ボーイスカウト日本連盟は、アマチュア無線やインターネットを通じて、世界中のスカウトや指導者と交信し、知識と友情を深めることを目的に開催する世界最大級のデジタルイベント「JOTA-JOTI」に参画しています。免許なしでも参加できる「アマチュア無線体験制度」の仕組みを利用した体験により、ワイヤレスを活用するための基礎知識や能力を有する人材を育てることを目指します。
■デジタルイベントによる人材育成
近年、インターネットもライフラインの一つとして重要視される中で、ボーイスカウトの活動でもアプリケーションなどを取り入れた活動が増えてきています。元々ボーイスカウトは、ハイキングやキャンプといった野外活動の中で、現在位置の確認など通信方法の一つとして、アマチュア無線を取り入れた活動を行ってきました。
近年は、インターネットを通じたコミュニケーションの普及により、アマチュア無線運用者が少なくなっているのが現状です。ボーイスカウト日本連盟は、免許を持たないスカウト及び一般の人が運用することが出来る「アマチュア無線体験制度」の仕組みを利用することで、加盟員でない子どもたちにもアマチュア無線の運用機会を提供します。
■イベント概要
名称:JOTA-JOTI Plaza(ジョタ・ジョティ・プラザ)
日程:2023年10月21日(土)、22日(日)※会場により時間が異なります。
場所:全国4カ所※東京は2会場
東京会場【コールサインJH1YSS】日本連盟スカウト会館(東京都杉並区下井草 4-4-3)
愛知会場【コールサインJH2YSS】北名古屋第1団野営場(愛知県北名古屋市徳重杁ノ口74)
大阪会場【コールサインJJ3YDM】池田市民文化会館(大阪府池田市天神1-7-1)
東京会場【コールサインJO1ZRD】JARD本部(東京都豊島区巣鴨3-36-6共同計画ビル8F)
協力:一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)
一般財団法人日本アマチュア無線振興協会(JARD)、アイコム株式会社
CQ出版株式社※同日開催「体験運用の日」主催、日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ
後援:総務省(予定)
内容:地域のスカウトを対象とした体験運用、スカウトや一般アマチュア無線家との交信体験
参加資格:ボーイスカウトの加盟員のほか、一般体験希望者
※大阪会場のみ、インターネットを用いたプログラム・JOTI体験コーナーを併設しています。
※コールサイン(call sign)とは、無線通信において、無線局を一意に識別するために割り当てられた識別子で、一般には政府などの公的機関によって正式に割り当てられたもの。
■JOTAとは:Jamboree on the Air(アマチュア無線によるジャンボリー)
世界スカウト機構(WOSM)が主催する公式国際行事で、スカウトがアマチュア無線行事に参加し、電波を通じて世界のスカウトと交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とします。1957年イギリスで行われた第9回世界ジャンボリー(スカウティング50周年記念ジュビリージャンボリー)でアマチュア無線のプログラムが提供されたのが始まりです。
■JOTIとは:Jamboree on the Internet(インターネットによるジャンボリー)
WOSM主催の新しい公式国際行事です。「JOTI」は、無線の代わりにインターネットを利用して、JOTAと同じく情報を交換して友好を深めようとするものです。近年では、チャットの他、FacebookやXといったSNSでのつながりを活用したイベントや、Minecraftというゲームの仮想空間を使ったプログラムも登場して盛り上がりを見せています。