-
不登校の子の増加と、eboardの取り組み
文部科学省による直近の調査において、小中学校における不登校児童・生徒数は24万人を超え、過去最多となりました。不登校の子の数はこの数年で急増しており、小学生が4年で約2.3倍、中学生が4年で約1.5倍となっています。
ICT教材eboardを開発・運営するNPO法人eboardは、2013年の設立以来、不登校の子がいるご家庭、民間のフリースクールや学校の相談室、教育委員会が運営する教育支援センター等へのICT教材の提供を通じて、不登校の子ども達の学びをサポートしてきました。一方で、不登校の子の3人に1人がサポートを受けられない状況にあることから、不登校の子と関わる教育・学習支援現場のスタッフの方を対象とした研修プログラム「eDojo(イー道場)」への取り組みをスタートし、不登校の子への支援を強化しています。
◆eDojoについて:https://info.eboard.jp/edojo
-
「まるごと通信制フェスタ」をオンライン開催
近年、多くの子が進学先として通信制高校を選択するようになってきました。少子化により全日制・定時制高校の生徒数が減少する中にあって、通信制高校の生徒数は20万人を超え、年々増加傾向にあります。
このたび、株式会社リクメディアは、通信制高校・サポート校の学校説明をまとめて視聴できる合同学校説明会「まるごと通信制フェスタ」を開催します。
◆「まるごと通信制フェスタ」概要:https://recmedia.jp/school/001/
NPO法人eboardは、子どもたち一人ひとりに合った進路の実現を応援したいとの思いから、不登校となった子に通信制高校・サポート校との出会いを提供する「まるごと通信制フェスタ」および株式会社リクメディアの主旨に賛同し、全国の生徒・保護者に向けたイベント広報および運営に関して、協力することを決定いたしました。
「まるごと通信制フェスタ」は、中学校で不登校だった生徒や、進学した高校が合わなかった生徒が、自宅から通える地域で、自分にあった通信制高校・サポート校に出会うことを目的として開催されます。全国18エリア(宮城県・茨城県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・岐阜県・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県・岡山県・広島県・福岡県・熊本県・沖縄県)の地域別にオンライン(Zoom)での開催となり、興味・関心のある生徒・保護者の方の参加を受け付けています。
当日は、各エリアの通信制高校・サポート校8校がオンライン登壇し、 各キャンパスのコースやカリキュラム、学校の雰囲気などの特色を紹介します(各校15分)。 チャットで質問していただくことも可能です。対面での見学が不安な方も、カメラOFF・音声ミュートで気軽に参加していただくことができます。
<お申込方法>
参加を希望される方は、以下のURLから地域ごとの特設サイトへ進み、お申込ください。
◆「まるごと通信制フェスタ」:https://recmedia.jp/school/001/
<株式会社リクメディア 代表取締役CEO 藤村賢志氏 コメント>
今回、NPO法人eboardに「まるごと通信制フェスタ」の広報と運営の協力を行って頂き、大変感謝しております。本イベントは、何かしらの理由で不登校となった生徒が、「登校できそう」「登校したい」と思える通信制高校・サポート校に出会うことを目的に、オンライン形式の合同学校説明会として企画しました。高校進学にあたり、中学校の学習に不安な生徒も多いと思いと思いますが、ご家庭で無料で利用できるICT教材eboardを利用することで、中学校の学習を自分のペースで学び、自分にあった通信制高校・サポート校で高校卒業を目指して頑張って欲しいと思います。
<NPO法人eboard 代表理事 中村 孝一 コメント>
このたび、株式会社リクメディア主催が主催する「まるごと通信制フェスタ」の広報・運営に協力させていただくこととなりました。私たちが開発・運営するICT教材eboardは、個人の方は無償で利用していただくことができますが、学校に行けない・行かない選択をした不登校の子ども達の利用が年々増え続けています。eboardは、こうした子どもたちが、それぞれ自分に合った多様な進路を実現することを応援しています。今回のイベントは、お住まいの地域で複数の通信制高校・サポート校を比較・検討できる大変貴重で有意義な機会であり、団体としてぜひ応援させていただきたいと考えています。「まるごと通信制フェスタ」が、一人でも多くの子にとって、自分に合った場所との出会いのきっかけとなることを心から願っています。
-
NPO法人eboardについて
NPO法人eboardは、子ども達がどんな環境にあっても、学んでみようと思ったとき、支援者が子ども達の学びを支えたいと思ったとき、いつでも、どこでもそれが実現できるような「学びをあきらめない社会」の実現をミッションに活動しています。映像授業とデジタルドリルで個々に応じた学習をサポートするICT教材eboardは、公立学校および個人は無償で利用することができ、全国2,000カ所以上の現場で毎月20〜30万人が利用しています。
さらに学習支援にとどまらず、不登校の子ども達がつながりを持てる「居場所」「学びの場所」を社会全体で整備していく必要があるとの考えから、フリースクールなど不登校支援を行う現場を対象とした研修プログラム「eDojo(イー道場)」の提供をスタート。このプログラムの提供を通して、子ども達が安心して過ごし、学ぶことができる場所につながれるよう、今後も取り組みを継続していきます。