- 実施背景と目的
デジタル技術やデータの活用を前提に企業活動の変革を進めることを意味するDX(デジタルトランスフォーメーション)。経済産業省による最初のDXレポートから約5年が経ち、今や産業界では必須の取り組みとして認知されています。また、同様の言葉として最近よく耳にするGX(グリーントランスフォーメーション)は、温室効果ガスの削減に向けて社会や産業の構造を変革し、成長に結びつける取り組みのことです。
政府はDXとともにGXを日本経済復活の起爆剤になる施策として注目しています。DXとGXは今後の日本社会が直面する超情報化社会と脱炭素社会に対応し、必要な力を身につけ、変革に挑戦していくキーワードです。そしてこのDXとGXを同時に達成する取り組みを、当研究所ではGDXと呼び、推奨しています。
今、中小企業はDX・GXをどの程度推進しているのでしょうか。また、これらを推進するには対応することができる人材の育成・採用が不可欠です。中小企業のDX・GXへの取り組みについて、特に人材に関することを中心に調査を行うことで、人材のGDX化への第一歩となることを目的としています。
●本レポートの詳細は、こちらをご参照ください。
https://www.forval.co.jp/consulting/pdf/bluereport_mini_202308.pdf
- 目次
1.DX・GXの現状
1-1. DX・GXの取り組みレベル
2.DX人材
2-1. DXの取り組みレベルを上げたいか
2-2. DX人材の育成・採用を進めていきたいか
2-3. DX人材の育成・採用活動の状況
2-4. DX人材の育成・採用活動ができない理由
3.GX人材
3-1. GXの取り組みレベルを上げたいか
3-2. GX人材の育成・採用を進めていきたいか
3-3. GX人材の育成・採用活動の状況
3-4. GX人材の育成・採用活動ができない理由
4.GDX取り組みレベルの相関性
4-1. 会社のビジョンの有無
4-2. DX取り組みレベルと会社のビジョンの有無
4-3. GX取り組みレベルと会社のビジョンの有無
4-4. DXレベルとDX人材の育成・採用意欲の相関性
4-5. GXレベルとGX人材の育成・採用意欲の相関性
5.コラム
6.まとめ・あとがき
- 本レポートの概要
本レポートでは、中小企業のDX・GXへの取り組み状況やDX・GX人材の育成・採用活動の実態について調査を行いました。DXは約7割、GXは約4割の企業が導入を進めていますが、それらに対応する人材の育成・採用を進めている企業が多いとはいえない現状が調査から明らかになりました。
一方でDX・GXへの取り組みレベルが高いほど、人材の育成・採用活動へも積極的であることも分かりました。さらに、企業のビジョン策定状況と重ねてみると、ビジョンを策定している企業はDX・GXへの取り組みレベルが高いことも分かります。
企業経営には明確な経営ビジョンが不可欠です。その経営ビジョンの実現に向けた手段がDX・GXであるといえます。そして、このDX・GXを進める上で欠かせない人材や、経営ビジョンを実現できる人材を採用・育成していく視点が重要となっていくでしょう。従業員の知識や技術など人的資本への投資は、将来の企業を支える存在になるのは間違いありません。そのための取り組みとして注目されているリスキリングを進めることも一案ですが、対応する人材や時間、資金に余裕のない中小企業に対しては、国や専門家によるサポートの拡充も必要だと考えています。
- フォーバル GDXリサーチ研究所とは
日本に存在する法人の99%以上を占める中小企業。この中小企業1社1社が成長することこそが日本の活力につ
ながります。中小企業が成長するための原動力の1つにGreen(グリーン)とDigital(デジタル)を活用し企業そのものを変革するGDX(Green Digital transformation)があります。
GDXリサーチ研究所は、中小企業のGDXに関する実態を調査し、各種レポートや論文、報告書などをまとめ、世に発信するための研究機関です。「中小企業のGDXにおける現状や実態を調査し、世に発信する」をミッションに「中小企業のGDXにおいてなくてはならない存在」を目指し活動していきます。
▽詳細は下記URLよりご覧ください。
https://www.gdx-research.com/