MBBF2022で基調講演を行う、楊超斌
5Gが商用化されて3年になります。5Gはネットワークカバレッジ、デバイス、ユーザー規模の面で急速に発展しています。5Gは、より高解像度で没入型のデジタルエクスペリエンスを消費者に提供し、業界を超えてデジタルトランスフォーメーションを加速させました。また、人々の働き方や産業の生産効率を向上させてきました。5Gネットワークの構築に関して、事業者は初期段階ではTDDとミリ波の開発にフォーカスしていましたが、最近、多くの事業者がTDD+FDDのコンバージェンスを選択しています。
今後、すべての接続とサービス、そしてすべての帯域は5Gへと進化します。ファーウェイは、One 5Gのコンセプトとソリューションを開発し、すべての帯域の機能を最大化して、帯域間の詳細な連携を促進します。これにより、効率的で費用対効果の高い5Gネットワークを構築する基盤が築かれます。
ELAA搭載のMetaAAUは、エネルギー消費を減らしながら、TDDのアップリンクとダウンリンクのカバレッジを向上させます。
TDDの高帯域幅とMassive MIMOの組み合わせにより、世代を超えた5G体験が実現しました。より少ないエネルギー消費で、より良いカバレッジと大容量を提供することが重要で、これが一連の新たなTDD Massive MIMOソリューションの動機となりました。
ファーウェイのMetaAAUは、革新的なソフトウェアとハードウェアの調整、そして超巨大アンテナアレイ (ELAA) 技術により、パフォーマンスとエネルギー効率を新たなレベルに押し上げます。MetaAAUは、世界中で大規模展開され、エネルギー消費を抑えながら、アップリンクとダウンリンクのカバレッジ、そしてユーザーエクスペリエンスを向上させることが実証されています。
通信事業者が新たな帯域割り当てのニーズを満たし、超広帯域の展開を簡素化するには、広帯域の製品が不可欠です。ファーウェイの新たな800MHz MetaAAUは、C帯域で現在の展開および、今後の新たなスペクトルでのシンプルな展開をサポートします。
アンテナの設置スペースが限られるシナリオ向けに、ファーウェイはMeta BladeAAUを提供します。これはMetaテクノロジーとBladeテクノロジーを独自に統合したもので、MetaAAUとすべてのサブ3GHz帯を単一ポールに容易に展開できるため、単一アンテナのシナリオに最適です。
超広帯域とマルチアンテナ技術により、断片化されたFDDスペクトルの展開が簡素化され、スペクトル効率が向上します
従来のFDD帯域は5Gに向けて進化を続けます。このプロセスは、断片化された狭いスペクトル帯域とマルチRATの共存の課題に対応します。
ファーウェイは、事業者が展開を簡素化して、スペクトル効率を改善し、すべてのRATに高レベルなユーザーエクスペリエンスを提供できるよう、超広帯域およびマルチアンテナソリューションシリーズをアップグレードしてきました。
ファーウェイの超広帯域4T4R RRUは、700～900MHzまたは1.8～2.6/1.4GHzのシンプルなマルチ帯域ネットワーク展開をサポートし、すべてのキャリア、帯域、RATにミリ秒レベルの電力を共有し、GUカバレッジを確保しながら、消費電力を削減します。
ファーウェイの別の製品である超広帯域8T8R RRUは、4Gおよび5Gのネットワーク容量をそれぞれ1.5倍と3倍に増やすことができます。8T8R RRUは、SDIF（Signal Direct Injection Feeding）技術を搭載したHertzプラットフォームアンテナと組み合わせることで、エネルギー消費を削減できます。
大容量が必要なシナリオ向けに、ファーウェイはFDD Massive MIMO AAUを提供します。4Gと5Gのネットワーク容量はそれぞれ3倍と5倍になり、パフォーマンスが向上します。この製品は、世界の70以上のネットワークに大規模に商用展開されています。
単一ポールのシナリオに、ファーウェイはFDD BladeAAUソリューションを提供します。これは、業界で初めてFDD Massive MIMO AAUとサブ3GHzパッシブアンテナを組み合わせたソリューションで、単一のポールに容易に展開できます。
LampSiteとRuralLinkソリューションがユビキタスな5Gを実現
ファーウェイはワイヤレスネットワークトラフィックの70%が屋内シナリオから発生していることを考慮し、TDD+FDDマルチ帯域とマルチRATの組み合わせを特徴とするLampSite 5.0ソリューションを開発しました。LampSite 5.0は高度に統合された設計により、ハードウェアの重量と体積を縮小し、さらに消費電力を削減します。また、LampSiteソリューションにはミリ波が導入され、超広帯域幅と分散型アーキテクチャに基づいて屋内10Gbpsの容量が提供されます。
ファーウェイは、遠隔地向けに設計されたRuralLinkソリューションも発表しました。このソリューションの使用により、1つのRRUと1つのアンテナのみで農村地域の3セクターにカバレッジを提供でき、マイクロ波フロントホールにより、サイトのBBUの展開は不要です。RuralLinkサイトとホストサイトの距離は最大20 kmです。[NE1] シンプルな設計と超低消費電力により、6つのソーラーパネルで1サイトに電力供給するのに十分で、リモートO&Mに対応します。
革新的なミリ波ソリューションにより、屋外ホットスポットや屋内シナリオにミリ波の商用展開を実現
ミリ波のスペクトルリソースは豊富で、140以上の通信事業者が高帯域スペクトルへのアクセスを取得していします。屋外のホットスポットと屋内環境が、ミリ波の代表的なアプリケーションシナリオです。
屋外ホットスポットのシナリオにおいて、ファーウェイのミリ波ソリューションは、iBeamとインテリジェントな高・低帯域調整アルゴリズムにより、正確なビームの位置合わせと高速トラッキングを実現します。持続的ネットワークのパフォーマンスは、移動車両や道路沿いの屋内環境で継続的に高いユーザー認識率を実現できることが判明しています。
屋内シナリオでは、800MHzのミリ波、C帯域、および1.8GHz帯域をサポートするファーウェイのLampSite 5.0が分散型アーキテクチャと連携して、10Gbps以上の超大容量を実現します。また、これらの新機能により、ミリ波の可能性を最大限に発揮しながら、屋内接続をシームレスにします。
IntelligentRANがインテリジェント5Gネットワークを強化
すべての帯域が5Gに進化するに伴い、インテリジェントネットワークは多様なサービス要件に対応し、マルチRATのO&M効率を改善し、ユーザーエクスペリエンスとエネルギー消費のバランスを取ることが求められます。階層化されたインテリジェンスアーキテクチャを備えたファーウェイのIntelligentRANは、通信事業者がネットワークのO&Mコストを削減し、ネットワーク機能を開放し、より多くのビジネスチャンスを創出するのに有用です。
One 5Gのall-bandソリューションとIntelligentRANを組み合わることで、TDD、FDD、ミリ波等のすべての帯域の可能性を最大限に発揮し、「帯域幅が一つに、ネットワークがひとつに機能する」の原則に従って、全ての帯域の連携を促進し、ネットワークパフォーマンスの向上と消費電力の削減を実現します。
楊は、「今が絶好のタイミングです。5Gは新たな時代に突入しています。5Gで世界を再構築する、というビジョンの実現を目標に、5Gのイノベーションを継続し、インテリジェントな世界に向けて前進致しましょう」 と締めくくりました。
グローバルモバイルブロードバンドフォーラム2022は、ファーウェイが業界のパートナーのGSMAおよびGTIと共催します。今回の年次フォーラムは、モバイルネットワーク事業者、垂直業界のリーダー、エコシステムパートナーが世界中から集い、5Gを商業的に成功させる方法、グリーン開発、インテリジェンス、5Gの進化等、優先度の高い業界トピックについて議論します。詳細は、以下よりご確認ください。
https://www.huawei.com/en/events/mbbf2022.
【ファーウェイについて】
1987年に設立されたファーウェイは、情報通信技術（ICT）インフラとスマートデバイスの世界的な大手プロバイダーです。197,000人を超える従業員を擁し、170を超える国と地域で事業を展開し、世界の30億人以上にサービスを提供しています。
当社のビジョンおよびミッションは、あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の価値を提供し、すべてがつながったインテリジェントな世界を実現することです。この目的に向けて、ファーウェイではユビキタス接続を推進し、ネットワークへの平等なアクセスを促進します。クラウドと人工知能を世界の隅々にもたらし、必要な時に必要な場所で優れたコンピューティングパワーを提供します。また、デジタルプラットフォームの構築により、すべての業界と組織が、より機敏で効率的、そして動的となるよう支援します。またAIの活用により、ユーザーエクスペリエンスを再定義し、自宅、オフィス、外出先など、生活の至る所でAIをよりパーソナライズします。
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