9月1日(金)〜3日(日)には、福岡アジア美術館で開催中の「水のアジア」展のクロージングイベントとして、〈水のアジア〉の世界観を作品鑑賞だけでなく飲食や音楽、トークなど五感の体験まるごとで楽しめるパーティイベント『パム|PARTY AT THE MUSEUM』を開催します。
初回となる今回は「水のアジア」展の世界により深く潜り込む展覧会鑑賞ツアーや、新刊『イラク水滸伝』でイラクの巨大湿地帯に迫ったノンフィクション作家・高野秀行さんによるトーク、福岡で人気のアジアン・キッチンカー「万歳食堂」のフード販売、アジア音楽パーティ「ソムタム・ワナカーン」のDJ PLAY&BGM、ガムラン演奏に〈水のアジア〉な各国アジアンコーヒー飲み比べ、工作ワークショップなどを実施します。
福岡アジア美術館で開催中の特別展「水のアジア」展(7/1〜9/3)のクロージングイベントとして、テーマとなる〈水のアジア〉の世界観を作品鑑賞だけでなく飲食や音楽、トークなど五感の体験まるごとで楽しめるパーティイベント『パム|PARTY AT THE MUSEUM —「水のアジア」展編』を実施します。
開催中の展覧会を 観て/食べて/飲んで/学んで/踊って 丸ごと楽しむ。新たな客層が美術館に遊びに来るような感覚で足を運び、開催中の展覧会とその世界観をより深く・楽しく体験できる場を提供することを目指し、地元美術館のファンづくりを応援します。
タイトル: 『パム|PARTY AT THE MUSEUM —「水のアジア」展編』
日 時: 2023年 9/1(金)〜9/3(日) 3日間
会 場: 福岡アジア美術館 (福岡市博多区下川端町3-1リバレインセンタービル)
7Fアジアギャラリー&アートカフェ、8Fあじびホール
参 加 料 : 無料(「水のアジア」展鑑賞料金、飲食料金、一部イベント は別途)
※9/2(土)高野秀行さんトークイベントは別途参加費 500円(事前申込可、当日参加は満員になり次第締切)
[主催] 福岡アジア美術館「水のアジア」展実行委員会、株式会社明治産業
[企画] 三声舎 [運営協力] Click Coffee Works、ソムタムワナカーン
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ART
特別展「水のアジア」
鑑賞料金: 一般1,000円/高大生800円/中学生以下無料
「水のアジア」展は、アジアで活動する8名のアーティストによって表現された「水」をめぐる多彩な作品が楽しめます。海洋環境をテーマにした作品や、自然の脅威に向き合いながらも力強く生きる人々の姿を描いた作品、水や川、海などのイメージに作家自身のルーツや内面性を表現した作品など、14点の大型インスタレーションや映像作品などが展示されています。
あじび学芸員による「水のアジア」展 鑑賞ツアー
日時:9月1日(金) 17:00〜、9月2日(土) 12:30〜/17:00〜、9月3日(日) 14:00〜
参加料:無料(先着順、各回定員20名/1時間程度)
会期中には本展担当学芸員による鑑賞ツアーも実施。「水のアジア」の作品世界にもう1層深く潜って、より楽しい鑑賞体験を味わってみて。
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TALK
ノンフィクション作家・高野秀行 トークイベント&サイン会
日時: 9月2日(土) 14:00〜
会場: 福岡アジア美術館 あじびホール(8F)
参加費:500円(事前申込可、当日飛び入り参加は満員になり次第締切)
申込先:Google formの専用フォーム( https://forms.gle/L49NtjuA9ruJmCrp7 )よりご応募ください
*お申し込みの際はお名前、メールアドレス、携帯番号、参加希望人数を明記ください
7月に新刊『イラク水滸伝』を発表したノンフィクション作家の高野秀行さんをお迎えしてトーク&サイン会を行います。イラクに現存する謎の巨大湿地帯=アフワールに迫った高野さんのお話とともに、また違った視点から〈水のアジア〉の世界を深めていきます。
高野秀行(たかの・ひでゆき)
ノンフィクション作家。1966年、東京都生まれ。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、誰も書かない本を書く」をポリシーに、アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションや旅行記のほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表。『謎の独立国家ソマリランド』(集英社文庫)では第35回講談社ノンフィクション賞ほか受賞。最新作は『イラク水滸伝』(文藝春秋)。
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FOOD
アジアン・キッチンカー「万歳食堂」による
〈水のアジア〉なケータリングフード
日時: 9月2日(土) 、3日(日) 11:00〜 売切れ次第終了
福岡で大人気のアジアン・キッチンカー「万歳食堂」が2日間限定で特別出店。期間中は本格的なアジア料理だけでなく、現地のアルコールも販売。美味しい〈水のアジア〉をお楽しみください。
万歳食堂 〜ASIA STREET FOOD〜
タイ・マレーシア料理の移動販売車。2018年の開業以来、福岡では珍しい本格的なアジア料理が楽しめるキッチンカーとして人気を集めている。現在は百道と博多に日替わりで出店中。
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DRINK
あじびのカフェ「MUSEUM CAFE by IENA COFFEE」による
〈水のアジア〉な各国アジアンコーヒー飲み比べ
あじびのカフェ「MUSEUM CAFE by IENA COFFEE」では、「水のアジア」展に出展されたアジア各国のコーヒーが飲み比べられる特別商品を販売。〈水のアジア〉を味と香りから体感してみてください。
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MUSIC
福岡で活動中の人気パーティー「ソムタムワナカーン」& FRIENDSによる
〈水のアジア〉なDJ PLAYとBGM
福岡で活動中のアジア音楽パーティ「ソムタム ワナカーン」&FRIENDSが福岡アジア美術館に来臨。〈水のアジア〉な選曲で構成したBGM提供に加え、3日間とも夕方以降にはDJプレイも。耳と身体で〈水のアジア〉を感じてみて。
Somtam wan ang khaan(ソムタムワナカーン)
“タイ、そしてアジア音楽の集い”を掲げた福岡発のDJ PARTY。ソムタム(青パパイヤのサラダ。タイ・イサーン地方の三大ソウルフードの一つ)に取り憑かれたタイ好きメンバーが集い始動。ワナカーン(タイ語で火曜日)が第一回目の開催日であった事がその名の由来。レギュラーメンバーはhassi、kiimao tong、yogi、ERROR、カーネル食堂、iroiro靖子、さんどろん。2018年よりKieth Flackを拠点に活動を開始し、これまで国内外ゲストも多数招聘。現在はタイ国境に留まらずアジア全域のカルチャーとムーブメントが体感できる、九州で唯一無二の多国籍感覚パーティとして進化中。
〈水のアジア〉を感じるガムラン・パフォーマンス&演奏体験
日時: 9月3日(日)12:00〜
福岡を拠点に活動する「ガムランチーム Go On」によるガムラン・パフォーマンスと来場者も交えた演奏体験も。インドネシアの伝統楽器である金属打楽器群による合奏=ガムランが奏でる響きは、アジアに流れる悠久の大河や水辺の風景をも連想させるよう。
ガムランチーム Go On
福岡を拠点に活動する「社会福祉法人 明日へ向かって」が編成するガムランチーム。現在、障がいのある20名がメンバーとして活動している。チーム名は「go on(進む、継続する)」「五音(音階の数)」「轟音」「御恩」「ゴーン(音)」の言葉が重ね合わされたもの。
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PLAY
子どももたのしい工作ワークショップ & キッズスペース
会期中はお子様連れのご家族でも楽しめるワークショップ&キッズスペースを展開します。「再生プラスチックで妄想!海の生き物づくり」や「紙でつくるエコなランタンづくり」など、幅広い年齢層のお子さまも一緒に長居してもらえるメニューをご用意します。
*ワークショップの内容は一部変更になる場合があります。
【タイムテーブル】
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明治産業とアート:株式会社明治産業による街の文化資産応援プログラム について
【取り組みの背景】
株式会社明治産業は1961年の創業以来、福岡を拠点としてLPガスによるエネルギー事業、そして不動産・賃貸、プロパティマネジメントなど地域の基盤となるインフラ事業を行うなか、地域や人に“プラスを提供すること”を理念として、CSR活動にも積極的に取り組んできました。
2018年からは地元のアートシーンを支援・活性化すべく始まったラジオ番組「明治産業 presents OUR CULTURE, OUR VIEW」(LOVEFM)を開始し、毎週福岡〜九州で開催されている展覧会や文化的活動を紹介。番組はラジオ放送に加えポッドキャストによる音声配信も行い、地元に限らず全国の文化関心層からも支持を集めるように。昨年からは、より具体的に地元のアート・カルチャーシーンの支援や応援に繋がるイベントや普及活動の企画を始動しています。
【取り組みのねらい】
地域の美術館やそこに所蔵・収蔵されている作品(コレクション)は、地元社会全体にとって、かけがえのない文化的資産です。
しかし近年、施設の多くは収益と集客を担保するための大型企画展への対応や、その他様々な運営業務にリソースを奪われ、慢性的な人材・予算不足に直面されています。そのような状況下で、館の中核であるはずのコレクションの充実や研究・活用にむけた取り組みや、開催中展覧会の接点を拡げるための新規の広報・普及活動などを自力のみで行っていくことは、今後一層困難になっていくと予測されます。
そこで各館の展覧会やコレクションについて、市民へ向けてその価値の理解を広め、また研究や活用の可能性を応援していく取り組みは、地域コミュニティ全体の〈文化のインフラ〉を育み、その〈熱量〉をじっくり高めていく活動として、株式会社明治産業が出来る息の長い、持続的かつ本質的な文化貢献になるのではないかと考えました。