当日のセミナーでは、当社CEOの長濱をはじめ、タイの不動産協会にあたるThe Thai Real Estate Associationや、Thai Obayashi Corporation Limited、タイの不動産ディベロッパーMagnolia Quality Development Corporation Limitedが登壇。タイ建設業での日本の開発技術の事例や、DXを活用したタイ国内の持続可能な都市開発について、パネルディスカッションを行いました。
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アルダグラム、タイ駐在員事務所設立の背景
アルダグラムは、建設業、不動産業、製造業など、世界中のノンデスクワーク業界における現場の生産性アップを実現する「プロジェクト管理アプリ『KANNA(カンナ)』 」を提供しています。KANNAは、現場に従事する方の事務作業や移動時間、コミュニケーションの手間を、カンナのように削り、作業の生産性の最大化を図るツールです。パソコンに頼らず、スマートフォンやタブレット一つで操作できるため、オフィス外や現場から情報共有が完結します。現在、世界で2万社、10か国以上に導入されています。
タイの建設現場は、業務連絡を個人のSNSチャットツールを使用することが多く、情報が一元化されなかったり、共有の漏れなどの課題があります。建設コストの大幅な上昇や人件費および物価の高騰、従事する方々の高齢化などの問題は、日本にとどまらずタイも同様に直面しています。また、アナログ業務により工程管理が煩雑化し、完工が遅れるなどの問題も生じています。しかし、タイには未だ建設のIT化を促進するツールの導入例が少ないのが現状です。ITリテラシーが高くない方々に負担がかかることなく、スマートフォンで簡単にプロジェクトの進捗状況や資料を一元管理できるツールの導入は急務となっています。
この度アルダグラムは、タイ駐在員事務所を開設し、タイ国内だけでなく東南アジア全域への展開を強化します。今後は、建設業にとどまらず、不動産業、自動車産業、ホテル業、運輸・倉庫業など他業種への展開を加速させていきます。
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バンコクで行われたセミナーの様子
開会の挨拶で、在タイ日本国大使館の大場雄一次席公使は、「日タイのさらなる発展のためには、スタートアップ企業の事業推進も重要。『昨年11月、日タイ両国外相間で署名された『日タイ戦略的経済連携5か年計画(※2)』においても、スタートアップの支援は、日本とタイの協力の重点分野の一つに位置付けられている。アルダグラム社は、まさに日タイ両国の協力を象徴するスタートアップ企業の1つ。(略)アルダグラム社のタイでの事業展開強化を大いに歓迎する」と述べました。
セミナーの中で、タイ不動産協会代表のPornnarit氏は「コロナ禍において、タイの建設業界の成長は一時減速したものの、現在は公共施設、大量輸送鉄道、道路施設などの巨大プロジェクトが、国内全域に広がりはじめ、建設業界は再び成長の兆しが期待される。そのため、これまでのように人海戦術ではなく、持続可能な未来を創造するためには、プロジェクトの効率化と生産性向上が、今後の国内建設業界成長の肝。現場のDX化を推進していくことが、我が国の建設産業の発展につながるだろう」と強調しました。
その他、タイ・バンコクに完成した大型オフィス建設「O-NES Tower」における開発コンセプトと日本の開発技術について、タイ最大の民間不動産プロジェクト「The Forestias」の開発コンセプトと管理、また、パナソニックグループにおけるPX(Panasonic Transformation)の取り組みの事例紹介などの特別講演を実施、「タイにおけるDXを活用した都市開発」をテーマとしたパネルディスカッションも行いました。
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セミナー概要
● イベント名:「Building the Future with Digital transformation」
● 日時:2023年7月21日(金)第一部15:00開始/第二部17:35開始(タイ時間)
● 会場:QUEEN SIRIKIT NATIONAL CONVENTION CENTER(QSNCC)
● 参加者:約150名
○ タイでビジネスを行う建設・製造業の経営層
○ タイの建設、製造業界に影響力のある政府関係者を予定
○ タイの建設、製造業界に影響力のあるメディア関係者 など
● 使用言語:日本語・タイ語(同時通訳)
● 主催:株式会社アルダグラム
(※1)デスク以外の様々な現場で働く職種のこと。デスクレスワーカーともいう。
(※2)参照:外務省「日タイ戦略的経済連携5か年計画(概要)」https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100422477.pdf
■プロジェクト管理アプリ「KANNA」について
「KANNA(カンナ)」は、 建設業、不動産業、製造業など、世界中のノンデスクワーク業界における現場の生産性アップを実現する「プロジェクト管理アプリ」です。事務作業や移動時間、コミュニケーションの手間をカンナのように削り、作業の生産性を最大化します。Appストアでのアプリ評価は「4.5点」(5点満点)。ITツールに不慣れな方にもシンプルで使いやすい設計が特徴です。
【サービスWEBページ(日本語)】https://lp.kanna4u.com/
【サービスWEBページ(英語)】https://lp.kanna4u.com/en/
【サービスWEBページ(タイ語)】https://lp.kanna4u.com/th/
■株式会社アルダグラムについて
テクノロジーの力で、建設業・不動産業・製造業などに従事している世界中のノンデスクワーカー(※1)の生産性向上に取り込んでいます。2020年7月、プロジェクト管理アプリ「KANNA(カンナ)」をリリース。2022年5月に株式会社MonotaROと資本業務提携。今年5月、パナソニック株式会社と資本提携を締結。KANNAは、国内で20,000社に導入(2023年8月時点)。また、日本のみならず海外にも展開しており、タイ、ベトナム、インド、ドバイ、ケニア、スペインなどにも展開。日本語版に加え、英語版・タイ語版・スペイン語版をリリースしています。2023年6月には、タイの首都バンコクに駐在員事務所を設立。
社名のアルダグラムは、「ALDER(ハンノキ)」と「DIAGRAM(図解)」から由来します。「Unlock Your Value.(あなたの価値を開花させる)」というミッション実現のため「日本発のグローバルプラットフォーム」を目指します。
●社名:株式会社アルダグラム
●所在地:東京都港区芝浦1丁目1-1 浜松町ビルディング11階
●海外拠点:タイ・バンコク
●代表者:長濱 光
●設立:2019年5月8日
●事業内容:建設業、不動産業、製造業など、世界中のノンデスクワーク業界における現場の生産性アップを実現する「プロジェクト管理アプリ」KANNAの開発提供
●URL:(日本語・英語・タイ語)https://aldagram.com/