【2022年上半期IPO】IPO企業数は昨対16社減!監査法人、主幹事、シ団シェアは?【Next IPO Club/IPOレポート Vol.007】

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株式会社IR Robotics(本社:東京都千代田区、代表取締役 金 成柱、HP:http://ir-robotics.co.jp/)が運営する、本気でIPOを実現したい企業のための会員制コミュニティ「Next IPO Club」が2022年上半期のIPO状況をレポートします。

本気でIPOを実現したい企業のための会員制コミュニティ「Next IPO Club」では、国内における2022年上半期のIPO状況を調査いたしました。
 

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〈目次〉
●2022年上半期のIPO概要

●2022年上半期のIPO企業の詳細
1.市場別にみるIPO状況
(初値騰落率/資金調達額)
2.業種別にみるIPO状況
3.IPO企業の詳細情報
(本店所在地/設立年数/決算情報/潜在株式比率)
4.監査法人
5.主幹事証券
6.引受シ団

●今後の展望
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  • 2022年上半期のIPO概要

2022年上半期のIPO企業数は37社(前年同期:53社)で、リーマンショック以降で最多となった昨年から16社(30%)減となりました。
また、上場承認取り下げは8社ありました。

<2022年上半期のIPOの特徴>
・上場承認取り下げが8社(前年通期は4社)
・大型案件のIPOが上場承認後に承認取消を公表
・資金調達額が大幅減少
・日経平均株価が下落傾向(半年で7%低下)
・4月に22年ぶりとなる株式市場の再編(東証、名証)
・Tokyo Pro Marketへの上場は11社(前年通期は13社)

市況悪化の要因としては下記の3点があげられます。
1)ロシアのウクライナ侵攻長期化による物価の高騰/世界的な市況の悪化
2)米国の金融引き締めによる、海外機関投資家の供給減少
3)日米の金利差拡大等を背景とした急速な円安

■2022年上半期は当会から2社の上場企業が誕生しました!
1.株式会社サンウェルズ/2022年6月27日 東証グロース上場(証券コード:9229)
2.株式会社AViC/2022年6月30日 東証グロース上場(証券コード:9554)
 

  • 2022年上半期 IPO企業の詳細

〈1〉市場別にみるIPO状況
2022年上半期のIPO企業37社の内訳は下記の通りです。
・東証プライム1社(東証一部1社含む)
・東証スタンダード8社(東証二部3社、東証JASDAQ1社含む)
・東証グロース27社(東証マザーズ10社含む)
・名証ネクスト1社
この他にTOKYO Pro Marketに11社の上場がありました。

■初値騰落率(市場別)
平均初値騰落率は47.4%で、前年(56.2%)と比べて8.8%減となりました。

※初値騰落率=(初値ー公募価格)÷公募価格

 〈初値騰落率上位3社〉
​第1位 サークレイス㈱(東証グロース5029) 222%
公開価格 720円/初値 2320円
第2位 ANYCOLOR㈱(東証グロース5032) 214%
公開価格 1530円/初値 4810円
第3位 ㈱トリプルアイズ(東証グロース5026) 150%
公開価格 880円/初値 2200円

■資金調達額(市場別)
資金調達額が100憶円以上の”大型IPO”はありませんでした。
前年同期の資金調達額平均(16憶6178万円)と比較すると大幅に低下しています。

※資金調達額=公募価格×公開株数

 

〈資金調達額上位3社〉
第1位:㈱サンウェルズ(東証グロース9229)
34億1,634万円(公開価格¥1,940/公募株数 176万1,000株)
第2位 ㈱イーディーピー(東証グロース7794)
18億円(公開価格¥5,000/公募株数 36万株)
第3位 守谷輸送機工業㈱(東証二部6226)
17億2,530万円(公開価格¥810/公募株数 213万株)

〈2〉業種別にみるIPO状況
業種別に分類しました。
過去3年間は「情報・通信業」が最多でしたが、今期は「サービス業」が最多となりました。

サービス業(14社)
Recovery International㈱、エフビー介護サービス㈱、ビーウィズ㈱、フルハシEPO㈱、マイクロ波化学㈱、㈱ASNOVA、㈱AViC、㈱CaSy、㈱M&A総合研究所、㈱ギックス、㈱サンウェルズ、㈱セイファート、㈱マイクロアド、㈱メンタルヘルステクノロジーズ

情報・通信業(10社)
㈱ライトワークス、エッジテクノロジー㈱、㈱BeeX、㈱マーキュリーリアルテックイノベーター、セカンドサイトアナリティカ㈱、サークレイス㈱、モイ㈱、㈱トリプルアイズ、ANYCOLOR㈱、㈱ヌーラボ

不動産業(4社)
㈱ストレージ王、クリアル㈱、ヤマイチ・ユニハイムエステート㈱、ホームポジション㈱

建設業(2社)
㈱セレコーポレーション、㈱ノバック

小売業(2社)
㈱TORICO、ペットゴー㈱

その他製品(2社)
㈱イメージ・マジック、㈱イーディーピー

医薬品(1社)
㈱坪田ラボ

機械(1社)
守谷輸送機工業㈱

その他金融業(1社)
ジャパンワランティサポート㈱

〈3〉IPO企業の詳細情報
■本店所在地

IPOにおける”東京一極集中”の傾向は今期も顕著に表れました。
地域別では関東2社(東京を除く)、中部4社、関西4社、九州1社で、北海道・東北地方の企業の上場はありませんでした。

東京都(26社)
Recovery International㈱、㈱セイファート、㈱ライトワークス、エッジテクノロジー㈱、㈱CaSy、㈱BeeX、㈱マーキュリーリアルテックイノベーター、ビーウィズ㈱、㈱イメージ・マジック、㈱セレコーポレーション、㈱TORICO、㈱メンタルヘルステクノロジーズ、㈱ギックス、セカンドサイトアナリティカ㈱、サークレイス㈱、モイ㈱、ペットゴー㈱、クリアル㈱、㈱トリプルアイズ、ANYCOLOR㈱、㈱坪田ラボ、ホームポジション㈱、ジャパンワランティサポート㈱、㈱M&A総合研究所、㈱マイクロアド、㈱AViC

愛知県(2社)
フルハシEPO㈱、㈱ASNOVA

大阪府(2社)
マイクロ波化学㈱、㈱イーディーピー

千葉県(1社)
㈱ストレージ王

神奈川県(1社)
守谷輸送機工業㈱

石川県(1社)
㈱サンウェルズ

長野県(1社)
エフビー介護サービス㈱

和歌山県(1社)
ヤマイチ・ユニハイムエステート㈱

兵庫県(1社)
㈱ノバック

福岡県(1社)
㈱ヌーラボ

■設立年数
設立から10年未満は13社(35%)、20年未満は25社(67%)となっています。

<設立年数(昇順)>
1)㈱M&A総合研究所
(東証グロース9552)3年(2018/10/12設立)
2)ANYCOLOR㈱(東証グロース5032)5年2017/5/2設立)
3)㈱BeeX
(東証グロース4270)6年2016/3/1設立)
・・・28社目まで東証グロースに上場した企業が占めています・・・
35)㈱ノバック(東証スタンダード5079)57年1965/4/28設立)
36)守谷輸送機工業㈱
(東証スタンダード6226)72年1950/3/30設立)
37)フルハシEPO㈱
(東証スタンダード9221)74年1948/2/5設立)

■決算情報
直前期の決算情報を集計しました。

 

■潜在株式比率

潜在株式を保有している企業は全体の89.2%(33社)でした。
最も高い潜在株式比率は21.7%、平均値は7.5%となりました。

〈潜在株式比率上位10社〉
第1位:ペットゴー㈱(東証グロース7140)21.7%
第2位:ジャパンワランティサポート㈱(東証グロース7386)20.6%
第3位:㈱イメージ・マジック(東証マザーズ7793)16.7%
第4位:㈱BeeX(東証マザーズ4270)15.4%
第5位:㈱TORICO(東証マザーズ7138)15.0%
第6位:セカンドサイトアナリティカ㈱(東証グロース5028)12.9%
第7位:㈱M&A総合研究所(東証グロース9552)11.0%
第8位:マイクロ波化学㈱(東証グロース9227)10.7%
第9位:㈱トリプルアイズ(東証グロース5026)10.4%
第10位:クリアル㈱(東証グロース2998)10.2%
第10位:ホームポジション㈱(東証スタンダード2999)10.2%

〈4〉監査法人
大手4社(トーマツ、EY新日本、あずさ、PwCあらた)のシェアは59.4%、準大手5社(太陽、PwC京都、仰星、東陽、三優)のシェアは24.3%、大手・準大手合わせたシェアは83.7%となりました。
大手・準大手のシェアは維持しているものの、前年の92.0%と比較して8.3%減となっています。

<その他の監査法人>
かがやき監査法人:1社
普賢監査法人:1社
アーク有限責任監査法人:1社
ひびき監査法人:1社
監査法人A&Aパートナーズ:1社
有限責任大有監査法人・1社

〈5〉主幹事証券
SMBC日興証券とみずほ証券がトップで並び、2020年からトップを維持してきた野村證券は第3位に後退し、大和証券、SBI証券と同位となりました。

 

 

 

<6>引受シ団
引受シ団の集計を行いました。
主幹事証券を含む幹事証券の平均者数は7.65社となりました。
また、引受シ団のランキングでは主幹事証券で第3位のSBI証券が31社でトップとなりました。SBI証券は主幹事証券も合わせて36社(97.3%)のIPOに幹事証券として参入していることになります。

 

  

  • 今後の展望

2022年上半期は、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化の影響で世界的な物価高騰、米国の金融引き締めにより海外機関投資家の供給減少、急速に下落している円安による不安などが原因で株式市況は悪化したといえます。

前年同期と比較してIPO件数が大幅に減少したこともあり、年間のIPO件数は90~100社に止まるとみられ、資金調達額が100億円以上の大型IPOの案件は少なくなると見込まれます。

Next IPO ClubはIPOを目指す企業様のお力になれるよう、これからも尽力してまいります。

 

 

  • Next IPO Clubとは

 

2017年7月に発足した「Next IPO Club」は、本気でIPOを実現したい企業のための会員制コミュニティです。

IPOは1社1社ケースが違います。IPO準備段階における“必要な有益情報”を正しく回流させることで、事前に起こりうるトラフブルを回避し、健全に、会員企業が良いIPOを実現することを目指しています。

メインコンテンツは毎月開催している、IPOを実現された上場企業経営者を講師に招いた会員限定のセミナーです。上場における「後悔をしていること」「やっておいて良かったと思うこと」など、失敗談も成功談も含めながら実際の経験をもとにお話し頂いています。

■Next IPO Clubのミッション■
<ミッション1>
会員企業であるIPO準備中企業のリテラシー向上の一助となる

<ミッション2>
会員企業であるIPO準備中企業と市場関係者との“情報格差”を是正する

<ミッション3>
会員企業であるIPO準備中企業の健全なIPO実現に伴走する

■メインサービス■
1)実例ビジネスグロース講座(毎月第2水曜日/16:30~)
2)実例IPO講座(毎月第3木曜日/16:30~)

■対象企業属性■
<本会員>
監査法人との契約が決まっている企業様
<インキュベーション会員>
監査法人・証券会社との契約はまだ行っていないが「IPOについて情報収集したい」という企業様
 

  •  Next IPO Club運営会社

社名:株式会社IR Robotics
代表:金 成柱
本社:東京都千代田区麹町5-3-23 WeWork 日テレ四谷ビル 6F
事業内容:「成長企業がより成長させるプラットフォームになる」をスローガンに掲げ、上場企業を対象としたIR DX事業、上場企業/上場準備中企業を対象としたエデュケーション事業、ハイクラス人材と上場企業/上場準備企業をマッチングするCxO人材紹介事業を展開
会社HP: https://ir-robotics.co.jp/
Next IPO Club  HP:https://next-ipo-club.jp/
 

※本リリースは、情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為及び行動を勧誘するものではありません。本リリースに掲載される情報は、株式会社IR Robotics(以下、弊社)が信頼できると判断した情報をもとに、弊社が作成したものですが、内容の正確さは保証の限りではありません。本リリース及び本リリースに掲載の情報をいかなる目的で使用する場合においても、利用者の判断と責任において使用するものであり、使用の結果として何らかの損害が発生した場合でも、弊社は理由のいかんを問わず、いかなる責任も負いません。
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