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イベント概要
愛知・三河地方のおせち料理に欠かせない伝統料理「ハゼの佃煮」。近年全国的にハゼの漁獲量が減少傾向だといいます。
どうしてハゼが減っているのか?ハゼが住んでいる環境に何が起こっているのだろうか?どうしたらハゼを守ることができるのか?
海や川の水質環境を調査し、そこにつながる森や私たちが住む街との関わりを学ぶことで、ハゼをはじめとする生き物にとって豊かな海とはどんな海か、古くから伝わる食文化を守るにはどうしたらいいのかを学んでいきます。
・日程 :2023年7月26日(水)9:00~17:30
・開催場所:蒲郡商工会議所
・参加人数:愛知県内の小学5,6年生 18名
・協力団体:愛知県立三谷水産高等学校、愛知県水産試験場、LOVEARTH(SUP体験)
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ハゼのすみか三河湾で起きている問題を知る!
三河湾の豊かな自然環境と、そこで暮らす人の食文化を支えてきたハゼをはじめとする魚介類のすみかが失われつつあるといいます。三河湾は、古くから良好な港を抱え、交通、物産の拠点として、また海苔、魚介類など水産物の生産の場として重要な役割を果たすとともに、釣り、潮干狩り、海水浴や観光の場として親しまれてきました。また、三河湾は水深が約9mと全体的に浅い内湾で、湾口部が狭く外海水との交換が少ない閉鎖性水域でもあります。そのため汚濁物質が堆積しやすく、富栄養化が進行し、赤潮や苦潮が多発する海域でもあります。
体験実習を通じて三河湾を学ぶ今回のツアー。第1回目は、三河湾の現状を観察するため、まず三谷水産高等学校の実習船「愛知丸」に乗船しました。近年埋立等により、干潟・浅場・藻場が失われ、アサリなどの生育に影響を与えていると言われる三河湾を実際に船上から観察します。
愛知丸では、愛知県水産試験場の石田俊朗さん、二ノ方圭介さんに講義を受けながら、水深0mから12mまでの水温や塩分を測ったり、泥の状態を観察したり、水中のプランクトンを顕微鏡で見てイラストを書きました。顕微鏡で見た色々な種類のプランクトンを子どもたちは熱心に見入っていました。
「愛知丸」は普段、高校生の実習船として遠洋漁業の実習なども行っています。そのため大きな実習船なので揺れもなく、空調も完備。カツオの一本釣りのやり方も見せてもらったり、顕微鏡を除いても気分が悪くなることもなく、陸と同じように快適に学習を進めました。
下船後、愛知県水産試験場の石田さんと、船内で調査した結果をまとめました。三河湾はなぜプランクトンが増えやすい環境になっているのか、プランクトンが増えすぎるとどんな被害があるのか。
講義を聞きながら、学習ノートの空欄を埋め、三河湾の環境再生に必要な干潟や浅場の働き、藻場の大切さについて学習しました。
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実際に三河湾の自然に触れてみよう!
午後には西浦海岸へ移動。お待ちかねのSUPの時間です。
LOVEARTHの山村佳史さんにSUPの乗り方を教えてもらい、2チームに分かれて体験しました。SUPを通して、直接的に海とふれあうことで海で遊ぶ際に気を付けることやライフジャケットの正しい着用方法などを学び、海の自然環境への理解を深めます。
すぐにボードに立ち上がり、水面をスイスイと漕いでいく子どもや、直前で乗るのが怖くなってしまった子もいましたが、仲間たちの励ましで海に入ることが出来たお友達もいました。最後は全員「まだまだやりたい!」「また絶対にSUPをやりたい!」と後ろ髪をひかれながら帰路につきました。
帰り際、鯨類の仲間であるスナメリもやってきて、見られた子どもたちは大満足でした。
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参加した子ども達の声
「来るときは緊張したけどすぐにみんな仲良くなれて楽しかった!」
「海の底にいくことなんてないから泥が取れてすごいと思った!」
「顕微鏡で海水を見るとプランクトンが少なかったからもっと海をきれいにしないといけないと思った。」
「ボードの上に立って漕ぐのが難しかったけれどライフジャケットがあれば安全だから怖くなかった!」
第2回目は2023年8月23日(水)愛知県蒲郡市、豊川市にて実施予定。
山・川・海の繋がりを学んだり、ハゼ釣りを通して、三河の食文化を守るためにできることを考えていきます。
<団体概要>
団体名称 ︓一般社団法人海と日本プロジェクトin愛知県
URL ︓https://tv-aichi.co.jp/aichi_uminohi/
活動内容 ︓愛知県を対象地域とした海と日本プロジェクトを推進する。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。