キヤノンは、マテリアル分野での新事業の創出に取り組んでいます。本展示会では、コーティング材料と3Dプリンター用セラミックス材料において、技術・製品およびそれらを活用したサービスを紹介します。
1. コーティング材料
これまでキヤノンがカメラのレンズで培ってきた技術を活かして開発した各種塗料(黒色反射防止塗料、親水塗料、透明反射防止塗料)は、反射防止、防曇、防汚などさまざまな機能を有しています。これらは、ディスプレイ、赤外線センサーなどの光学分野に貢献するとともに他分野への応用も期待できます。併せて、キヤノングループ各社(キヤノンオプトロン、キヤノン化成、福井キヤノンマテリアル)の技術を活用したコーティング材料も一堂に紹介します。
2. 3Dプリンター用セラミックス材料
3Dプリンターで部品を製作する際の材料は、樹脂から金属、さらにセラミックスへと広がっています。セラミックス材料は、耐熱性や絶縁性、耐腐食性に優れ、様々な分野での活用が期待されています。キヤノンは電子写真プロセス設計、トナーで培った技術を活かし3Dプリンター用セラミックス材料を開発しました。キヤノンマーケティングジャパンでは、3Dプリンターでセラミックス構造体を造形・出荷する「3Dプリンターセラミックス造形サービス」(※1)を2021年2月より開始し、セラミックスの特徴を活かしつつ複雑な形状を1品から提供しています。
※1. 3Dプリンターセラミックス造形サービスの詳細は、こちらをご覧ください。
キヤノンマーケティングジャパンホームページ:https://canon.jp/business/solution/indtech/3dpsolution/ceramics-3dprint
- 〈展示技術について〉
1. コーティング材料について
・ 黒色反射防止塗料は、キヤノン独自の立体構造を形成することで、分析装置やディスプレイなどにおいて、さまざまな角度の光の反射を抑制することが可能。
・親水塗料は、特殊な表面構造により、透過性の維持を求められるカバーやディスプレイなどにおいて、防曇性を高め、雨天時におけるセルフクリーニングが可能。
・透明反射防止塗料は、ガラスの表面にナノレベルの微細な凹凸や空隙を形成することで、ディスプレイ、赤外線
センサーなどにおいて、光の反射を抑制することが可能。
2. 3Dプリンター用セラミックス材料について
・キヤノンが開発した3Dプリンター用セラミックス材料は、肉厚な形状や高精細な形状を造形することが可能。また、焼成工程で生じる割れやひびを抑制できるため、焼成時間を大幅に短縮可能。
〈高機能素材Week開催概要〉
・展示会名:第13回高機能素材Week
・会期:2022年12月7日(水)~9日(金)10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
・会場:幕張メッセ
・主催:RX Japan株式会社
・入場料:招待券持参者無料(招待券持参でない場合は入場料5,000円/人)