医療情報のデジタル化や統合は、国際的にも重要な課題とされておりますが、本邦においては思うように進展していないのが現状です。一方、AIの導入が急速に進み、多様なデータに対応できる柔軟でセキュアなプラットフォームと、それを最大限活用できる多面的な分析機能を持ったマルチモーダルAIの位置づけは以前にも増してその重要性が高まっています。
エクサウィザーズは、創業時より一貫してAIを利活用したサービスの戦略立案・開発・実装などの事業展開を行っており、マルチセクター・マルチモーダル戦略として、独自のアルゴリズムを豊富に蓄積しています。また、MDVは昨年来、オープンアライアンス戦略を本格化させており、国内最大規模※2の診療データベースを有効活用しようとする中で、エクサウィザーズを協業先の一つとして選びました。
マルチモーダルなAI技術を強みとするエクサウィザーズと、国内最大規模の医療データをもつMDVが協力し、デジタルバイオマーカー(デジタル端末を用いて定量的に収集・測定された生体データ)や、リアルワールドデータ(実臨床・実社会から得られるデータ)など、膨大な医療データとAIを利活用するデータ駆動型事業を推進していくことで、今まで見えなかった潜在市場の特定や個別化したサービスの提供が可能になります。
上記サービスに加え、開発パイプラインが多く、今後、更なる需要拡大が見込まれる希少疾患分野にも注力していきます。診療データをもとに潜在市場の特定やスクリーニングを実施し、希少疾患分野での患者中心型サービスプログラムの開発を行います。両社の協業により、従来ではできなかった革新的な医療サービスの開発とその社会実装を目指します。
なお本業務提携により、製薬企業や医療機関など幅広いユーザーを対象に、2023年度内にMDVのビッグデータとエクサウィザーズのマルチモーダル技術を掛け合わせた新サービスの提供を開始する予定で、その後も順次新しいサービスを提供していきます。
※1 マルチモーダルAI:動画、画像、音声、テキストなど多様なデータを用いて予測や学習ができるAI
※2 https://www.mdv.co.jp/about/mdv_data.html
☑︎エクサウィザーズについて
エクサウィザーズは2016年の設立から、一貫して社会課題解決に取り組むためにAIを利活用したサービスの開発・実装、戦略立案などの事業展開を行っています。年間250件以上のAI・DX案件を行いながら企業の各部門や全社課題の解決をサポートする「AIプラットフォーム事業」、および、同事業に取り組む中で抽出した汎用的な業界・社会課題の解決に向け、プロダクトを開発・提供する「AIプロダクト事業」の両輪により事業を展開しながら、独自のアルゴリズム・データを蓄積しています。累計特許出願数191件、累計特許取得件数85件 (2022年12月末時点)であり、ロボット、AIカメラ等のハードウェア領域においても先進技術を保有しています。
☑︎MDVについて
2003年8月に創業、今年で20周年を迎えます。MDVのビジネスは病院経営支援システムを提供する「データネットワークサービス」と、同サービスを通じて収集・蓄積した大規模診療データベースを活用し、製薬会社や研究機関等に向けて薬剤や疾患に関する分析データを提供する「データ利活用サービス」の2つの柱で構成されます。昨年5月に株式会社ディー・エヌ・エーと業務提携をし、両社で蓄積してきたデータベースを連携することで国内最大規模の保険者データベースを構築しました。利活用可能なデータベースは3月末時点で病院データは4322万人、保険者データは1911万人となりました。
【株式会社エクサウィザーズ 会社概要】
会社名 :株式会社エクサウィザーズ
所在地 :東京都港区東新橋1丁目9−2 汐留住友ビル 21階
設立 :2016年2月
代表者 :代表取締役社長 春田 真
事業内容:AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決
URL :https://exawizards.com/