この取り組みは、大学と高校がタッグを組み共創をすることで、高校生に対して主体的で質の高い学びを提供することを目的としています。さらには、本学学生も共同することで、大学生に対してもより良い学びの提供ができ、教育全体の質向上にもつながります。
東洋女子高等学校との共創は、高大接続パートナーシッププロジェクト(S-U.P.P※)の一環で、高校2、3年生を対象とした土曜講座(探究学習)の時間を利用して実施しています。
本取り組み3年目となる2023年度は、2クラスで授業を展開。地域の魅力発見及び発信を目指した「巣鴨地蔵通り商店街のオリジナルMAPづくり」や、仮説・検証のスキルアップを目指した授業での「仏教をテーマとした大学のゼミ体験」をおこない、教科書の枠を超えた学びを提供します。
本学では今後も実践教育を通して、学生と共同で地域貢献できる商品企画やサービス開発をおこなっていきます。
【本件のポイント】
- 本学では、東洋女子高等学校の授業プログラム策定協力や本学教員による当高校での授業実施などに取り組み、教育全体の質向上につなげています
- 2023年度は、「巣鴨地蔵通り商店街のオリジナルMAPづくり」や「仏教をテーマとした大学のゼミ体験」をおこない、教科書の枠を超えた学びを提供します
- 東洋女子高等学校との共創は、S-U.P.P(高大接続パートナーシッププロジェクト)の一環です
※ S-U.P.P … 高大接続パートナーシッププロジェクト(Schools-University Partnership Project)
「高等学校」と「大学」が従来の個別的な枠組みを越えて、互いの教育上の課題やその改善策を広く共有し合えるような「場」(プラットフォーム)を提供するため、2021年に大正大学が立ち上げたプロジェクト。
【授業概要】
●地域の魅力を発見しよう
内容:巣鴨地蔵通りの魅力を発見し、その魅力を発信することで巣鴨の活性化をおこなうことを目指す。高校生が歩きたくなる「巣鴨地蔵通り商店街のオリジナルMAP」を制作する。本学の影山裕樹専任講師が高校の授業でマップ案についてアドバイスをおこなう他、巣鴨地蔵通り商店街でのインタビュー同行(6月17日(土))や発表会でのフィードバックをおこなう(9月9日(土))。
※6月17日(土)には本学学生も参加予定。
高校担当教員:柗尾喜佐(地歴公民科)
●仏教を探究する
内容:仮説・検証のスキルアップを目指した授業において、大学のゼミを体験することで教科書上の学びを超えた視点や考え方を身に付けることを目指す。5月20日(土)には本学の長澤昌幸准教授が「仏教と踊り念仏」をテーマに踊り念仏の多角的な理論と実践を実施。6月17日(土)は本学の中村夏葉専任講師が「仏像を演出する」をテーマに造形表現と思想の関係について専門的な講義をおこなう。
高校担当教員:代々木篤(地歴公民科)
※ともに2023年4月22日(土)~2024年1月27日(土)の計13回の授業内で実施。
(夏休み及び冬休みは除く)
◆東洋女子高等学校
東洋女子高等学校は、1905年仏教学者で文学博士でもあった村上専精が創立した文京区にある私立女子高校です。東洋文化を代表する女性として教養を身につけてほしいと願い、女子教育に力を注いだ村上専精の精神を受け継ぎ、今年度創立118年を迎えました。グローバル学習や土曜講座などの探究活動を通して、生徒一人ひとりの個性を尊重し、社会で活躍する女性を育てています。公式HP:https://www.toyojoshi.ac.jp/
◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学の推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。公式HP:https://www.tais.ac.jp/