秋田県五城目町で被災した子どもをサポートする「五城目豪雨災害・子ども支援プロジェクト」および募金受付を7/24(月)より開始

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認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村 久美)は、秋田県五城目町で、豪雨により被災した子ども支援のためのプロジェクトを、2023年7月24日(月)より開始します。

■川が氾濫し、学校や学童、こども園が1週間断水

2023年7月14日から発生した大雨によって、秋田県内の各地で被害が報告されています。カタリバの、災害時子ども支援 「sonaeru(ソナエル)」プロジェクトチームは、発災後の7月18日より2名のスタッフが秋田県へ入り、子ども支援のニーズ調査を行いました。

7月21日には、現地で学童を運営する法人と協力して、秋田市で「みんなの遊び場・カタリバばーす千秋」を開始しています。 *PressRelease/https://www.katariba.or.jp/news/2023/07/21/41525/

しかし、被害があったのは秋田市だけではありません。秋田県の中央部に位置する五城目町では、川が氾濫し、町内3351世帯のうち約500世帯が床上へ浸水。車への浸水で命を落とされた方もおり、深刻な被害が起きていました。町内のほとんどの場所で断水が発生し、学校や学童、こども園でも、水が使えない状態が1週間続き、日常生活が大変な状態となっているところも散見されています。

■奇跡的に断水しなかった場所を、遊び場に

そんな中、現地で子どもたちの居場所支援をいちはやく始めたのが、町内の経営者たちが立ち上げた任意団体五城目コモンズ。少し高台にあったため奇跡的に断水しなかった地域のスペースを活用して、「ただのあそび場」という子どもたちが過ごせる無料の居場所をつくり、炊き出しなども行いました。

こうした活動を続けていく必要があるものの、人的リソースも資金も、有志の町民たちの持ち出しが続いていました。「自分たちの町をどうにかしよう」と奮闘していた地元の方たちも、被災から1週間がたち、少しずつ疲れが見えてきてもいました。

大人たちも被災している人も多い中で、地域の人たちだけで子どもや困った人を支えていくのは、大変なことです。まずは子どもたちが夏休みの間だけでも持続的に活動できるよう、カタリバが連携して、「五城目豪雨災害・子ども支援プロジェクト」を立ち上げることになりました。

■夏休みの期間、子どもに居場所と生活インフラのサポートを

本プロジェクトでは、子どもたちが遊べる居場所づくりや学習支援、被災した家庭への炊き出し、温泉の無料提供などを行い、夏休みの期間、子どもたちが安全に過ごせるようにしていきます。町内では車が被災して動かせず、子どもの預け先までの移動手段がない方もいます。自宅を片付けないといけないご家庭に対して、マイクロバスや乗用車を活用して秋田市内の預かり先(カタリバばーす千秋)まで子どもを送迎するなども現在検討しています。

また、本支援活動にかかる費用のご寄付も募っています。カタリバでは2019年より災害時子ども支援「sonaeru」を始め、さまざまな災害への支援活動を行ってきましたが、今回の秋田豪雨は、被害が広域に渡り、全容把握が難しく混乱した状態が続いていることが特徴で、メディアでの報道もあまり多くはありません。しかし五城目町には500人以上の子どもたちがおり、彼らへの居場所の提供や学習支援の実施、生活インフラのサポートを必要としている状況が続いています。

 
■「五城目豪雨災害・子ども支援プロジェクト」概要

プロジェクトの詳細・ご寄付については、特設ページをご覧ください。

対象  :豪雨災害によって被災した0歳~18歳(高校3年生)

内容  :被災した子どものための居場所支援・食糧支援・生活インフラサポート

開始日 :7月24日(月)~8月20日(日)

詳細HP:https://www.gojome2023.com/

<本プロジェクトに関するカタリバの活動内容>

・現地における子ども支援のニーズ調査

・子どもの居場所運営、学習支援(ババメベース)

・ボランティアコーディネート

 <本プロジェクトに関する任意団体五城目コモンズの活動内容>

・子どもの居場所運営、学習支援(ただのあそび場)

・炊き出し、お風呂等、生活インフラのサポート

最後に、今回の豪雨により、五城目町のみならず県内では様々な被害が報告されており、現在も復旧に向けた厳しい状況が続いております。被害を受けられた地域の皆様には心よりお見舞い申し上げ、被災地域の一日も早い復興を心からお祈りしております。

■災害時子ども支援「sonaeru」について

災害発生時に、子どもたちへの支援を一刻も早く届けることを目的とした緊急支援プロジェクト。これまでの被災地の子ども支援の経験から、「発災直後の子ども支援において、第三者が1秒でも早く駆けつけることが大事なことである」と捉え、平時から自治体・企業と事前にアライアンスを組んでおくことで、迅速な支援活動ができるような仕組みづくりに取り組んでいます。

災害時子ども支援「sonaeru」 | 活動紹介 | 認定NPO法人カタリバ

■【団体紹介】認定特定非営利活動法人カタリバ

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>

設立   :2001年11月1日

代表   :代表理事 今村久美

本部所在地:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F

事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨、令和元年東日本台風、熊本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)

URL   : https://www.katariba.or.jp/

■本件に関する取材について
今回の五城目町での子ども支援についての取材は、下記フォームからご連絡ください。
https://www.katariba.or.jp/report/

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