【脳が麻痺し起こる】救急集中治療医が解説する急性アルコール中毒の危険性

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千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、急性アルコール中毒についてのイラストレーションを、本日一般公開しました。年度が改まって、コロナ禍では控えていた歓迎会などが、今年は行われています。久方ぶりに対面で集い、その場の雰囲気から飲酒量が多くなることもあります。そこで気をつけたいのが「急性アルコール中毒」です。短時間で大量のお酒を摂取した場合、血中のアルコール濃度が急激に上昇し脳に影響を与えます。意識を失う、呼吸が止まるなどの重症では、命に関わる事態におちいる場合もあります。救急集中治療医の見地から、急性アルコール中毒の危険性について、親しみやすいマンガで解説します。お酒をともにして集うひとときは楽しいものです。暴飲をすることなく、適量を心がけましょう。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。

「急性アルコール中毒」は、肝臓のアルコール代謝が酒量に追いつかなくなり、血中アルコール濃度が急激に上昇することから起こります。「酔い」とは、アルコールの作用から、脳が麻痺状態になったことを言います。「酩酊」と言われる段階では、立つとふらつき、歩行もままならず、呼吸数の増加と嘔吐感などが起こります。これはアルコールによる麻痺が小脳まで広がることで、運動失調状態になったあらわれです。そして「泥酔」では、記憶の中枢である海馬まで麻痺が生じています。意識がはっきりしなくなり、呂律も回らない状態です。さらに悪化した場合では、昏睡、心肺停止へ陥ってしまいます。千鳥足や嘔吐が見られる「酩酊」は、急性アルコール中毒の兆候と思ってください。

急性アルコール中毒にならないためには、お酒の適量を知ること、一気飲みをしない、そして無理な飲酒を強要しないことです。飲酒の適量には、個人差がありますから、周囲が理解することも肝心です。飲酒の際に、意識がなくなり、呼吸も異常となったのを見受けられたら、ためらわず救急車を要請してください。到着までの間は、嘔吐から窒息をさせないように、横向きに寝かせましょう。その際には、両ひじを曲げて上側の手を顔の下に入れる、足では上側のひざを90度に曲げて倒れないようにします。そして体温低下を防ぐために、上着や毛布をかけます。容態の急変も考えられますから、決して一人にはせず付添いをします。

楽しいお酒のために、急性アルコール中毒については知っておいてほしい知識です。「酩酊」「泥酔」という言葉は、よく耳にすることから深刻には捉えないものですが、飲酒には危険が潜んでいることを忘れてはなりません。

◆テーマ
「飲んでも飲まれるな 急性アルコール中毒の危険性」

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119

◆監修協力
新井久美子(救急科専門医)
矢澤まり(外科専門医)

◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000595.html

◆急性アルコール中毒とは

  • 「イッキ飲み」のように短時間で大量のお酒を飲んでしまうことで、肝臓でのアルコール代謝が追いつかなくなり、血液中にアルコールが増えていきます
  • 血液中のアルコールが増えてしまうと、「酩酊」や「泥酔」状態となり、しっかり歩けなくなったり意識がもうろうとしたり、正常な判断ができなくなってしまいます

※自転車・自動車などの運転は絶対避けましょう

◆アルコール中毒の症状
嘔気、嘔吐、呼吸数の増加、歩行困難、意識の混濁
重くなると昏睡、呼吸停止、心停止となってしまうことも

◆急性アルコール中毒にならないために

  • 自分の適量を知る
  • イッキ飲みはしない
  • 飲酒の無理強いはしない

◆急性アルコール中毒の対処方法
お酒を飲んだ後に意識がない、呼吸がおかしい場合は救急車を要請しましょう

◆介抱するときは
①一人にしないで、必ず誰かが付き添いましょう
②嘔吐して窒息しないように、横向き(回復体位)にしましょう
 ・下あごを前に出して気道を確保します
 ・両方の肘を曲げ、上側の手の甲を顔の下に入れます
 ・上側の膝を約90度曲げて、後ろに倒れないようにします
③体温低下を防ぐため、上衣や毛布などをかけて保温しましょう

◆参考資料
厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol-summaries/a-01

政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201804/2.html

◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。

<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療情報システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、災害時をはじめ、医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。
 

【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容: 
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「レスポンサム(respon:sum)」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jp
メールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)
 

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