<中小企業のDX調査>IT化推進における企業の二極化が進行 IT格差は業績や経営課題に影響することが顕著に

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ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供する、ビジネスへのAI活用を推進するサービスブランド群「NURO AI」(https://ai.nuro.jp/)は、全国の中小企業で働く1,033名を対象に、「全国中小企業のDX進捗」に関する調査を行いました。主な調査結果は以下のとおりです。

 

<調査結果サマリー>
TOPIC①
IT化推進企業(26.2%)とIT化導入企業(34.6%)で半数以上になったものの、
IT化未導入企業は約4割(39.2%)と全体的に二極化傾向。

TOPIC②
コロナ前(2019年度)と調査時点(2022年9月)の「企業の業績」や「収入」を比較すると、
IT化推進企業は1/3以上(34.7%)が業績、3割程度(26.2%)が給与のアップを実現したのに対し、
IT化未導入企業は4割以上(40.2%)が業績低下、3割近く(26.4%)の給与が下がっている。

TOPIC③
IT化推進企業の約7割(71.2%)が業績・経営課題の支援策が明確になっているのに対し、
IT化未導入企業のうち約5割(48.4%)が支援策の分からない「IT迷子」状態になっている可能性。

 

<調査背景>
 生産性向上や人手不足解消など様々な課題の解決手段としてDX(デジタルトランスフォーメーション)への注目が集まるなか、国や多くの企業がDXの支援策を提示しています。特に、日本企業の9割を占める中小企業は今後、労働人口の減少によって生産力や競争力の低下が懸念されており、DXによる業務効率化や新規ビジネスの創出、生産性の向上が急務と考えられます。そのような背景から、今回、中小企業におけるDX進捗と、IT化推進の影響や課題を把握するため、本調査を実施しました。
※本調査の詳細は「NURO AI」ブログの記事内でも紹介しています。
https://ai.nuro.jp/blog/strategy/dx-progression2022.html

<調査結果>
■IT化の推進は二極化傾向。約4割の企業でIT化推進が進んでいないことが顕著に。

 調査対象者が勤務する企業のIT化進捗を5段階で調査した結果、「全体的に進んでいる(11.6%)」と「大半の部署で進んでいる(14.6%)」を合算したIT化推進企業と、「1、2部署で進んでいる(14.8%)」と「計画段階にある(19.8%)」を合算したIT導入企業をまとめると6割以上(60.8%)となりました。一方で「全く進んでいない」と回答したIT化未導入企業は約4割(39.2%)と二極化の傾向が顕著に表れました。

■IT化が進んでいない企業は業績低下、給与減少。IT化の進捗が業績や給与に影響を与える可能性。
 
今回調査した企業において、コロナ前(2019年度)と調査時点(2022年9月)の「企業の業績」や「収入」を比較すると、推進化企業では34.7%が業績向上、26.2%が給与増加したのに対し、IT化が進んでいない企業は40.2%が業績低下、26.4%が給与減少という結果になりました。 これらの数値にはIT化推進以外の要因も関係していると思われますが、調査結果からIT推進化企業とそうでない企業で明確な差が生まれていることが分かります。

■IT化が進んでいない企業はIT推進支援策が分からず、「IT迷子」状態になっている可能性。
 IT化推進の有無が企業の業績や社員の収入と相関する傾向があった一方で、IT化が進んでいない企業のうち、約5割(48.4%)がIT化推進に必要な支援策が不明であるということがわかりました。

 

<調査概要>
調査対象:中小企業(従業員数20~100人)で働く全国の男女1,033人
調査期間:2022年9月9日〜13日
調査方法:インターネット調査

<本リリースの引用・転載時のお願い>
調査結果を引用いただく際は【「NURO AI」を展開する「ソニーネットワークコミュニケーションズ」調べ】を引用元として記載ください。

<有識者コメント>

日淺 光博​

DX専門コンサルティングファーム・株式会社日淺代表取締役社長。DXコンサルタント。​2012年に起業。財団法人九州経済調査協会アドバイザー、三越伊勢丹グループ会社顧問などを歴任。​DXコンサルタントとして、直近2年間で50社以上のDXプロジェクトに関わり、現在に至る。     

 
IT格差を是正して、IT化の推進による業績アップ、社員の収入アップに繋げるためのポイント8つのうち、特に大事な3つのS「3S」を紹介します。

1.Specific(具体的に)
IT化をすすめる上で重要なことは、【具体性】になります。「なんのためにIT化を推進するのか」。どんなにいいITサービスがあっても、目的が明確ではなければ、効果を実感することができません。経営幹部から現場までの同じ目的を持つとIT化を進めることができます。

2. Squeeze(絞る)
次の重要なポイントは、【絞る】です。目的を設定すると、あれもこれもIT化を進めなければと考えてしまいますが、まずは、その中から優先順位を決めて、IT化する範囲を絞ることが重要です。最初は小さな変化でも構いません。1つのIT化を実現することにより社内にその経験が蓄積するので、次のIT化へのノウハウもたまります。

3.Speed(素早く)
IT化の3つ目の重要なポイントは失敗しても良いので【素早く】やることです。IT化に不安があり、進められないと考える方は、多くのITサービスを提供している中で、比較したときに多少月額が高くても、導入サポートや運営サポートが充実しているところを選ぶことをおすすめします。

<NURO AIブログ>
「NURO AI」は、AIを誰もがあたりまえにビジネス活用できる世界を目指し、ビジネスで使えるAIサービスを提供しています。「NURO AI」のブログでは、DXのスペシャリストやAIのエバンジェリストによる、DX推進に役立つナレッジを発信しています。
なお、本日公開の記事内で、本調査の詳細を紹介しています。また、本調査の各設問項目に解説を加えた「DX(IT化)の取り組み調査」に関する資料のダウンロードも可能です。
・NUROAIブログ:https://ai.nuro.jp/blog/
・NUROAI資料ページ:https://ai.nuro.jp/dl/

<DX到達度チェック>
自社のIT化、DXが他社と比較した時にどれほど進んでいるか、下記より無料で診断することができます。
一問一答形式の選択肢に回答していくと自社のDXのレベルがレーダーチャートで可視化され、DXコンサルタントからのアドバイスももらえます。https://ai.nuro.jp/tool/dx-check/

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