オーダーメイドによるAI・人工知能ソリューション『カスタムAI』の開発・提供およびコンサルティング事業を展開する株式会社Laboro.AI(ラボロエーアイ、東京都中央区、代表取締役CEO椎橋徹夫・代表取締役COO兼CTO藤原弘将。以下、当社)は、自然言語処理を用い、企業の研究開発成果の販売先や提供先、協業先を探索・発見することを目的としたAIソリューション『ビジネス潜在ニーズ探索ソリューション』をリリースいたしました。
本ソリューションは、研究開発の成果として誕生した新製品や新技術の情報を記したドキュメントを入力データに、企業データベースから関係性の高い候補を発見し、ビジネスニーズを保有すると考える企業リストを抽出作成することを企図したソリューションです。属人化されやすく人手では限界があった研究開発成果の提供先企業の探索に係る業務の効率化と最適化に本ソリューションが貢献することが期待されます。
なお、本ソリューションは汎用的にご利用いただけるAIプロダクトとして販売するものではなく、お客様の状況・環境に合わせてオーダーメイドで開発・提供いたします。
- ソリューション開発の背景
科学技術・学術政策研究所の報告(※1)によれば、2020年の我が国の研究開発費総額は17.6兆円に昇り、各国同様、継続的な投資が今後も見込まれています。しかし、研究開発活動そのものには引き続きの堅調さが期待される一方、その成果として誕生した新製品や新技術の販売先や提供先、協業先等の企業を探索することには多くの労力が割かれている実情があります。
通常、研究開発の成果として誕生する新製品・新技術は、新規性が高いためにビジネスニーズが市場に形成されていないことが多く、その提供先企業の探索に苦労を伴うことが少なくありません。こうした候補企業の探索にあたっては、その成果情報(製品情報、技術情報、特許情報等)をもとに、担当者が候補となり得る企業の会社情報(会社概要、事業内容、製品情報 等)をインターネットや市販の企業データベース等を用いて、単語入力ベースの検索でしらみつぶしに調査・探索することが行われています。ですが、こうした人手による企業探索は、以下のような問題を抱えています。
・属人化:新製品・新技術と候補企業の関連性の判断基準が担当者によって異なる
・知識量の限界:新製品・新技術の内容を完全に把握している担当者がおらず、正確な探索ができない
・検索力の限界:新規性が高いがため、どのようなキーワードで探せば良いかわからない
・探索量の限界:候補企業の会社情報が膨大かつ複雑で、人手では探索しきれない
上記のような属人化や限界の結果、提供先企業の探索には多くの時間と労力がかかっていただけでなく、最適な候補企業が見つからない場合には新製品・新技術普及の機会損失に繋がっていました。
(※1)文部科学省 科学技術・学術政策研究所「科学技術指標2022」
- 『ビジネス潜在ニーズ探索ソリューション』の概要と活用例
今般リリースした『ビジネス潜在ニーズ探索ソリューション』は、研究開発の成果として誕生した新製品や新技術の情報を記したドキュメントを入力データに、企業データベースから関係性の高い候補を発見し、ビジネスニーズを保有すると考えられる企業リストを抽出作成することを企図したソリューションです。
具体的には、研究開発の成果情報(製品情報、技術情報、特許情報等)をドキュメント化したデータと、企業データベース内に蓄積された企業の会社情報(会社概要、事業内容、製品情報 等)を自然言語処理によって解析・照合し、その類似度が高い企業を候補企業としてマッチングし、リストとして抽出します。
本ソリューションは、人手による作業と違い機械的にデータベースを探索するため、常に一定の基準で探索・抽出が可能であることから属人化を防ぎ、また人手による限界を克服し、正確かつ最適、効率的な候補企業の探索・発見に寄与することが期待できます。
本ソリューションは、以下のようなシーンでの活用が期待されます。
・研究開発やR&D事業における販売先・提供先の探索
・新規事業開発における協業先の探索
・投資事業における出資先の探索
・新製品・新サービス開発におけるマーケット探索
・マーケティング戦略・販売戦略の立案のための市場リサーチ 等
なお、本ソリューションは汎用的にご利用いただけるAIプロダクトとして販売するものではなく、お客様の状況・環境に合わせてオーダーメイドで開発・提供いたします。探索対象となる企業データベースについてもお客様のご要望に合わせ、技術情報や製品情報、特許情報、研究論文など複数の情報を組み合わせたデータベースを独自構築することも検討してまいります。
本ソリューションにについては、当社HPページ(https://laboro.ai/solutions/business-needs-exploring/)でもご覧いただけます。
- 今後の展望
技術経営の重要性が叫ばれる近年、研究開発の収益化に向けては、成果として誕生する新製品や新技術が「本当にニーズとして存在するのか」「どこにニーズが潜んでいるのか」「ニーズの市場規模はどれくらいなのか」を先んじて把握し、技術シーズと市場ニーズとの不一致を回避するための探索活動を欠かすことができません。当社では、本ソリューションの提供を通して国内企業の研究開発成果をより適した企業へと伝承させていくことに貢献し、引いては我が国産業の経済成長の一助となることを目指します。
- Laboro.AIについて
株式会社Laboro.AIは、オーダーメイドのAIソリューション『カスタムAI』の開発・提供を事業とし、アカデミア(学術分野)で研究される先端のAI・機械学習技術をビジネスへとつなぎ届け、すべての産業の新たな姿をつくることをミッションに掲げています。業界に隔たりなく様々な企業のコアビジネスの改革を支援しており、その専門性から支持を得る国内有数のAIスペシャリスト集団です。
社 名:株式会社Laboro.AI(ラボロ エーアイ)
事 業:機械学習を活用したオーダーメイドAI開発、およびその導入のためのコンサルティング
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座8丁目11-1 GINZA GS BLD.2 3F
代表者:代表取締役CEO 椎橋徹夫・代表取締役CTO 藤原弘将
設 立:2016年4月1日
URL : https://laboro.ai/