ユーグレナ社、航空自衛隊戦闘機に国産SAF「サステオ」を初給油

この記事は約3分で読めます。
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)は、当社が製造・販売する国産SAF※1「サステオ」※2(以下、「サステオ」)を、航空自衛隊岐阜基地に所属の戦闘機F-2、F-15の2機体に給油し、使用されたことをお知らせします。本邦の戦闘機にSAFが使用されるのは今回が初の試みとなります。

F-2B戦闘機へSAFを給油中の様子F-2B戦闘機へSAFを給油中の様子

SAFで飛行するF-2B戦闘機とF-15J戦闘機SAFで飛行するF-2B戦闘機とF-15J戦闘機

今回当社が供給した「サステオ」は、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂等を使用して製造した純バイオジェット燃料を、従来の石油系ジェット燃料と混合して製造した環境負荷の低い燃料で、ASTM D7566規格※3に準拠しています。「サステオ」は、燃料の燃焼段階ではCO2を排出しますが、使用済みの食用油の原材料である植物とユーグレナはどちらも成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなる、カーボンニュートラルの実現に貢献すると期待されています。

今回、岐阜基地にて、F-2とF-15の2機種に合計5KLの「サステオ」が給油されました。

※1 SAFはSustainable Aviation Fuelの略称で、動植物油脂や使用済み食用油等の持続可能な原料により製造された燃料を、従来のジェット燃料に混合して製造されます。従来のジェット燃料と同等の性質・性能を持つことが規格認証されており、CO2排出量の削減効果があります。

※2 当社が製造・販売するバイオ燃料の名称で、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原料からつくられています。

※3 当社が微細藻類や使用済み食用油などの生物系油脂を原料としてBICプロセスにより製造した純バイオジェット燃料は、ASTM International(旧 米国材料試験協会 American Society for Testing and Materials)が定める国際規格であるASTM D7566 Annex 6に準拠しています。また、従来のジェット燃料(石油系)と混合して製造したSAFも、ASTM D7566に準拠しています。

<株式会社ユーグレナについて>

 2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析サービスの提供を行っています。また、2014年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」を継続的に実施。「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。https://euglena.jp

タイトルとURLをコピーしました