本年度の「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」(以下「JT杯」)開幕戦(一回戦第一局東北大会)は34年連続出場の羽生善治九段と2年連続7回目出場の山崎隆之八段の戦い。会場は宮城県仙台市の夢メッセみやぎ。公開対局として、事前抽選で当選した観戦者や同会場で開催される「テーブルマークこども大会」の参加者等の目の前で対局が繰り広げられる。またその模様は15時10分からABEMAでも生中継される。
一回戦第一局生中継「ABEMA」URL https://abema.tv/channels/shogi/slots/CVX6ewWtF9PP9h
■対局のみどころ
両者の対戦成績は、羽生九段の20勝5敗。ただしよく見ると、20戦目までは羽生九段が18勝2敗だったところを最近5戦で山崎八段が3勝2敗と追い込んでいる形だ。戦型は、角換わり系(腰掛け銀以外)が7局、相掛かりが6局、横歩取りが4局、いずれかが振飛車にしたものが4局、その他が4局とほとんどが相居飛車の戦いになっている。角換わりも振飛車も最近の両者の対戦では現れていないことを考えると、相掛かりか横歩取りになる公算が高いのではないかと思われる。実績や対戦成績では羽生九段に分があるが、お互い「JT杯」優勝、準優勝の経験もある二人。「JT杯」の過去2回の対戦では1勝1敗。それに加え持ち時間の短い棋戦に限ると、両者5勝5敗のイーブン。これは山崎八段にとっては元気が出るデータである。山崎八段が序盤に見せる工夫に対して、羽生九段がどう対応するのか。序盤の細かいところから既に戦いは始まっている。先日、将棋連盟の新会長に就任した羽生九段。就任後、初の公開対局に注目だ。
■注目の対局を盛り上げるのはこの3人
大盤解説の森内俊之九段は、羽生九段と同い年で奨励会入会も同期。小学生以来ずっと競ってきたライバルだ。対戦数は歴代7番目の139局、十八世名人資格保持者である森内九段と羽生九段の名人戦での9度の対戦数は歴代1位タイ。まさに知り尽くした相手だ。また、山崎八段とは13局対戦があり、名人位のときに山崎新人王との記念対局も行われている。今年の「JT杯」開幕戦をどう斬るか期待だ。
(写真)左から 解説/森内俊之九段 聞き手/本田小百合女流三段 読み上げ/高浜愛子女流1級
■「JTプロ公式戦」トーナメント表
※タイトル・段位は2023年6月30日現在のものです。
■ABEMAでの生中継スケジュール
※放送開始時間は変更になる可能性があります。
■大会協賛趣旨(JTグループ)
こどもから大人まで誰もが、将棋を自分らしく自由にとことん楽しめる。みる・指す・ふれあう将棋日本シリーズだから体験できる心の豊かさを育む特別な「とき」がここにはあります。
ひとりひとりの心の豊かさを、もっと。
JTグループは、将棋の魅力に寄り添い、将棋を愛するすべての人を応援しています。
■大会名義
主 催/ 公益社団法人 日本将棋連盟、各地区新聞社(関東・大阪は日本将棋連盟のみ)
後 援/ 文部科学省、開催地区地方自治体及び同教育委員会、開催地区青年会議所等
協 賛/ JT、テーブルマーク
■大会情報
大会公式ホームページ https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html
「JT杯」公式Twitter https://twitter.com/jt_shogi
お問合せ
「将棋日本シリーズ」総合事務局 TEL/03-5166-0290 E-mail/info@jt-shogi.jp
〒104-6038東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟㈱I&S BBDO内
※「棋士の写真」や「各種調査データ」の提供等もいたします。