浪江町の住民の想いをアートにした「なみえの記憶・なみえの未来」第四弾が、町の誇りだったショッピングモール「サンプラザ」跡地に出現

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一般社団法人NoMAラボ(代表理事:高橋大就)は2日、東日本大震災により全町避難を経験し、もともといた人口約2万1千人が現在約2千人となっている福島県浪江町で、住民が残したい記憶と創りたい町の姿を屋外アートとして町中に掲出していく「なみえアートプロジェクト『なみえの記憶・なみえの未来』」の第四弾アートを、町の誇りだったショッピングモール「サンプラザ」跡地の建物の外壁に掲出しました。

アートのテーマは浪江町の住民のみなさんへのヒアリングによって決められ、第四弾アートの残したい「なみえの記憶」は、地域を代表する商業施設で、地元の方々に愛され町の誇りだったショッピングモール「サンプラザ」になりました。つくりたい「なみえの未来」は、浪江町がかつての賑わいを取り戻す一方で、お年寄りも子供もハンディキャップを持つ方も、誰もが住みやすく安心して住み続けられるまちにしたいという想いをアートにすることになりました。

アートの制作は、これまで同様、国内外の主に知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、アートデータを軸にした様々な事業を通して福祉を起点に新たな文化の創出を目指す福祉実験ユニット、株式会社ヘラルボニー(岩手県盛岡市、代表取締役:松田崇弥・松田文登)に依頼し、「なみえの記憶『サンプラザ』」は栗田淳一氏、「なみえの未来『賑わいと住みやすさが同居するまち』」は吉田楓馬氏に描いていただきました。

アートは、ショッピングモール「サンプラザ」跡地の建物の外壁に掲出されました。

  • なみえアートプロジェクト「なみえの記憶・なみえの未来」について

なみえの住民の方々が残したい町の記憶と、なみえの住民の方々が実現したい町の姿を、町中の屋外アートによって表現することで、残したい町の記憶を紡ぎ、実現したい町の姿を共有することを目指すプロジェクトです。
アートのテーマについては、残したい町の記憶と、実現したい町の姿、それぞれについて住民のみなさんにヒアリングを行い決定しています。
アートは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げる、株式会社ヘラルボニーのアーティストに制作して頂くことで、なみえを、誰もが自分らしく、異彩を放てる町にしたいという想いを込めています。
今後も、浪江町内各地の屋外に、『なみえの記憶・なみえの未来』のアートを順次掲出していくことを予定しています。

  • 第四弾アートについて

<なみえの記憶>
テーマ:「サンプラザ」
アーティスト:栗田淳一(やまなみ工房)
第四弾アートの「なみえの記憶」のテーマである「サンプラザ」は、1979年に浪江町に誕生した大型のショッピングセンター。日本のショッピングモールの先駆けとも言われ、食品から高級ブランド品までサンプラザに行けば何でも揃う、と地元の方々に愛された、地域を代表する商業施設でした。

そのサンプラザの象徴的なファサードが、シンボルカラーのオレンジのラインを強調する形で描かれ、町の方々の楽しい想い出が、浪江の花コスモスで表現されています。

<なみえの未来>
テーマ:「賑わいと住みやすさが同居するまち」
アーティスト:吉田楓馬(やまなみ工房)
第四弾アートの「なみえの未来」のテーマは「賑わいと住みやすさが同居するまち」。浪江町がかつての賑わいを取り戻す一方で、お年寄りも子供もハンディキャップを持つ方も、誰もが住みやすく安心して住み続けられるまちを自分たちの手で創りたい。そんな町のみなさんの願いからインスピレーションを得て、鮭やトルコギキョウ、獅子舞や田植え踊りなど、浪江のモチーフを散りばめながら、様々な人が集い楽しく遊ぶイメージが表現されています。

<掲載場所>
ショッピングモール「サンプラザ」跡地の建物の外壁
(浪江町権現堂字上川原88)

<協賛・協力>
協賛:サンプラザ友の会
協力:株式会社マツバヤ

  • ヘラルボニーについて

ヘラルボニーは「異彩を、放て。」をミッションに掲げる、福祉実験ユニットです。
国内外の主に知的障害のある作家、福祉施設と契約を結び、2,000点を超える高解像度アートデータの著作権管理を軸とするライセンスビジネスをはじめ、作品をファッションやインテリアなどのプロダクトに落とし込む、アートライフスタイルブランド「HERALBONY」の運営や、建設現場の仮囲いに作品を転用する「全日本仮囲いアートミュージアム」など、福祉領域の拡張を見据えた多様な事業を展開しています。これらの社会実装を通じて「障害」のイメージ変容と、福祉を起点とした新たな文化の創造を目指します。
社名である「ヘラルボニー」は、知的障害のある両代表の兄・松⽥翔太が7歳の頃⾃由帳に記した謎の⾔葉です。「⼀⾒意味がないと思われるものを世の中に新しい価値として創出したい」という意味を込めています。

会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:岩手県盛岡市開運橋通2-38
代表者:代表取締役社長 松田 崇弥、代表取締役副社長 松田 文登
公式サイト: https://www.heralbony.jp
       https://www.heralbony.com

  • NoMAラボについて

一般社団法人NoMAラボは、「ゼロになった町から、この国一番のワクワクを。」をモットーに、福島県浜通り地域等において、住民主体のまちづくりと、住民の生活環境改善や課題解決につながるビジネスづくりに取り組んでいます。

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