当社は、株式会社七十七銀行(注1)(以下、七十七銀行)様の営業店窓口で行う手続きを、当社の顧客接点高度化ソリューション「Customer Engagement Solution CHORDSHIP(コードシップ)」(以下、「CHORDSHIP」)を活用した「店頭タブレット」として、簡潔に手続きが完了できるシステムを開発し、このたび七十七銀行様の全店舗への導入を完了しました。七十七銀行様は、2023年9月より全店舗での利用を開始しています。
本システムは、営業店窓口に設置されたタブレット端末に必要事項を入力するだけで、口座開設や届出事項変更(名義、住所、電話番号)、キャッシュカードや通帳の紛失などを含む全10種の手続きができるもので、クラウドサービスとして提供される「CHORDSHIP」のAPI連携機能により、七十七銀行様のシステムと連携し、データの更新を自動的に実施することで、手続きが完結します。これにより、手続き時間短縮によるお客様満足度向上のほか、行員の業務効率化を併せて実現します。さらに、本システムは、ハイブリッドアジャイルの手法を取り入れて開発しており、短期間での開発を実現しました。
当社は今後、七十七銀行様が推進する対象取引および利用シーンの拡大を支援し、七十七銀行様の業務効率化とお客様の利便性向上、ペーパーレス化による環境負荷低減に貢献していきます。
【本システムの特長】
1. チャット形式の簡単操作かつ記入レス、印鑑レス、ペーパーレスで手続きが完結
本システムは、タブレット上の案内に従って、質問の回答を選択したり、入力したりするチャット形式のため、誰にでもわかりやすく簡単に操作できます。また従来は、手続きにあたり、お客様が申込用紙に多数の項目を記載し押印が必要でしたが、本システムでは、タブレット上に入力するのみで手続きが完結でき、記入レス、印鑑レス、ペーパーレスを実現します。
2. システムの自動連携により手続き時間を大幅短縮
本システムは、「CHORDSHIP」のAPI連携機能により七十七銀行様のシステムと連携しています。タブレットに入力した情報が、勘定系を含む各システムと自動連携され、データ更新が行われます。これにより、お客様の待ち時間と行員の事務処理作業が大幅に削減されます。
3. ハイブリッドアジャイルの開発手法を採用し、短期間で要望に即したサービス開発を実現
本システム開発の一部で、ウォーターフォール開発工程にアジャイルプロセスを組み込むハイブリッドアジャイルの開発手法を採用しました。具体的には、「CHORDSHIP」の特長であるローコード開発機能を活用し、お客様が実際に操作するフロント機能についてハイブリッドアジャイルにて開発しました。業務フローやUI、画面モックの検討を、ユーザーの要望を取り入れながら短いサイクルで検証と修正を繰り返し実施することで、要望に即したサービスを短納期で開発することができました。
【今後の展開】
今後、七十七銀行様は、対象手続きの順次拡大を予定しているほか、本システムを非対面での手続きへも拡張を検討するなど、手続き書類の電子化をより一層推進していく予定です。当社は、これらの取り組みを継続して支援し、行員の業務効率化および、お客様の利便性向上、また、ペーパーレス化による環境負荷低減に貢献していきます。
当社は、今後も最新テクノロジーと業務ノウハウを活用し、七十七銀行様をはじめとする金融業界のデジタル化およびデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に貢献します。
【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
【注釈】
注1 株式会社七十七銀行:本店 宮城県仙台市、頭取 小林 英文
【関連リンク】
「CHORDSHIP」紹介サイト:https://www.fujitsu.com/jp/services/knowledge-integration/chordship/
【当社のSDGsへの貢献について】
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。
本件が貢献を目指す主なSDGs
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