「今回このような評価を得たことで、受賞した Helvetica Now Variable、Nike365、Cotford、Shorai Sans、Touvlo の細部へのこだわりと独創性が一層際立つことになりました。どれも名実ともに優れたデザイナーによる世界最高水準の書体であり、国際的に認められたのは素晴らしいことです。書体はブランドアイデンティティを決める極めて重要な要素です。今回の受賞で、こうした優れた書体がクリエイターの皆さんにもっと知られるようになることを願っています」(Monotype クリエイティブ・タイプディレクター Charles Nix)
2022年ファスト・カンパニー「イノベーション・バイ・デザイン」賞
Monotype のバリアブルフォント「Helvetica Now Variable」が、米ビジネス誌『ファスト・カンパニー』主催の2022年度 「イノベーション・バイ・デザイン賞」のグラフィックデザイン部門でファイナリストに選出されました。
Helvetica Now Variable は、最先端のフォントファイル1つに100万通りを超えるスタイルが収録されています。デザイナーやブランド、一般のユーザーにとっては組み合わせ次第で無限の表現が可能になり、これまでにない動的なタイポグラフィや、非常に精巧な文字レイアウトが実現できます。Helvetica Now Variable は、2019年にリリースされた Helvetica Now の単なる第2弾ではありません。計り知れない深みと奥行き、可能性を秘めた、新たなタイポグラフィの表現方法を切り開くものです。
「今年の受賞者の分野はヘルスケア・インターフェースから自律走行技術まで、多岐にわたりました。すべてに共通するテーマは永続性です。私たち編集者と審査員が注目した製品は、一時の消費文化に逆行するものであると同時に、デザインに対するより大きなビジョンを示しています」(ファスト・カンパニー誌編集長 Brendan Vaughan 氏)
今年で11年目を迎えるイノベーション・バイ・デザイン賞は、デザイン界で非常に注目されている賞であり、さまざまな優良企業やスタートアップ企業、意欲的な若手クリエイターたちが参加しています。
2022年「D&AD 賞」
毎年、広告、デザイン、クラフト、文化、インパクトの各部門で最優秀作品を決める「D&AD 賞」において、Monotype の手がけた Nike 初の中国語カスタムフォント「Nike365」 が2022年度のウッドペンシル (銅賞)に輝きました。8,503文字を収録したNike365は、複雑な文字を使う中国語としては珍しく、また実装も難しいウルトラヘビーとコンデンストの2つのスタイルが人目を引くデザインとなっています。
今回の受賞は、Monotype が妥協のない高い基準と独創性でフォントを開発し、世界的に展開していることをあらためて示すものとなりました。
D&AD賞は、1962年以来、デザインと広告分野における優れた作品を表彰しています。世界最高峰のクリエイティブ賞であり、受賞作品について世界中のクリエイターが学び、議論し、模倣し、参考にする、クリエイターにとっては憧れの賞となっています。
2022年「レッド・ドット・デザイン賞」
Monotype の Helvetica Now Variable、Cotford、Shorai Sans が「レッド・ドット・デザイン賞」ブランド&コミュニケーションデザイン部門でレッド・ドット賞を獲得しました。いずれも高いデザイン性が評価されての受賞です。世界的に活躍するデザインの専門家が審査員を務めるレッド・ドット・デザイン賞での受賞は、Monotype のフォントラインナップの信頼性と独創性をさらにアピールする機会となりました。
21世紀的なデザインの Cotford は、フォントテクノロジーのトレンドを捉え、未来の可能性を表現した書体、また、Shorai Sans は、知的な印象の幾何学的サンセリフで、日本語タイポグラフィの新しい地平を切り開く書体です。
レッド・ドット・デザイン賞は、世界最大級のデザインコンペティションであり、「レッド・ドット」という称号は、優れたデザイン品質の代名詞として世界的に認められています。
2023年「コミュニケーション・アーツ・タイポグラフィ・コンペティション」
Monotype の新書体 Touvlo が、米ビジュアル・コミュニケーション誌『コミュニケーション・アーツ』主催の「第 13 回コミュニケーション・アーツ・タイポグラフィ・コンペティション」で入賞を果たしました。Touvlo は、古典的な書体を現代的に解釈し、初期のイギリスのグロテスク書体の雰囲気を巧みに取り入れながら、生き生きとした個性とエネルギーを放つ書体です。
コンペティションでは応募総数1,112作品の中からタイポグラフィ、書体デザイン、カリグラフィ、ハンドレタリングでの優れた作品137点が選ばれました。コミュニケーション・アーツ賞はデザイン業界有数の権威ある賞で、世界の第一線で活躍するデザイナーが審査員を務めています。
2023年「日本タイポグラフィ年鑑」
Monotype の新書体 Shorai Sans が「日本タイポグラフィ年鑑2023 タイプデザイン部門 ベストワーク賞」を獲得しました。
日本タイポグラフィ年鑑を1991年から毎年発行している日本タイポグラフィ協会は、デザイナーや研究者、教育者など200人を超える国内外の個人会員と法人会員で構成します。作品は広く海外からも一般公募で受け付け、タイプフェイス、ロゴタイプ・シンボルマーク、VI、グラフィック、エディトリアル、研究・実験など10のカテゴリーを設け、全作品の中から「グランプリ」1点、各部門ごとに「ベストワーク賞」、「審査員賞」が授与されます。年鑑は2023年4月に発行される予定です。
今回受賞に輝いたフォントについては、以下のリンクからご覧いただけます。
Helvetica Now Variable : https://www.monotype.com/fonts/helvetica-now-variable
Cotford : https://www.monotype.com/resources/font-stories/cotford
Shorai Sans : https://shorai-sans.net/
Touvlo : https://www.monotype.com/fonts/touvlo
本ニュースに関するお問い合わせ
Monotype 株式会社
03-5275-6258
Mari.Amashita@monotype.com
担当:雨下(あました)
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担当:松崎
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