7月11日は世界人口デー。少子高齢化問題に本気で向き合う総合病院として産後ケア積極受け入れの為、バースセンターを全面リニューアル

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社会医療法人社団東京巨樹の会 東京品川病院(東京都品川区 院長 蒲池 健一)は、東京品川病院開設5周年を機に、産後ケアを積極的に受け入れる為、バースセンターの全面リニューアルを実施しました。当院の産後ケアサービスが、少子化問題、さらには人口問題について理解を深めるきっかけになればと思います。
【URL】https://tokyo-shinagawa.jp/news/pkobo_news/upload/394-0link_file.pdf

東京品川病院が考える「産後ケア」
●総合病院ならではの信頼・安心
東京品川病院ではバースセンターに常勤医師が7名(婦人科含む)、常勤助産師が28名在籍しており、昼夜問わずママと新生児のサポートを実施しています。これは他サービスや他院と比較しても手厚い人員配置となっており、産後のママが心身ともに安心して過ごせる環境を本気で考え抜き実現したものです。
●2人目、3人目を考えられる土台づくりを
日本では産後まだ体力が回復しないうちに退院しなければいけないのが実情で、体力的・精神的な負担が大きいまま育児を開始することになり、その大変さから「もう1人産もう」という気持ちにはならない母親が増えてもおかしくはありません。このような育児を行う母親と父親の負担を少しでも減らせるよう、近隣国である韓国をはじめフィンランドやドイツ等の諸外国では「産後ケアサービスは当たり前」のものとなっています。私たちの産後ケアサービスを通して日本国内でも産後ケアという概念が常識となり、少子化に貢献できる一助となればと考えています。

産後ケア概要
【対象者】
生後90日以内の赤ちゃんとママ(延泊または退院後に再入院できます。) ※他院出産のママもご利用頂けます。
【サービス内容】
●助産師の24時間サポート
授乳方法、乳房ケア、沐浴の仕方、育児アドバイス等で24時間ママをサポートします。また助産師による赤ちゃんお預かりサービスもありますので里帰り出産後のママや疲れがとれないママにも安心してご利用いただけます。
●ホスピタリティを兼ね備えた総合病院を目指します
総合病院ならではのサポートはもちろん、個室対応、栄養バランスと味にもこだわった食事、エステ、有名ブランドのアメニティ、ベビーフォト等、産科クリニック並みのホスピタリティをご用意しております。
【価格】
<当院出産の方> 1日15,000円(個室代含む) ※品川区助成あり
<他院出産の方> 1日20,000円(個室代含む)※品川区助成あり

今後の展開
「バースセンター全面リニューアル」をきっかけに、今後もより一層「産後ケア」入院を広く知って頂けるような取り組みを継続し、日本に産後ケアという習慣を根付かせたいと考えております。「産後ケア」が育児サポートの常識となり最終的に日本の少子化対策に少しでも貢献できるよう、地域に根差した総合病院としてサービスの向上に努めて参ります。

担当者コメント

東京品川病院 院長コメント

2022年の人口動態統計によると、東京都の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産むとされる子供の数)は1.04全国で最も低い数値です。国が掲げる希望出生率は1.8ですのでこれと比較してもかなり低いことが分かります。これにはいくつか原因があると考えているのですが、中でも大きく影響しているのは「心のケア不足」だと感じています。国や自治体からの経済的な援助は広がりつつありますが、精神的なケアについてはまだまだサポートが足りていません。特に初産婦の場合、産後の身体的な負担に加え初めての経験ばかりで大きな孤独を抱えている方も少なくありません。実際に産後うつがコロナ禍で倍増したというデータもあり、孤独がいかに産後ママの精神に影響を与えるかが分かると思います。我々はそのような孤独に寄り添い、心から安心して笑顔で産後をすごしてもらえるよう、プロの立場でお手伝いができればと考えています。そしてできるだけ多くのお母さんに利用してもらえるよう、適正な価格を心がけます。産後ケアはぜいたく品ではありません。皆が享受できる‘常識’なのですから。

東京品川病院 産婦人科 助産師コメント

国内においては産後ケアがまだ一般的ではない為、贅沢したくないという理由で出産後すぐに自宅へ戻られる方も少なくありません。しかしその一方で、退院後1~2週間後産後ケア病棟に戻ってこられる方がいます。その方たちは口々に「とにかくぐっすり眠りたい」「育児の不安を相談できる人がいない」と仰います。私たち助産師は、お母さんがしっかりお休みになりたいときは、赤ちゃんをお預かりさせて頂き、育児に不安がある時はゆっくりとご相談に乗ります。授乳方法、乳房ケア、沐浴の仕方等アドバイスを行うことはもちろんですが、何よりもお母さんの心のケアが一番だと考えております。心置きなく、お母さんに気兼ねなく頼って頂ける環境づくりをこれからも心がけていきます。

東京品川病院について
東京品川病院は地域に根差した総合病院として皆様の幅広いニーズに応えられ、24時間、365日手術及び治療可能

かつ皆様が気楽に受診できる“敷居の低い”病院を目指しています。当院の基本方針として、3つの医療を掲げて診療を行っております。
・高度医療:学問的に、技術的に高い水準の医療を提供します。そのために必要な施設・設備の整備拡充に努めます。
・総合医療:患者様と医療情報を共有し、急性期治療から早期リハビリ、在宅医療まで一貫した、患者様のニーズに沿った
安全で安心できるチーム医療を提供します。
・地域医療:地域の医療・福祉施設と密接な連携を図り、いつでも誰でも安心して利用できる、救急医療に重点を置いた地域
医療の中核病院を目指します。

【病院概要】
社名:社会医療法人社団東京巨樹の会 東京品川病院
所在地:〒140-8522 東京都品川区東大井6丁目3−22
院長:蒲池 健一
理念:手には技術 頭には知識 患者様には愛を
設立: 昭和20年(1945年)1月15日
HP:https://tokyo-shinagawa.jp/

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