用いただく「運動療法クラウドシステム リハサク」を提供しています。当社がプロダクトの強みとして提供している運動療法は、エビデンスが確立され、様々な疾患に対して効果的な治療法と位置付けられています。しかし、治療院や病院などへ通う患者さんの多くは、運動療法の重要性を理解しておらず習慣化されにくいという課題があります。そこで当社は、理学療法士や柔道整復師(以下、セラピスト)が、担当している患者さんに対して適切な運動療法を指導できるようなサポートを、クラウドサービスを提供することで行っています。そして、アプリを通じてセラピストが患者さんへ運動療法を提供することで、運動の習慣化を支援するサービスを展開しています。
新機能①AI姿勢分析
また、今後は患者さんの身体評価を総合的にサポートすることで、セラピストがより適切な施術を提供できるようサービスを拡充していきます。その皮切りとして、この度、当社では「AI姿勢分析」の機能をローンチし、患者さんの不良姿勢からくる痛みに対して、セラピストが適切なアプローチをできるようサポートして参ります。
新機能②新規患者獲得支援サービス
さらに治療院業界で働くセラピストの多くは患者の施術だけでなく、経営を安定させる上での集客業務にも相当な労力を費やしています。これをバーニングニーズと捉え、治療院を経営するセラピストが少しでも目の前にいる患者さんの症状に向き合っていただけるように、集客業務をサポートする「新規患者獲得支援サービス」(ローカルSEO・MEO支援、HP作成)もローンチいたします。これによりリハサクは、患者さんの身体評価・施術のみならず集客などの新規患者獲得などもトータルでサポートする、「プラットフォームサービス」として生まれ変わります。
■治療院業界の課題
現在、接骨院や整体などの治療院は12万軒を超える施設数が存在しています。しかし、日本の人口は減少傾向にあることから、1施設当たりの患者数も減少する見通しです。さらに療養費の減少などの影響から、今後、治療院は保険収入のみならず付加価値の高い自費サービスによる収益力強化が必須となってきています。
また治療院に通う患者に目を向けると、患者は思ったような情報を得られず「原因が分からないまま治らない」課題に直面するケースもあります。医療機関や治療院に通う腰痛、肩こり、関節痛などの慢性疼痛疾患においては、約7割もの患者が1年以上の治療歴を有しているにもかかわらず、十分な治療効果が得られていないことが明らかとなっています。
そこで、当社は運動療法を強みとしたクラウドサービスを治療院向けに展開し、セラピストが患者へ行う施術の付加価値を上げることで、収益力強化をサポートして参ります。さらに、セラピストが患者へ提供するアプリを通じて、患者の主体的な治療への参加を促し症状改善をサポート致します。
■Welbyとの資本業務提携
WelbyはPHRのリーディングカンパニーとして、治療領域に特化したPHRプラットフォームサービスを展開。各疾患に特化したスマートフォンアプリを企画・開発し、患者のデータ(PRO:Patient Reported Outcome。患者報告アウトカム)を医療従事者がリモートで管理することを実現するなど、治療支援デジタルサービス事業を中心にサービスを展開しています。
この度の資本業務提携では、リハサクの運動療法クラウドシステムとWelbyのPHRプラットフォーム基盤を融合することで、ターゲット施設・患者のバリューチェーンを補完し、両社のサービス向上・収益拡大を目指します。
具体的な資本提携の内容
(1) 両社ID連携による医療機関・患者向け周辺機能拡大
(2) 医療機関向け普及活動
(3) 製薬企業向けパッケージ作成及び営業活動
また、業務提携基本契約の提携に先立ち、Welbyは2023年7月10日付でリハサク株式の一部を新株予約権の新規発行の引受により取得しました。これにより両社は協業関係を一層強化します。 リハビリテーションは、整形外科領域を中心に疼痛治療など幅広い疾患治療ニーズを対象にしていることに加えて、循環器領域での心臓リハビリテーションや、オンコロジー領域でのがんリハビリテーションなど、今後多方面での疾患領域でのニーズが期待されており、両社協業により対象疾患領域でのサービス開発及び拡大を図っていきます。
■当社代表からのコメント
株式会社リハサク 代表取締役 谷垣 主税
リハビリのDX領域にいる我々にとって、いかに患者さんと医療従事者の本質的な課題を理解し、その課題を解決するサービスを継続的・多面的に提供し続けるかが重要です。そして今後は、それらの価値を関係構築中のパートナーに理解いただき、マルチチャネル展開をしていけるかが事業成長の鍵になります。運動療法は予防・治療において副作用なく、安心して、比較的低コストで継続できる魔法のようなものです。その一方で、十分に社会実装がされていないという課題もあります。運動療法のポテンシャルは社会的にも市場的にも超巨大です。このように魅力的なリハサクの事業機会に対して、パッションと興味を持って一緒に働きたいと思ってくれるメンバーを増やして行きます。そして、リハビリのデジタル化を通じて「患者さんが主体的になるようなリハビリの世界を実現する」というミッションの達成に向けて、リハサクは一丸となって次のステージに進みます。
■引受先からのコメント
株式会社Welby 代表取締役 比木 武
株式会社Welbyは、このほど株式会社リハサクの新株予約権を取得するとともに業務提携基
本契約を締結し、多くの患者さんのペイシェントジャーニーにおける新たな価値提供にチャ
レンジいたします。
株式会社リハサクのリハビリテーション事業という新たな強みは、薬物療法のみならず運動
療法でのPHR活用を実現し、当社のPHRの有用性をさらに高めることとなるでしょう。
株式会社リハサクと当社は異なる顧客基盤を有しております。私たちが共同することによっ
て実現される新たな価値を幅広い医療者、セラピスト、そして患者さん方にお届けしてまい
ります。
■会社概要
商号 : 株式会社リハサク
代表者: 代表取締役 谷垣 主税
所在地: 〒108-6022 東京都港区港南2丁目15−1 品川インターシティ A棟 22階
設立 : 2018年5月
資本金: 6,7000万円
URL : コーポレートサイト(https://rehasaku.net/)リハサク(https://rehasaku.net/lp/8)