【 声明 】 理解増進法に反対し、廃案を求める声明

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LGBTQ当事者の人権を確実に守ることができる法律でなければ、「LGBTQへの理解を増進する法律」とは言えません。また、広く当事者の声を聞くこともなく法案を通すのは到底看過できません。

本年6月16日参議院本会議において審議予定の「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案」いわゆる「理解増進法」案に反対し、その廃案を求めます。

 当初、提出された法律案(第211回衆法13号「性的指向及び性同一性の多様性に関する国民の理解の増進に関する法律案」)から修正がなされた結果、第一条に定められた目的を到底達成できない内容となり、逆にLGBTQ当事者の生きづらさを悪化する内容となってしまっています。特に第十条第一項において「民間の団体等の自発的な活動の促進」を削除し、「家庭及び地域住民その他の関係者の協力を得つつ」という文言が入ったことで、家族や地域から差別・排除されがちなLGBTQ当事者の生活は今まで以上に脅かされてしまうことが強く懸念されます。当事者や支援者と出会いづらい、地方に居住するLGBTQ当事者の生活は本当に苦しいものになるでしょう。LGBTQへの理解がさらに後退し、当事者は、ますます息をひそめ、偏見に耐えなければならない日々を送ることとなります。加えて、LGBTQ当事者が支え合い、助け合うコミュニティの存在、それ自体を脅かすことにもなりかねません。理解を増進するはずの法律が、理解を抑制したり、むしろ差別や偏見を固定化し蔓延する法律となってしまうことが懸念されます。

 LGBTQ当事者の人権を確実に守ることができる法律でなければ、「LGBTQへの理解を増進する法律」とは言えません。また、広く当事者の声を聞くこともなく法案を通すのは到底看過できません。もっと多くの議論をしていただき、当事者の人権を守れる内容にしていただきたく存じます。今回の参議院本会議での審議に反対をし、廃案を求めます。

以上

九州・山口アライアンス 賛同団体

【 福岡県 】

・LGBTの家族と友人をつなぐ会in福岡

・NPO法人Rainbow Soup

・NPO法人Proud Futures

・gid.jp九州支部 

・LGBTとともに生きる弁護士の会

・福岡コミュニティセンターHACO
・OVER THE RAINBOW

・GID Link

【 佐賀県 】・SOiGIEs(そいぎーず)佐賀

【 長崎県 】・Take it! 虹

【 熊本県 】・くまにじ

【 大分県 】・ココカラ!SOGIE(LGBT)サポートチーム 

【 宮崎県 】・LGBT交流会「レインボービュー宮崎」

【 鹿児島県 】・レインボーポート向日葵

【 山口県 】・レインボー山口

【 呼びかけ団体 】NPO法人カラフルチェンジラボ

 計16団体

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