【緊急署名スタート】#日本版DBS を子どもに関わるすべての仕事に

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認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区、代表理事:赤坂緑)は、性犯罪歴がある人が子どもと関わる仕事に就くことを防ぐ「日本版DBS」の対象施設を保育園・学校に限定しないよう求める署名活動をChange.org(https://www.change.org/DBS_SaveChildren)で開始いたしました。

◎日本版DBSが導入されます! しかし・・・。

性犯罪歴がある人が子どもと関わる仕事に就くことを防ぐ「日本版DBS」が、ついに導入される見通しです。しかし報道によれば、国はその対象施設を保育園・学校に限定しようとしています。それでは子どもを性犯罪から守ることができません。私たち、認定NPO法人フローレンスは、国に対し、無償ボランティアも含めた「子どもと関わる仕事すべて」を制度の対象とすることを求めるため、署名活動を開始いたします。

▼署名ページはこちら

https://www.change.org/DBS_SaveChildren

※日本版DBS

イギリスのDBS(Disclosure and Barring Service)を参考にした制度。保育士や教師、ベビーシッター、部活動のコーチなど子どもと関わる仕事への就労希望者に対し、過去に性犯罪を行っていないことを証明する「無犯罪証明書」の提出を義務付ける。

【子どもたちの日常に潜む小児性犯罪】

私たちは、認可保育園・訪問型保育の運営事業者で、国内の子ども・子育ての社会課題解決に取り組む認定NPO法人です。


被害者の心に生涯消えない傷を残す「魂の殺人」と言われる性犯罪。

警察庁の調査によれば、12歳以下の子どもに対する性犯罪発生件数は年間約1,000件(※1) 。1日に2件以上起きている計算です。


そして、性犯罪は、加害者の7〜8割が顔見知りであるとの調査結果があります。特に子どもは、親族や、教師・コーチ、施設職員等、身近な人物からの被害を受けることが多いとされます。 


子どもが本来安心して過ごせるはずの場所である、学校、保育園、学童保育、スポーツクラブ、学習塾、ベビーシッターなどが卑劣な犯罪の舞台となるケースが少なくないのです(※2)。


公立の小中高校に限っても、年間200名以上の教員がわいせつ行為により処分を受けています(※3) 。


【いまの日本の法律・制度では、子どもたちを守れない】

子どもの日常生活の場を、「小児性犯罪の温床」にしてしまっている最大の原因は、子ども達が利用する現場に性犯罪者を立ち入らせない仕組みがないことです。


たとえばイギリスでは、子どもに関わる仕事に就こうとする人は、過去に犯罪を行っていないことを証明する「犯罪歴証明」を就業先に提出する義務があります(DBS制度)。


しかし、日本にはこうした仕組みはありません。過去にわいせつ事件を起こした人物が求人に応募してきても、事業者は採用時に問題を察知する術がないのです。


この問題に大きな課題感を抱いた私たちは、国に対して「日本版DBS」の導入を求めて提言を続けてきました。そしてついに、今秋の臨時国会に「日本版DBS」法案が提出される見込みとなりました。

【対象の線引きは、制度を骨抜きにする】

ところが、この制度の対象から、学習塾やスポーツクラブなどが外れる見通しとの報道がありました。それらの場所での小児性被害は山ほどあるにも関わらず、です。


例えば学校で子どもにわいせつ行為をして懲戒免職となった教員は、再び教職に就くことは困難ですが、塾やスポーツクラブの先生、ベビーシッターならば可能になってしまいます。

刑法犯を対象した場合、小児性犯罪の再犯率は他の性犯罪と比べて最も高く(※4)、逮捕・処分歴のある教員・保育士などが、それを隠して別の場所で再び犯行に及ぶ事例は決して珍しいものではありません。


【独自】わいせつで免職の元教員、免許状コピーで障害児支援企業に再就職(読売新聞)

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210328-OYT1T50266/

【独自】わいせつ処分歴隠し学童再就職、児童にまた被害…情報共有の仕組みなし(読売新聞)

https://www.yomiuri.co.jp/national/20210925-OYT1T50149/


イギリスの場合は、「子どもと関わる全ての職種やボランティア等も犯罪歴チェックを行う」と規定しています。ボランティアも含まれるので、部活動のコーチやキャンプの指導員も対象です。


「職業選択の自由」や「個人情報」について懸念を示す意見がありますが、自由が無制限ではないのは、いうまでもありません。

優先すべきは子供の安全であり、守る相手を間違えてはいけません。


性犯罪者から確実に子どもを守れる制度にするためには、業種を限定せず、無償ボランティアも含め、子どもと関わる仕事すべてに網をかけることが必要不可欠です。 

【国に対して以下の対応を求めます】

認定NPO法人フローレンスは、改めて以下を国に求めます。

 

◎「日本版DBS」の対象を、無償ボランティアも含めた「子どもに関わる仕事すべて」としてください。

 

 以上の要望を国に訴えていくため、広く署名を呼びかけることにしました。署名に賛同くださる皆さんと共に、もう二度と幼い子どもが性犯罪の被害者にならない未来を創りたい。

 

 たくさんの皆さんの賛同をよろしくお願いいたします。


▼署名ページはこちら

https://www.change.org/DBS_SaveChildren

(※1) 警察庁『平成30年の刑法犯に関する統計資料』(令和元年8月) https://www.npa.go.jp/toukei/seianki/H30/h30keihouhantoukeisiryou.pdf

(※2) 内閣府『性犯罪・性暴力対策の強化の方針』(令和2年6月)

https://www.npa.go.jp/hanzaihigai/sakutei-suisin/kaigi34/pdf/s1-5.pdf

(※3) 文部科学省『令和3年度公立学校教職員の人事行政状況調査について』(令和5年1月)https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/jinji/1411820_00006.htm

(※4)法務省『平成27年版 犯罪白書』第6編/第4章/第4節/2

平成27年版 犯罪白書 第6編/第4章/第4節/2

認定NPO法人フローレンスについて

こども達のために、日本を変える。フローレンスは未来を担う子どもたちを社会で育むために、事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で、社会課題解決と価値創造をおこなう国内最大規模のNPOです。


日本初の訪問型・共済型病児保育事業団体として2004年に設立し、ひとり親支援と子どもの貧困防止、子どもの虐待や親子の孤立防止、障害児家庭支援など、日本の子ども・子育ての領域で総合的な活動をおこなっています。

待機児童問題解決のための「おうち保育園」モデルが、2015年度に「小規模認可保育所」として国策化されたほか、障害児に専門的に長時間保育を提供する日本初の「フローレンスの障害児保育・支援」や、子どもの虐待問題解決のため「フローレンスのにんしん相談・赤ちゃん縁組」、子どもの貧困を解決する「こども宅食」などの取り組みを全国で加速しています。

たくさんの仲間と共に、社会に「新しいあたりまえ」をつくるNPO法人です。

フローレンスコーポレートサイトURL: https://florence.or.jp/

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