コンチネンタル、デジタルアクセステクノロジーを拡充 幼児置き去り検知機能を追加

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•幼児置き去り検知機能で、車内に置き去りにされた幼児を検知し、警告を発信
•コンチネンタルのデジタルアクセステクノロジー(CoSmA)は組み込み型の幼児置き去り検知機能と相互に連携、追加のハードウェアは不要
•センシング機能を搭載した、画期的な超広帯域無線テクノロジーがベースのシステム
•Euro NCAPと米国政府が2025年に導入する新たな車内安全基準への適合に向け、自動車メーカー各社のニーズに対応

2023年4月12日、ドイツ・フランクフルト – テクノロジーカンパニーのコンチネンタルは、自社のデジタルアクセスシステム「CoSmA」に「幼児置き去り検知(CPD)機能」を新たに搭載し、乗客のさらなる安全を実現しました。

 幼児が車内に置き去りにされている時、一刻も早い対応が必要です。外気温が30℃であれば、車内の温度はわずか30分で46℃にまで達し、命の危険に関わることがジョージア大学の研究から明らかになっています。米国家安全保障会議によると、全米では、幼児が車内に置き去りにされて熱中症で死亡する事故が年間約40件起きています。今後こうした悲劇が起きないよう、コンチネンタルのCPD機能は超広帯域(UWB)無線テクノロジーを採用し、車内にいる幼児を検知すると数秒以内に警告を発します。また、Euro NCAPと米国政府が幼児の命を守るために車内安全基準の厳格化を2025年にかけて進めており、新しい評価基準や法律を導入する予定です。CPD機能は、こうした動きを見据えた自動車メーカー各社のニーズにも対応します。

 コンチネンタルのアーキテクチャー&ネットワーキング事業部長、ジャン=フランソワ・タラビア(Jean-Francois Tarabbia)は次のように述べています。「超広帯域無線テクノロジーを用いたデジタル車両アクセスソリューションを実用化したのは、コンチネンタルが初めてです。このテクノロジーにより、車内に置き去りにされた子どもを検知して命を救えるようになります。お客様に提供する価値をさらに高めることにもなるでしょう」

UWBでどんな小さな動きも検知

CPD機能は、スマートフォンを車両キーにしてハンズフリーアクセスを可能にする、既存のUWBデジタルアクセスソリューション「CoSmA」とシームレスに統合されます。車内に置き去りにされた幼児を検知できるよう、UWBシステムはいわゆる「反射モード」で機能します。そして、物体の微細な動きからはね返ってきた信号をキャッチし、その信号の周波数や位相の変化を検知して、動いている物体の距離や速さを測ることができます。呼吸による子どもの胸の動きなど、どんなに小さな動きもセンサーで検知します。

UWBシステムを用いたこのCPD機能は、呼吸の速さや体の微細な動きの特徴に基づき、乗っているのが乳児なのか、幼児なのか、成人なのかを見分けることもできます。乳児や幼児の置き去りを検知すると、遅くとも10秒以内に音や光、振動などでドライバーに警告を送ります。また、乗っている姿勢を問わず、たとえ毛布に包まれていたり座席の足元に隠れていたりしても、検知することができます。

CoSmA UWB送受信機をアクセスソリューションだけでなくCPD機能にも使用することで、追加のハードウェアが不要となり、システム全体のコスト削減と簡素化が可能になります。先駆的ソリューションであるCoSmAは、デジタル時代における車両のユーザーエクスペリエンスを今後も向上、刷新していきます。

従来の車両キーに革命を起こしたCoSmA UWB

コンチネンタルは2021年、車両キーをデジタル化して車両へのアクセス機能をドライバーのスマートフォンに直接組み込むという、UWBを利用したデジタルアクセスソリューション「CoSmA」を実用化しました。その最新バージョンでは利便性とセキュリティが大幅に向上し、リレーアタック(中間者攻撃)対策も大幅に強化されています。

高度なアルゴリズムを用いることで、デジタルキーは車内か車外かをUWB送受信機で1cm単位の精度で見分けることができるため、スマートフォンを取り出さずに車両のロックを解除し、エンジンを始動することができます。さらに車両の所有者は、物理キーを渡す代わりに、同時に複数のデジタルキーを作成して管理できるため、他の人と簡単にキーを共有することができます

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