【ファイナリスト[Large部門]】
<リモート監視サービス「MONiPLAT」>
プロジェクト実施主体:株式会社バルカー
本プロジェクトは、製造業の工場や、プラントにおいて、元来エクセルや紙で管理されていた事業用設備機器の保全管理をクラウドでの一元管理とし、現場の点検作業や点検報告書の承認申請を容易にするためのスマホアプリも含めたサービスプラットフォーム構築プロジェクトです。
本サービスは2023年4月25日に公開し、各機器につけられたセンサーからの情報について、APIを通して登録管理する機能や、日々の点検において収集したデータを時系列把握や保全スケジュールの合理化、予知保全に利用する機能を設けており、今後も拡張していくために継続的に運用をつづけています。
<バックオフィス業務改革 DX プロジェクト「グループ共通IT TSUNAGU」>
プロジェクト実施主体:日本電信電話株式会社、NTTコムウェア株式会社、NTTファイナンス株式会社、株式会社NTT ExCパートナー
NTTが掲げた中期経営計画“自らのデジタルトランスフォーメーションの推進”を実現するために、国内事業会社のバックオフィスのDXを実施。5つのプロジェクト(財務、調達、ビリング、決裁、勤務旅費)を1つのプログラムとして管理し業務標準化/効率化、システムコスト削減、データ活用基盤整備(コード標準化、データ流通、分析)を実行する、いわゆる巨大ERPの更改となる。スコープはNTT国内事業会社115社25万人(正社員17万人)であり、新たなシェアード業務化(調達)による組織再整備も実行した。
<クロスボーダーM&A による国際事業のスピードアップとPMIプロセス>
プロジェクト実施主体:東日本旅客鉄道株式会社
弊社は中期計画「変革2027」において、『国際事業のビジネスモデルを確立し、アジアを中心により豊かなライフスタイルを提供』すると定めている。一方で、競争が激化するアジアにおける鉄道市場において、すべてを自社による取り組みのみで実現していくことは極めて困難であることが近年の取り組みにてわかってきた。企業のグローバル化を促進するためには、M&Aによる既存マーケットの獲得、およびスムーズなPMI (Post Merger Integration)が不可欠であり、本プロジェクトではM&A開始からPMIまでを一貫したPM手法により取り組み、成果を上げることができた。
<DXによる生活者との接点創出(ADaaS)アジャイルライトプロジェクト>
プロジェクト実施主体:アフラック生命保険株式会社
すべてのお客様に対して感動的なユーザー体験を創出することにより、お客様のエンゲージメント向上を目指し、デジタルテクノロジーを活用した「ADaaS/Aflac Digital as a Service」(以下、ADaaS)推進プロジェクトを立ち上げた。 本プロジェクトでは、営業・マーケティングとIT部門の真の協業を目指し「領域・部門横断のアジャイル型プロジェクトマネジメント手法」を採用、販売代理店の課題解決を目指し、サービスの企画から推進までを担うことで、お客様の声をプロダクトに迅速に活かす試みをし続けている。
<ITモダナイゼーションプログラム>
プロジェクト実施主体:オリックス生命保険株式会社
当社は2006年以降、急激に業績を拡大させてきたが、その過程において構築した多くのエンタープライズシステムの老朽化が進んだ結果、業務・技術双方の知識継承不足に起因するシステム障害の発生や利用者の生産性が低下するリスクが高まり、一部においては顕在化した。この事態に基盤の維持・延命といった回避策ではなく、業務・システムの全体最適化や最新技術の継続的な享受と技術的負債発生の抑制が可能なライフサイクルマネジメントと事業戦略の実現を可能とする抜本的なシステムモダナイゼーションをプログラム化して推進する。
<まちなか社員食堂GoSmart>
プロジェクト実施主体:株式会社ネオマルス
中小企業・小規模事業者でも気軽に導入できる福利厚生となる社食補助システム「まちなか社員食堂」と、アプリ
を使用して出退勤を報告・管理できるデジタルカード、さらには社内情報の発信などを通じてコミュニケーションを促進するデジタル社員手帳の機能を備えたアプリ開発プロジェクトです。
このプロジェクトは、従業員のモチベーション向上や採用活動に貢献すると同時に、企業に所属する従業員が地域との連携を感じながら働くことで、会社だけでなく地域への参加意識も高められ、街の活性化に寄与することを目的としています。
【ファイナリスト[Small and Medium部門]】
<カーボンフットプリント可視化プロジェクト「じぶんごとプラネット」>
プロジェクト実施主体:一般社団法人コード・フォー・ジャパン
本プロジェクトは、脱炭素社会実現に向けて市民の行動変容を促すべく、Code for Japanが国立環境研究所の協力を得てカーボンフットプリント可視化アプリの共同開発を行ったもの。アプリには、自らの生活スタイルによる気候変動への影響を知り、具体的な脱炭素への行動を数字で選べる機能を実装。日本のデータに基づいた計算アルゴリズムを用いている。脱炭素社会実現には、オープンなエコシステムが必要と考え、計算アルゴリズムはオープンソースソフトウェアとして公開し、開発イベントで広く参加者の協力を得て開発した。
<文京思い出横丁in傳通院>
プロジェクト実施主体:文京思い出横丁実行委員会、NPO法人文京BASE
文京区によれば、地域防災・地域福祉活動等は地域コミュニティが担うのがあるべき姿とされているが、代表的な地域コミュニティである町会・自治会の加入率は低下傾向にある。そこで、地域活動の中でも、誰もが楽しそうと思うような活動、しかも一定期間をかけて継続的に活動をする必要があるものをピックアップし、そこにメンバーを集め、その活動をしていく中で、単なる一時的な人の集まりではなく、意識を共有し合ったコミュニティをつくることを実行した。興味を引く地域活動としては、コロナ禍において中止が相次いだ「お祭りづくり」を掲げた。
【「ファイナリスト紹介セミナー」の概要について】
オンラインライブ配信日時:
・[DAY1] 2023年9月6日(水)19:20-21:00
・[DAY2] 2023年9月15日(金)19:20-21:00
オンデマンド配信:
・オンラインライブ配信終了後 9/25(月)まで
参加方法:セミナー申込Webサイトから視聴申込
費用:無料
内容:
・PM Award説明、ファイナリスト紹介
・ファイナリストよるプレゼンテーション(各回4件)
・オンライン投票について
セミナー申込Webサイト:https://pmi-japan.eventos.tokyo/web/portal/426/event/7651/
公式Webサイト:https://www.pmij-award.net/new-pmaward2023-seminarlp/
【PM Award/PM Award 2023について】
「PM Award」(https://www.pmij-award.net/)とは、国内および日本の企業・団体が実践する卓越したプロジェクトを表彰する制度です。全世界に230以上の支部、70万人の会員そして120万人の認定資格者を有する国際的なプロジェクトマネジメント啓発団体であるPMI Globalの協力のもと、日本におけるプロジェクト型の働き方の啓発とその実現手法である「プロジェクトマネジメント(PM)」の普及活動をおこなってきた一般社団法人PMI日本支部が主催しています。今回も、一般企業様、NPO法人等の非営利団体様などから、社会イノベーションに繋がる可能性のあるプロジェクトの多彩なご応募がありました。
この度、エントリーいただいたプロジェクトの中から、以下の評価観点による選考委員会での評価において高い評価を獲得したプロジェクトをファイナリストとして選定するに至りました。
【評価観点】
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プロジェクトマネジメントの工夫
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目的に合った手法・工法の導入や、想定リスクを予測した対策等、プロジェクトの成功確率を高めるためのプロジェクトマネジメントに関する工夫が実践されているもの。
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新規性・独自性
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新たな技術や手法の適用や、独自性のある取り組みが実践されているもの。
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組織的なアジリティ・価値の向上
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企業や団体そのものや、地域連携、業界連携、サプライチェーンなどの組織的な観点で、従前よりも俊敏性や価値向上を実現しているもの。
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社会や社会課題解決への貢献
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地域社会、日本全体、グローバル等の各視点またはいずれかの視点において、社会や社会課題解決への優れた貢献が実現されているもの。
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今後は「ファイナリスト紹介セミナー」<2023年9月6日(水)、15日(金)の2日間で開催>において、ファイナリストの皆様自らプロジェクトのご紹介をいただくとともに、セミナー参加者による投票によって最優秀プロジェクトを決定します。受賞プロジェクトは、2023年10月21日(土)の授賞セレモニーで発表予定です。また、2023年11月には、PMI日本支部主催のオンラインイベント「PMI Japan Festa 2023」で最優秀プロジェクト賞受賞者による特別講演を予定しております。
【一般社団法人PMI日本支部について】
一般社団法人PMI日本支部は、世界最大級のプロジェクトマネジメント普及啓発団体であるプロジェクトマネジメント協会(PMI)の日本における支部として、日本国内でのプロジェクトマネジメントの普及を目的に、さまざまなステークホルダーと共に活動しています。
PMI 日本支部の活動は、会員ボランティアの主体的な活動で成り立っています。法人スポンサー、アカデミックスポンサーにも支えられつつ、各種イベントや研究会の開催、PMI 出版書籍の日本語訳・販売等を通じて、会員の方々ご自身のPM スキルの研鑽につながっています。また、プロジェクトマネジメントからビジネス・アナリシスやアジャイル・アプローチまで、ディジタル・ディスラプションに取り組む手法の啓発へと活動の質的拡大も続けています。
【法人概要】
法人名︓一般社団法人PMI日本支部
所在地︓東京都中央区日本橋中洲3-15 センタービル3階
URL︓ https://www.pmi-japan.org/
【法人紹介動画】
「創立25周年記念 PMI日本支部活動紹介」編:https://youtu.be/BNTmnQW1uho
「あなたの価値をアップグレード」編︓https://youtu.be/IDluszHRlmQ