衛星軌道投入ロケットを開発するAstroX、世界初の方位角制御を行い気球からのモデルロケット空中発射に成功

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空中発射方式による衛星軌道投入ロケットを開発するAstroX株式会社(本社:福島県南相馬市、代表取締役:小田翔武)は、2022年12月10日に山口県宇部市の採石場敷地内において、方位角制御を用いた気球からのモデルロケット空中発射試験を実施し成功しました。

  • ロックーン方式での衛星軌道投入を研究開発​

AstroXは、気球で成層圏までロケットを放球しそこからロケットの空中発射を行うロックーン(Rockoon) 方式での衛星軌道投入を行うサービスを研究開発しています。本試験はその第一歩となるモデルロケット空中発射実験を実施しました。方位角制御を用いての気球からのロケット空中発射は世界初となります。本試験で得られた成果をもとに、今後は大型化、高高度化を図ります。

  • モデルロケット空中発射試験概要

試験目的:放球中の非係留気球にて姿勢制御を行い空中発射できることの確認
試験場所:宇部協立産業敷地内(山口県宇部市)
試験日時:2022年12月10日
試験結果:姿勢制御を行い空中発射できることを確認した
吊り条件などを変え3機の打ち上げを実施、3機とも成功。

  • 本実験の共同研究•協力企業•協力機関(五十音順)

株式会社アクシス
株式会社岩谷技研
宇部協立産業株式会社
千葉工業大学
福島イノベーション・コースト構想推進機構
やまぐち産業振興財団
 

  • 成長する宇宙産業、日本の課題はロケット不足

世界的に急成長している宇宙産業。現在約40兆円の世界の宇宙産業市場は2040年には約120〜160兆円になると予測されています。その中でも衛星を使ったサービスなど人工衛星の需要が大きく伸びており、それに伴い小型衛星の打ち上げ需要は急増しています。しかし現在、日本国内では衛星を宇宙に運ぶロケットが不足しており、国内の小型衛星のほとんど100%を海外ロケットで打ち上げています。この打ち上げ能力不足が日本の宇宙開発の大きな課題となっています。
その課題を解決し、日本が宇宙産業を一大産業にできるよう、AstroXはロックーン方式での高頻度•低価格での打ち上げを実現するべく、研究開発•サービス展開に取り組んでいます。
 

  • 採用について

AstroXは正社員、副業問わず、ロケットの開発経験を有するエンジニアを募集しています。
その他の職種も随時採用を開始していく予定ですので、取り組みに共感いただける方は気軽にご連絡ください。
お問い合わせ先:info@astrox.jp
 

  • 会社概要

会社名:AstroX株式会社(AstroX, Inc.)
本社所在地:福島県南相馬市小高区本町1-87
代表者:代表取締役 / CEO 小田翔武
設立:2022年5月20日
事業内容:宇宙輸送事業
企業URL:https://astrox.jp
 

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