「売れたいなら、曲の長さは3分が望ましい。」これは、いつの時代の考えと思いますか?答えはおよそ100年前、1920年頃初めて普及したシングル盤が3分だった時代の音楽業界の常識です。それから70年が経ち、サブスクで音楽と出会うことが普通になると「早めにサビにならないと飛ばされてしまう」ことに怯えるアーティストたちは楽曲をどんどん短くし、ユーザーに配慮するようになりました。そして2022年、Z世代や、さらに下の世代は、TikTokなど短い動画のSNSで直感的に音楽に触れ楽しむようになり、その流れは加速しています。以前はラジオが担っていた音楽との出会いを、現在うまく体現しているのはTikTokで、アーティストとファンとのエンゲージメントをデジタルで繋いだといってもよいのかもしれません。この番組では動画プロデューサー・明石ガクトが、2021年に上梓した『音楽が未来を連れてくる』で「音楽は未来のビジネスモデルのきっかけになりやすい」と記した音楽専門のコンサルタントの榎本幹朗や、インターネット越しにかけ声を共有するウェブアプリ 「openSE」を企画・制作したメディアクリエイターの佐々木遊太をゲストに迎え、いま人びとがどんな風に「新しい」音楽と出会っているのかを具体的に検証しながら、2022年から見た「音楽の未来」の形を議論してきます。また、若林恵(「WIRED」日本版元編集長 コンテンツディレクター)、古屋蔵人(映像ディレクター)、前田裕二(SHOWROOM代表)らがコメントゲストとして登場します。どうぞお聴き逃しなく!
- 【番組概要】
◆タイトル:TOKYO FMサンデースペシャル
『RADIO 2122』(※読み方は、ラジオ・ニー・イチ・ニー・ニー)
◆放送日時:2022年8月14日(日) 19:00~19:55
◆出演 :明石ガクト(動画プロデューサー)
ゲスト 榎本幹朗(音楽コンサルタント)、佐々木遊太(メディアクリエイター)
コメントゲスト 若林恵(「WIRED」日本版元編集長 コンテンツディレクター)、古屋蔵人(映像ディレクター)、前田裕二(SHOWROOM代表)