今回、定例調査である個人投資家の相場観の調査に加え、特集として「2022年の日経平均株価、ダウ平均株価の高値安値予想」、「今後の企業業績にプラスとなるもの」、「個人投資家視点の株主優待制度」について調査しました。
【特別調査】
1. 2022年の日経平均株価、ダウ平均株価の高値安値予想
1-1.2022年の日経平均株価の見通し、高値予想は「29,388.16円(2022年1月5日の高値)」が最多
【6月3日の終値:2万7,761.57円】
2022年の日経平均株価の高値と安値予想をたずねました(調査開始日6月3日終値は27,761.57円)。2022年の日経平均株価の高値予想は「(2022年に入ってからの高値である)29,388.16円」の割合が46.5%と最も高くなりました。続いて「(2022年に入ってからの高値である)29,388.16円超え32,000円」の44.6%で、この2つの回答で92%以上と、多くの個人投資家が今年の高値にあまり強気でないことがわかりました。また、日経平均株価の安値予想は「(2022年3月9日の安値である)24,681.74円」の割合が最も高くなりました。続いて「22,000円以上24,681.74円」でした。今年の安値はもう割らないと考えている投資家が最も多い一方で、一段の安値を見込む投資家も一定数いることがわかりました。
1-2. 2022年のダウ平均株価の見通し、高値予想は「36,952.65ドル超え38,000ドル未満」が最多
【6月3日の終値:3万2,899.70ドル】
2022年のダウ平均株価の高値予想は「(2022年に入ってからの高値である)36,952.65ドル超え38,000ドル未満」の割合が42.5%と最も高くなりました。続いて「36,952.65ドル」でした。高値更新を見込む投資家と高値超えができないと考える投資家の割合が拮抗していることがわかりました。また、ダウ平均株価の安値予想は「27,000ドル以上30,635.76ドル(2022年5月20日につけた安値)未満」の割合が最も高くなりました。続いて「30,635.76ドル」で、安値更新を見込む投資家が最も多く、次にもう安値は割らないと考えている投資家の順となりました。
2. 今後の企業業績の追い風になるものとは
特別調査の2つ目として今後の日本企業の業績にプラスとなる要素は何になると思うか、キーワードをたずねました。
2-1. 今後の企業業績にプラスとなるキーワード上位は1.インバウンド(訪日外国人観光客)、2.アフターコロナ、3.円安、の順
最も多かったのが「インバウンド(外国人観光客)」で、続いて「アフターコロナ」、「円安」の順となりました。数年前まで日本企業の業績に大きなプラスとなっていたインバウンドが再び業績の追い風になるとの期待が大きいことがわかりました。また、コロナ禍でやりたいことを我慢していた方が多い中、アフターコロナでの消費復活等に期待している方も多いようです。
2-2. インバウンド(訪日外国人観光客)の受け入れ再開賛成は78%
インバウンド(外国人観光客)の受け入れ再開についての賛否をたずねました。「賛成」が30%「どちらかと言えば賛成」が48%であわせて78%と8割近い投資家が賛成意見を持っていることがわかりました。前問でもあった通り、外国人観光客の受け入れ再開が日本企業の業績の追い風となり日本経済の回復要因になるとの期待が高いのかもしれません。また、受け入れに「反対」「どちらかと言えば反対」と回答した方に懸念点をたずねたところ、「再度の感染拡大による各種行動制限」を挙げた方が61%と最も多くなりました。
3. 個人投資家視点での株主優待制度について
昨今廃止する企業も増えている株主優待制度について、個人投資家視点での賛否をたずねました。
3-1. 株主優待制度に賛成、どちらかと言えば賛成は71%
企業が株主優待を実施することへの賛否をたずねたところ、「賛成」が35%「どちらかと言えば賛成」が36%で7割を超える投資家が株主優待に賛成していることがわかりました。賛成の理由で最も多かったのは「株主優待をもらうのが楽しみ」との回答でした。また、「反対」「どちらかと言えば反対」の方に理由をたずねたところ、「優待はやめてその分は配当にふりむけるべき」との回答が68%と最も多くなりました。
【定例調査~個人投資家の相場観について~】
4.日本、米国、中国のDIについて
今後3ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場に対する個人投資家の見通しは、3指数揃って前回調査(2022年3月)から改善しました。中でも日本株DIは前回調査と比べて35ポイントの大幅上昇となりました。米国株等に比べて底堅さの目立つ日本株への期待が高まったのかもしれません。
【日本株DI】(2022年3月)-17→(2022年6月) 18(前回比+35ポイント)
【米国株DI】(2022年3月) 28→(2022年6月) 34(前回比+6ポイント)
【中国株DI】(2022年3月)- 21→(2022年6月)-10(前回比+11ポイント)
※ DI:DIとは、相場が「上昇すると思う」と回答した割合(%)から「下落すると思う」と回答した割合(%)
を引いたポイントです。DIがプラスとは、「上昇すると思う」と回答した割合が高く、DIがマイナスとは、
下落すると思うと回答した割合が高いことを示します。
5. 為替市場について
今後3ヶ月程度の米ドル/円相場の見通しについてたずねました。「円安になると思う」「変わらないと思う」「円高になると思う」との回答の割合とも前回調査と大きな変化はありませんでした。
【円安になると思う】(2022年3月)53% →(2022年6月)52%(前回比-1%)
【変わらないと思う】(2022年3月)27% →(2022年6月)30%(前回比+3%)
【円高になると思う】(2022年3月)20% →(2022年6月)18%(前回比-2%)
調査結果の詳細は添付の別紙レポートをご参照ください。
(グラフの数値は、小数点以下の計算により合計が必ずしも100.0%とならない場合があります。)
以 上
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