遭難人数は高止まり、救助従事者の負担も増える
新潟県における※12022年(令和4年)の山岳遭難は114件(前年対比+2件)、129人(前年対比ー2人)で、高止まりの状態が続いています。これは密集を避けるレジャーとして登山が人気であることが考えられます。
糸魚川市は百名山の「雨飾山」をはじめ、「黒姫山」、「明星山」など人気の山々を抱え、初心者から経験者まで多くの登山者が訪れる地域です。糸魚川市消防本部の出動件数※2は、2022年(令和4年)で11回と前年の約1.2倍に増え、遭難救助従事者の負担も増加しています。
遭難救助で自治体と連携強化
また、全国の警察や消防などからヤマップに「遭難者の最新の位置情報」を問い合わせる回数も増えており、2022年の1年間で200件※3と前年の2.2倍以上となっています。
このような登山者の遭難救助対策が待ったなしの状況に際し、ヤマップでは、オフラインでも位置情報が分かる仕組みを活用し、捜索隊員の安全に寄与する「捜索隊員トラッキングシステム」の提供を2022年3月から開始。今回は糸魚川市消防本部と連携する「遭難ZERO協定」を締結するに至りました。
捜索隊員の二次災害を防ぐ「捜索隊員トラッキングシステム」
山岳遭難事故は、険しい岩場や雪崩の起こりやすい谷間等で発生するため、救助隊員は、二次災害の危険を伴う活動を余儀なくされるケースが多くあります。今回提供する「捜索隊員トラッキングシステム」は、捜索隊員が「どこで活動しているか」を捜索本部が一元管理できる仕組みです。
例えば、本システムの中では「登山ルートを外れ、一定時間動いていない人」がひと目で分かります。トラブルで身動きがとれなくなっている可能性が疑われ、近くの隊員が救助に向かうことが可能です。このように隊員の動きを可視化し、隊員の安全を確保することができます。
今後もヤマップでは、登山地図GPSアプリ「YAMAP」の機能開発・拡充とともに、山・自然を安全に楽しむための“インフラサービス”を提供してまいります。
※1 新潟県警察 登山情報 山岳遭難発生状況 https://www.pref.niigata.lg.jp/site/kenkei/osirase-anzen-ansin-mizuyamajsetugaijiko-sangaku-index.html ※2 提供:新潟県糸魚川市消防本部 ※3 2022/12/31現在(株)ヤマップ調べ
遭難ZERO協定について
「遭難者の位置情報に関する連携」「捜索隊員トラッキングシステムの提供」「遭難事故防止に関する啓発活動」を軸に、人命救助の最前線に立つ消防機関と連携し、山岳遭難事故による死者数ゼロを目指す2022年3月に始動したプロジェクト。新たに「登山届に関する連携」も含め、警察機関や自治体とも連携先を拡大しています。
YAMAPについて
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです。
2023年1月に累計350万ダウンロードを突破。
URL:https://yamap.com/
株式会社ヤマップ 会社概要
会社名 株式会社ヤマップ
本社所在地 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
資本金(資本準備金含む) 1億円
事業概要
1. 登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」の運営
2. 登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の運営
3. これからの登山文化をつくるメディア「YAMAP MAGAZINE」の運営
4. ガイドと登山者をつなぐ山旅のプラットフォーム「YAMAP TRAVEL」の運営
5. 自然特化型クラウンドファンディング「YAMAP FUNDING」の運営
6. 山・自然を活用したコンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション 等
URL:https://corporate.yamap.co.jp/