スマートシティ三鷹の実現に向けて ~「市民参加でまちづくり協議会」においてデジタルツールの活用を支援~

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東日本電信電話株式会社 東京事業部 東京武蔵野支店(支店長:川上 卓郎、以下「NTT東日本」)は、デジタル技術を活用して多様なまちづくりを進める三鷹市の「市民参加でまちづくり協議会*1~Machikoe(マチコエ)~」(以下「三鷹マチコエ」)の政策提言に向けた活動において、BIツール*2活用の研修会開催や報告会のサポートを行いました。
1. 背景・目的
NTT東日本は、三鷹市と2021年7月に締結した「スマートシティ三鷹の実現に向けたパートナー協定*3(以下「本協定」)」に基づき、デジタル技術を活用したまちづくりに資する様々な取り組みを行っております。本協定のテーマの1つである「参加と協働のまちづくり」の実現には、「まちの声」のデータ分析が必要不可欠です。そこで、三鷹マチコエの「まちの声を聴き、まちの声をカタチにする」活動を支援する運びとなりました。

2. 実施概要
(1) データ分析研修
開催時期:2023年2月~3月(計4回)
対象者:三鷹マチコエに参加する市民
実施内容:「まちの声データ」を政策提案に活用するためのBIツール研修および意見交換会

 

BIツール研修(座学)
 

 BIツール研修(実践)
 

 可視化されたデータに対する意見交換会

NTT東日本が講師を努めたデータ分析研修では、三鷹マチコエに参加するメンバーが街へ出向いて収集した「まちの声データ」を政策提案に活用するため、BIツールの基礎知識や使用方法などについて学びました。また研修の中で作成したワードクラウド*4を基に、まちが抱える潜在的な課題などについて意見交換を行いました。参加者からは三鷹マチコエの今後の活動への活用方法などについて、数多くの意見が交わされました。

(2) マチコエ第3回全体会(以下「全体会」)の運営補助
開催時期:2023年3月4日
参加者:三鷹マチコエ参加メンバーや傍聴参加の市民など116名
補助内容:三鷹マチコエ参加メンバーが集めた「まちの声」をBIツールによって視覚化
 

  当日の様子
 

   参加者のコメントから作成したワードクラウド

全体会では三鷹マチコエ参加メンバーが現時点の政策提案について発表し、三鷹市に政策提案(一次提案)を提出しました。政策提案の作成にあたっては、各メンバーが街に出てヒアリング等を行った結果をもとにグループで議論・分析を重ね、全体会当日にまちづくりに必要な課題解決に向けた提案を発表しました。そしてその発表に対し、オンラインチャットや会場内のアンケートで、意見や感想を募りました。
NTT東日本は、当日収集した意見・感想データの中で出現頻度の高いキーワードを、ワードクラウドを用い、その場で視覚化しました。これにより、全ての意見・感想に目を通すことなく参加メンバーの注目点などを直感的に捉えていただくなど、デジタルツールの有用性について理解を深める場となりました。
今回の全体会でまとめられた「まちの声」は、三鷹市基本構想の改正や第5次三鷹市基本計画の策定に向けた、まちづくりへの提言として活かされる予定です。

3. 今後の展開
NTT東日本は、「スマートシティ三鷹」の実現に向けたパートナーとして、引き続き三鷹市地域のみなさまと共創し、デジタル技術を取り入れた多様な街づくりの推進に貢献してまいります。

*1三鷹市市民参加でまちづくり協議会とは、市民ボランティアを主要メンバーとしており、誰一人残さない、持続可能で魅力と活力のある地域社会の実現に向け、市民参加の実践によって多様な市民の思いやアイデアを聴き、市民とともに未来のまちのビジョンを描き、三鷹市基本構想の改正や第5次三鷹市基本計画の策定に向けた政策提案に結実させることを目的とした協議会です。
URL  https://mitaka-machikoe.com/

*2BIツールとは、「ビジネスインテリジェンスツール」の略で、組織が蓄積したデータの分析・加工等を行い可視化することで、データに基づいた意思決定を支援するソフトウェアです。

*3令和6年度の「スマートシティ三鷹構想(仮称)」の策定に向け、福祉・子育て・健康・防災減災・市民活動活性化などの分野を中心として『デジタル技術活用』の取り組みを先行的に協働して実現することを目的に締結された協定。
URL  https://www.ntt-east.co.jp/tokyo/info/detail/1276355_2608.html

*4ワードクラウドとは、入力されたテキストデータから単語を抽出し、出現頻度に応じて文字の大きさや色を分けることにより、どのような単語が多く使われているかを視覚化するツールです。

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