AirTrunk最高財務責任者、プラシャント・マーシーのコメント:「AirTrunkは、データセンターの設計、建設、運用、そして資金調達のすべてにおいて、サステナブルなイノベーションを加速し続けています。本日締結したグリーンローン契約は、複数の業界ベンチマークを設定しました。日本のデータセンターとして初めてグリーンローンが適用され、また、運用PUEと水資源の効率的な活用を適格クライテリアとした初めてのケースにもなりました。
AirTrunkのグリーンファイナンスフレームワークは、2021年後半に発表したサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)契約を補完するものです。昨年のこの契約は、アジア太平洋地域でデータセンターがSLLによる資金調達を実施した初めてのケースで、21億豪ドル(約2000億円)という融資額はデータセンターのSLL契約としては世界最高額でした。これにより当社は、日本を含むアジア太平洋地域で、お客様の最新の需要に対応したサポートをより大規模に提供できるようになりました。
AirTrunkの資金調達基盤には、新たに導入したグリーンファイナンスフレームワークやSLLが含まれます。このような施策により、AirTrunkは、サステナブルな資金調達を実施するデータセンターとして主導的な地位を築いています。資金調達と事業のサステナビリティを連動させ、私達のコミットメントに責任を持った事業を展開しています。
本フレームワークにおいて、AirTrunkの環境プロジェクトは、環境にポジティブな影響を及ぼす条件を適格性として満たし、グリーンローンで資金を調達します。当社では、『グリーンローン』適格性を評価するカテゴリーとして、環境に配慮したデータセンター、再生可能エネルギー、水資源の効率的活用、の3つを定めました。
適格クライテリアとして私達が選択した上記のカテゴリーはAirTrunkの最優先事項であり、この地域で最もサステナブルなデジタルインフラを提供し続ける弊社に対するお客様の信頼につながっています。」
AirTrunk日本代表、松下典弘のコメント:「AirTrunkは日本での事業を、持続可能な方法で急速に拡大しており、日本のサステナブルなデジタル未来に向けて前進を続けています。」
本フレームワークでは、AirTrunkのグリーンローンをローンマーケットアソシエーション(Loan Market Association)が定めるグリーンローン原則(GLP)の4つの要素(調達資金の使途、プロジェクトの評価と選択のプロセス、調達資金の管理、レポーティング)に沿って管理しています。国連の持続可能な開発目標(SDGs)の6つも遵守しています。
この先進的なフレームワークおよびグリーンローンの組成には、合同サステナビリティ・ストラクチャリング・エージェントとしてCrédit Agricole CIB ( https://www.ca-cib.com/ ) と三菱UFJ銀行 ( https://www.bk.mufg.jp/ ) の支援を受けました。Crédit Agricole CIBは前年に締結したSLLのアドバイザーでもありました。また、ESGリサーチおよび分析のグローバルリーダーであるSustainalyticsからは、同社のSecond-Party Opinionサービスを通して、本フレームワークに対する第三者評価を得ています。
株式会社三菱UFJ銀行、サステナブルビジネス部長、西山大輔氏のコメント:
「データセンター業界における日本初のグリーンローンを実行し、AirTrunkとともにサステナブルファイナンス市場のイノベーションを推進することを誇りに思います。本グリーンローンは、AirTrunkの野心的かつ先進的なグリーンファイナンスフレームワークに沿ったものであり、このフレームワークの作成において三菱UFJ銀行は、サステナビリティ・ストラクチャリング・エージェントとして貢献できたことを嬉しく思います。今後もAirTrunkとのパートナーシップの継続に期待します。」
Crédit Agricole CIB、Head of Sustainable Banking, Asia-Pacific and the Middle East、Antoine Rose氏のコメント:
「Crédit Agricole CIBは、AirTrunkの今回のデータセンター資金調達においてサステナビリティ・ストラクチャリング・エージェントのメンバーとなれたことを大変誇りに思います。AirTrunkの最初のサステナビリティ・リンク・ローン締結を無事に成功させたことに続く、2回目のコラボレーションでした。AirTrunkはサステナブルファイナンスを強化し続けています。グリーンファイナンスフレームワークの導入は、サステナビリティに対する同社の熱意を表しており、この業界の高い水準を支えています。」
以上
AirTrunkについて
AirTrunkは業界最高クラスのハイパースケールデータセンター専門企業です。日本を含むアジア太平洋(APJ)地域全体で、クラウド向け、コンテンツ向け、大企業向けのプラットフォームを創造しています。弊社が開発、運営するデータセンターは、信頼性、技術革新性、およびエネルギーや水使用の効率性で業界をリードしています。AirTrunkの独自の能力、設計、施工方法を駆使し、拡張性、持続性のあるデータセンターソリューションを、建設、運用にかかるコストを大幅に抑えて提供しています。
AirTrunkは、APJ地域全体でデータセンター開発事業を行う、十分な資本を備えた非公開会社です。2020年には、Public Sector Pension Investment Board(PSP Investments)等が参加するMacquarie Asia Infrastructure Fund 2(MAIF2)主導のコンソーシアムが株式の大半を取得しました。AirTrunk創始者でCEOのロビン・クーダも株式を保有しています。MAIF2を運用するマッコーリー・アセット・マネジメント(Macquarie Asset Management)は世界有数のオルタナティブ資産運用企業で、オーストラリア証券取引所(ASX)上場企業であるマッコーリー・グループ(Macquarie Group Limited)(ASX:MQG)のグループ企業です。
AirTrunkについては、https://airtrunk.com/ja/ をご覧ください。