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足立区が都内初の「海ノ民話のまち」に認定
「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本財団「海と日本PROJECT」から補助を受け、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子どもたちに伝え語り継ぐプロジェクトです。
「海」にまつわる民話や「海」が関係している内陸を舞台とした民話をアニメ化するとともに、それらの民話が伝承されている自治体を「海ノ民話のまち」として認定しています。
これまで、40自治体で42本のアニメが制作されてきました。そして今年度は、足立区を含む25自治体でアニメ制作が決定しました。
都内で「海ノ民話のまち」として認定される自治体は、足立区が初めてとなります。
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「海ノ民話のまち」認定証贈呈式が開催されました
「海ノ民話のまち」認定証贈呈式が7月20日(木)に足立区役所にて開催されました。
一般社団法人日本昔ばなし協会代表理事の沼田心之介氏より足立区長に認定証が贈呈され、アニメ制作の進捗や今後の展開などについて意見交換を行いました。
足立区長からは、「世界の歴史や日本全体の歴史には詳しくても、住んでいるまちの歴史について詳しい方は少ない。小中学生など小さなお子さんたちが足立の歴史を掘り起こすきっかけになって、それが地域への愛着であったり、誇りになるとありがたいと思う」とのコメントがありました。今作のアニメ監督でもある沼田心之介氏からは、「このアニメで気になったことを子どもたちが自ら調べて学ぶきっかけになればと思います」と語りました。
アニメは12月頃完成予定で、完成後は上映会等を通じて子どもたちに民話を伝承していきます。
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民話「千住大橋と大亀」について
〈あらすじ〉
「千住大橋を架ける工事のとき、どうしても橋杭がうちこめない場所がありました。川の主の大亀がこの場所に住んでいて、亀の甲羅があったためです。そのため千住大橋の三番目と四番目との間を少し広げたところ、杭を打つことができました。また、この場所は流れが複雑で「亀のま」とか「亀のます」と呼びました。」
千住大橋は1594年に完成し、当初は木造橋でした。当時の技術力では、大型の木造橋の建設は難しく、橋を架けても流失してしまうことがしばしばありました。しかし、千住大橋は架橋以来一度も流失していないという伝説があります。これは、地盤がしっかりしていたということもありますが、地元の人々に愛され、守られてきたからでもあります。地元の人々に愛されていたからこそ、「千住大橋と大亀」のような民話が出来たのではないかと思われます。
「海ノ民話のまちプロジェクト」
主催:一般社団法人日本昔ばなし協会
共催:日本財団「海と日本PROJECT」
アニメ制作:株式会社トマソン