創建以来約1400年の歴史を持つ善光寺を有する観光都市、長野市においてCO2とプラスチックの循環を体感する[GCHアップサイクルプロジェクト]始動

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株式会社 hide kasuga 1896(本社:東京都港区、代表取締役:春日 秀之、以下当社)は、循環型社会の構築を目的に当社が主宰する産学官連携サーキュラー・エコノミー・コンソーシアム「Green Composite Hills by hide k 1896(グリーン・コンポジット・ヒルズ)」(以後 GCH)の活動として、長野県長野市立東部中学校において「GCH アップサイクルプロジェクト」を実施しています。4月28日(金)には中学校2年生の生徒約200名の皆さんに当社が開発した環境調和型素材のペンケースを交付するイベントを実施しました。

GCHは資源循環に関する理解や活動を社会に浸透させるため、三井化学株式会社や長野県、長野市、信州大学をはじめ様々な企業、学術・行政機関が参画し活動しています。長野市の「GCH アップサイクルプロジェクト」はその一環となる活動で、今回、三井化学株式会社のグループ会社である株式会社プライムポリマーが製造販売する、マスバランス方式のバイオマスPP(ポリプロピレン)「Prasus®」と長野県産の間伐材の木粉を複合材化した環境調和型素材を、長野市の成形加工メーカーである信濃化学工業株式会社が成形したペンケースを生徒たちに日常的に使用してもらいます。ケースは1年後に回収してベンチ等へアップサイクルし善光寺エリアに設置します。さらに1年後にはベンチをパブリックアートにアップサイクルし長野県立美術館等に設置を予定しています。

自分が使用した製品が新たな価値へ生まれ変わることや間伐材の有効利用と、マスバランス方式のバイオマスPP(ポリプロピレン)の使用によりCO2の削減を体感できる機会を提供し、サーキュラーエコノミーに対する理解促進を図ります。

 4月28日は代表取締役 春日 秀之から生徒たちへプロジェクトの内容を説明した後、ペンケースを配布。生徒たちとの意見交換では循環型素材についてや、その活用方法、アップサイクルのための回収方法まで活発な質問が生徒たちから投げかけられました。

  • 長野市立東部中学校 校長

    篠原 譲治 様のコメント

東部中学校ではSDGsを教育の柱の一つに掲げ、総合的な学習の時間や生徒会活動などを通して視点を育てています。そんな中、昨年に春日様からいただいたアップサイクルのお話は、実体験を通して環境や循環型社会の意識を高める良い機会と考え一緒に取り組ませていただくことになりました。本校では、自分で考え判断し、自ら行動する、そんな生徒の育成を目指しており、今回のプロジェクトでもやりたい生徒たちが集まり、ペンケースを使うということも自分たちで決めました。今日から皆さんが毎日使うペンケースが二年後三年後、形を変えてどんなふうになっていくのか?そのようなことをイメージしながらSDGSの考え方をさらに深めていってほしいと思います。

  • 長野市 教育長 

    丸山 陽一 様のコメント

長野市の未来を担う子供たちが本プロジェクトを含む様々な環境活動を通じて、SDGs17項目のうちの「つくる責任、つかう責任」を感じ学ぶことで、持続可能な社会や地域を作るきっかけになって欲しいです。生徒の皆さんは積極的にSDGsの学習に取り組まれてきたと思いますが今回のプロジェクトはこれまで学んできたことを行動に移し日常から循環型の経済を体感する貴重な学びの場です。私もペンケースの実物を手に取りましたが、木の香りを感じられ手触りの良さに驚きました。ぜひペンケースを大いに使っていただき、その思い出が新たな製品に引き継がれていく、ということを体感してもらいたいと思います。

  • 長野市立東部中学校 生徒代表

    白浜 凛さんのコメント

東部中学校ではSDGsに関する学習に力を入れています。昨年東部中のアップサイクルプロジェクトメンバーとして会議に参加し、そこで春日さんのアップサイクルに対する想いを実現させる方法をお聞きし、私たちが学習していることを活かせるのではないか思い、期待が膨らんだことを覚えています。いただいたペンケースは生徒が使いやすい素敵なデザインだと思いました。大切に使わせていただきます。このプロジェクトに係わることでアップサイクルという新しい視点に変え、学校全体でSDGsについてより深く考えていければと思います。

  • 春日 秀之のコメント

 今回のプロジェクトは貴重な資源を捨てたり燃やしたりするのではなく循環させるようにしましょう、というもので、昨年から東部中学校とお話をして、生徒の皆さんに非常に興味を以って取り組んでいただきました。おかげさまでペンケースが完成し、今日皆さんにお渡しできます。これから循環型社会をつくるには我々がこういった素材に触れ、いろいろな使い方も提案していかないといけないと思っています。ぜひ皆さんにはパイオニアになっていただき、どのように感じたか教えて欲しいです。そして東部中学校発の「長野モデル」として循環型素材で培った知識や経験を皆さんと一緒に発信してぜひ全国に普及させていきたいと思っています。

GCHアップサイクルプロジェクトについて

環境調和型素材ペンケースの使用・回収・アップサイクルを一体的に体感することを通じて、サーキュラーエコノミーに対する理解促進につなげるための啓発事業です。

ペンケースは、木粉と廃食用油などを原料に製造されたバイオマスナフサをもとにマスバランス方式で製造されたバイオマス樹脂を複合材化した環境調和型の新素材「TRANSWOOD(トランスウッド)」を活用したもので、今回東部中学校での取り組みでは、ケースは1年後に回収しベンチとしてアップサイクルし善光寺エリアに設置。さらに一年後にはベンチをパブリックアートにアップサイクルし長野県立美術館等に設置を予定しており、効果的な環境意識の高揚につなげます。また、今後は当社をはじめGCH参画企業によるサーキュラーエコノミー関連セミナーや、学習交流も予定しています。中学生や保護者等を対象に、サーキュラーエコノミーの重要性や産業界の先進的な取組みを紹介するなど、体感の機会を逃がさず、その効果の最大化を図ります。 

サーキュラーエコノミーコンソーシアム「Green Composite Hills by hide k 1896」について

「Green Composite Hills by hide k 1896(グリーン・コンポジット・ヒルズ)」(以後 GCH)は素材・製品・消費者・再生が循環する産学官連携によるサーキュラーエコノミー構築コンソーシアムです。「GCH」では人工繊維および天然繊維と環境調和型のプラスチックからなる柔らかい複合材 “コンポジット・テキスタイル(CT)”、間伐材と廃食用油などを使って製造されたバイオマス樹脂を配合した新素材”トランスウッド(TW)”を軸に、最終製品メーカーやマーケットと連動して“トレーサビリティ”を構築。 同時に複合材の分離技術の確立を進め、循環(サーキュレーション)の仕組み構築を目指します。

2020 年から信州大学繊維学部が参画。2021 年には三井化学株式会社、千葉県市原市、長野県長野市が参画し、2023年には信州大学全学部、長野県が参画。今後様々な企業、学術・行政機関の参画を予定しています。

hide k 1896 について

環境調和型ブランド

“PRODUCE & RECYCLE”をスローガンに春日秀之(工学博士)が2013年に設立した環境調和型ブランド。

日本独自の新たな美意識[WABI contemporary]をベースに環境調和型素材を開発し様々なカテゴリーのプロダクトを展開。

また、創業者の春日秀之は[令和モダニズム]を提唱し、新旧融合型ライフスタイルの編集を進めています。

WABI contemporary とは

侘。銀閣寺のあの美しさ。令和のいま、大切にしたいのは脈々と息づき、美を構築してきた、この日本独自の美意識です。

侘を昇華させた新たな美意識を「hide k 1896」が創出します。単に質素を旨とするだけでなく、繊細で美しく、理知的で時にグローバルな現代の侘。それが「WABI cotemporary」です。

ホームページ http://www.hidek1896.com/

マテリアルシンクタンク「株式会社 hide kasuga 1896」について

株式会社 hide kasuga 1896 はサーキュラーエコノミー構築を推進する事業家「春日 秀之」が2012年に設立したマテリアルシンクタンクです。

2018 年、素材の研究所「hide kasuga LABO」を信州大学国際科学イノベーションセンター内に開所。2019 年に東京表参道に素材をベースとしたサーキュラーブランドショップ「hide k 1896」(旧 gallery de kasuga)を開業し、2020 年にはサーキュラーエコノミー構築コンソーシアム「Green Composite Hills by hide k 1896」を組成。また、2 つの循環型マテリアルブランド「hide k 1896」「BLANC BIJOU PARIS」も運営しています。

春日 秀之 プロフィール

 博士(工学)。長野県長野市出身。 (株)hide kasuga 1896 を中核とするhide kasuga グループ代表。“価値の創造と再生”をコンセプトに素材を軸としたサーキュラーエコノミーの構築を推進するhide kasuga グループの代表。シンクタンク<hide kasuga 1896>では、ブランド開発からマーケティングまで幅広いコンサルティングサービスを提供。⾃社事業としては2つのサーキュレーションブランド<BLANC BIJOU PARIS(PTFE)><hide k 1896(トランスウッド(TW))> と素材のブランドショップ<hide k 1896(東京・表参道)>を運営。信州⼤学国際科学イノベーションセンター内に開設した研究所<hide kasuga LABO>では、素材の適⽤開発から技術開発、リサイクルスキームの構築、サーキュラーエコノミーコンソーシアム事務局の運営を行っています。

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