脳波×分身ロボットでALSの未来を変える世界初のBRAIN ROBOT STORE開催

この記事は約6分で読めます。
株式会社電通サイエンスジャムは、一般社団法人WITH ALS、株式会社オリィ研究所との3社協同で、脳波によって操縦可能なロボットによる接客を体験できる、1日限定イベントを開催します。

これまでWITH ALSと共に開発を進めてきた、脳波と音による意思伝達装置「NOUPATHY」とオリィ研究所の分身ロボット「Orihime-D」とのコラボレーションによって、脳波とテクノロジーの融合によるコミュニケーションを実現し、新たな未来の可能性を探ります。
現在、本プロジェクトの運営資金を、株式会社CAMPFIRE運営のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて募集中です。皆さまの応援、ご参加をお待ちしております。

【概要】
ALS課題解決に取組むWITH ALS、分身ロボット開発のオリィ研究所、脳波解析ツール開発の電通サイエンスジャムがタッグを組み、実験店舗「01 BRAIN ROBOT STORE」を開店します。
01 BORDERLESS WEARアパレル店でWITH ALS代表 武藤将胤氏が脳波で分身ロボットを操作し接客する世界初の挑戦です。イベントは、六本木にある『0% NON-ALCOHOL EXPERIENCE』にて、11/23(祝日 水曜日)の1日限定開催。当プロジェクトの運営資金は、株式会社CAMPFIRE運営のクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて募集中。来店チケットは支援のリターンとして受け取ることができます。

■募集期間:2022年7月5日(火)〜9月21日(水)
■募集金額:300万円
■URL:https://camp-fire.jp/projects/view/606393

今回のプロジェクトで実現したいこと
ALSの未来を明るく変えていくために、脳波×分身ロボットのテクノロジーの力を掛け合わせ、自らもALS患者である武藤将胤氏が脳波で分身ロボットを操作してお客様を接客する「01 BRAIN ROBOT STORE」を1日限定でオープンします。

 WITH ALS×オリィ研究所×電通サイエンスジャムの3社がタッグを組んで挑む世界初の試みです。
今現在、武藤氏は視線入力でコミュニケーションを行ったり、分身ロボットなど様々な電子機器を操作したりすることで、自分らしく挑戦を続けることが出来ています。
しかし、ALS患者の方々が最も恐怖を抱いている最終的な段階に、目さえも動かなくなってしまう、TLS(完全閉じ込め状態)という症状があります。

 武藤氏は以下のように語ります。
「実際に僕の仲間もTLS状態で苦しんでいます。なんとか、TLS状態になったとしても、脳波で自分らしくコミュニケーションを続け、様々な電子機器をコントロール出来る未来を目指して、この挑戦を脳波ツールの技術革新に繋げたいと思っています!」

2021年に成功したBORDERLESS FASHION BRAND『01 BORDERLESS WEAR』のROBOT POP-UP STOREを今回はさらに進化させ、脳波で分身ロボットOriHimeを操作して皆様を接客する公開実験に挑戦致します。

プロジェクトメンバーからのメッセージ

■武藤将胤(一般社団法人WITH ALS)
この挑戦を脳波と分身ロボットの技術革新に繋げ、ALSの未来を明るく照らしていけるように、当事者のクリエイターとして身体を張って精一杯頑張って参ります。
実は開催する11/23(水・祝日)は僕の36歳の誕生日でもあるんです。自分らしく挑戦して過ごす誕生日というのも僕らしい生き方な気がしています。皆様と一緒に世界初の挑戦を成功させたいと思いますので、応援どうぞよろしくお願い致します。

■吉藤オリィ(株式会社オリィ研究所)
OriHimeの活動を通して2013年から多くのALS患者さんと会い、多くの意思疎通が困難になってしまった方とも出会ってきました。WITH ALS武藤とは2015年に出会い、彼も使っている視線入力装置OriHime eyeの改良開発や、本人の声を残すプロジェクト、リアルタイムでの対談への挑戦、MOVE FES.や分身ロボットカフェ等、様々な挑戦を一緒に走ってきた盟友です。脳波でOriHime-Dを動かす今回の構想を武藤から貰った時も「待ってた。すぐやろう」と即決で決めました。
将来、私達が寝たきりになっても脳波で分身ロボットでを使って働き続けられる未来を、見ていただければ幸いです。
 

■荻野幹人(株式会社電通サイエンスジャム)
脳波による意思伝達装置は多くのALS患者さんが開発を待たれています。これまでに誰も成し得ていないこの装置開発は茨の道ですが、武藤さんと一緒に、ありとあらゆる方向からアプローチを試みています。
今回は、武藤さん個人の脳波に特化するというアプローチを取り、最新のAIと脳波解析技術を使う事で、高速で高精度な意思伝達装置を実現します。この挑戦を通して、ALS患者さんは勿論、誰もが脳波でロボットを操作できる未来を実現していければと思っています。

脳波による操作について
脳波による操作は株式会社電通サイエンスジャムが一般社団法人WITH ALSと共同で開発を進めている「NOUPATHY」を用いて実現します。
NOUPATHYは音と脳波を用いた意思伝達装置であり、身体での意思伝達が困難になった際の最終的手段としての利用が期待されています。電通サイエンスジャムとWITH ALSは3年前から共同研究を進めてきました。聴覚だけはTLSになっても残るという特性を利用して、特殊な音を流した際の脳波を用いた装置の研究をしています。この装置が実現すれば「飲み物を飲みたい」「映画が観たい」などのコマンドを脳波から選択することが可能となります。

*NOUPATHY(開発中) https://www.dentsusciencejam.com/NOUPATHY/

株式会社電通サイエンスジャムについて
電通サイエンスジャムでは脳波をはじめとする生体信号解析をベースに、複雑化している消費者の動向を探るお手伝いをしています。国内外で活躍されているさまざまな分野の研究者とアライアンスを組み、企業との共同研究やR&Dを推進。電通が誇る要件定義と的確なプロジェクトマネジメント力で「結果をだすR&D」「エビデンス開発」「製品クリエイティブ」の構築に貢献します。
■Official Site : https://www.dentsusciencejam.com/
■Twitter : https://twitter.com/dentsu_jam
■Contact:info@dentsusciencejam.com

タイトルとURLをコピーしました