金属3Dプリンターは、航空宇宙や防衛、造船、建築など様々な分野で活用が広がっており、切削加工が難しい製品や、複雑な形状をした部品・製品など、使用用途も幅広くなってきています。特に注目をあびているのが、金型内部に冷却水管を配置した製造です。金型内部に冷却水管を配置することで、高い冷却効果を得ることができ、生産性と品質の向上が期待できます。これまで、こうした金型の製造は、PBF方式の金属3Dプリンターが最適な製造方法といわれていましたが、最近ではワイヤーDED方式の金属3Dプリンターによる製造が採用されてきています。
PBF方式の金属3Dプリンターで金型を製造する場合、金属粉末を一層ずつ敷き詰めて造形を行うため、造形に時間がかかり、材料費が高いなどの課題がありました。
3DPCが取り扱っているMeltio社のワイヤーDED方式金属3Dプリンター「M450」では、レーザーで金属ワイヤーを溶かして積層し造形するため、PBF方式と比べ造形時間は約5倍ほど速くなりました。Meltio社の材料だけでなく、市販材料(MIG溶接ワイヤーなど)にも対応しているため、幅広い材料が使用可能です。また必要な箇所に材料を届けることができるので、無駄がなく効率よく使用できます。さらに、99.995%の高密度でボイド(欠陥)がないため、信頼性の高い金型が造形可能です。
-
Meltio社のM450による冷却水管の造形
PBF方式では、金型の内部に冷却水管を配置するのは手間がかかることとされていましたが、M450を使用することでそのような複雑な形状も容易に造形可能になり、冷却効率を向上した金型の製造ができます。
さらに、Meltio社が開発したスライサーソフトウェア「Horizon(ホライゾン)」は、インフィルをジャイロイド構造にすることを可能にしました。強度を保ちつつ軽量化や、熱交換器、冷却などの用途に使用できます。
-
事例:自動車および消費者部品用の射出成形金型に冷却水管を設置
機械加工された部品と同等の性能でありながら、より複雑で漏れのない冷却水管を備えました。耐腐食性金属で冷却水管を造形し、部品の耐久性向上に成功。
冷却水管を配置した金型を製造する際、PBF方式の金属3Dプリンターでの製造が最適だといわれていましたが、ワイヤーDED方式の金属3Dプリンター「M450」を活用することで、PBF方式で製造していた際に直面した「造形時間」と「材料費」という課題を解決することができます。3DPCでは、目的にあう材料の選択から、解析ソフトを活用した冷却における最適な設計を提供し、従来工法で製造される金型に付加価値をつけ製造することができます。
■3Dプリンター・3Dプリント技術に関しては3DPCへ。工場見学も実施中!
3DPCでは、金属・樹脂合わせて10種類以上の3Dプリンターを取り扱っており、知見や経験が豊富な社員のもと、設計・開発から、製造、後加工、品質管理まで一貫したサービスを提供しています。また機器のご紹介も行っており、ご購入後は、1日~2日間のトレーニング、修理、メンテナンスのサポートを実施しております。具体的なイメージが持てるように、工場見学を随時開催しています。実際に3Dプリンターや造形品を見て触ることができるので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。
・工場見学案内ページ:https://www.3dpc.co.jp/factory-tour
【会社概要】
「好きな場所で、好きな時に、作りたいモノを作れる未来へ」
私たちは、デジタルで既存の製造業のサプライチェーンをかえていくことを目標に、3Dプリントによる技術を活かし、金属・樹脂問わず、設計・開発から、製造、後加工、品質管理まで一貫したサービスを提供しています。また各々の人に適した機器のご紹介、導入、修理、メンテナンスのサポートといった専門的かつ包括的な業務を提供しています。私たちは、3Dプリント技術を活用した内外製品の高付加価値化や、納期の短縮、コスト削減の実現に貢献し、皆さまが必要なものをいつでもどこにいても製造しながら発展していける未来を目指しています。
会社名:株式会社3D Printing Corporation
本社所在地:神奈川県横浜市鶴見区小野町75-1 LVP1-101
代表者:代表取締役 デヴォア アレキサンダー
設立:2016年2月
E-mail:info@3dpc.co.jp
TEL:0120-987-742
会社ウェブサイト:https://www.3dpc.co.jp/
オンラインストア:https://dddjapan.com/