清和源氏まつりは、多田地域の歴史的背景を大切にしながら、市中心市街地に場所を移して開催された。
メインの懐古行列に先立ち、午前10時20分から行われた「川西能勢口」駅前のアステ川西ぴぃぷぅ広場でのイベントでは、鎧兜を身に付けた武者に扮した越田謙治郎川西市長の他、巴御前などの三御前と若武者(八幡太郎義家公)役などがそれぞれに口上を述べ、会場を盛り上げていた。
同まつり最大のイベント懐古行列は午前10時50分にアステ川西ぴぃぷう広場(栄町25-1)をスタート。よろいかぶとに身を固めた源氏ゆかりの武者をはじめ、三御前(巴御前、常盤御前、静御前)の3人や若武者(八幡太郎義家公)などが徒歩で市役所に向かった。
市役所に到着すると、待ち構えていた稚児や少年少女武者と合流し、総勢220人となった行列は、騎馬武者を最後尾に再出発してキセラ川西せせらぎ公園(火打1丁目)まで行進し、沿道には絢爛豪華な懐古行列を一目見ようと多くの人が訪れた。
巴御前役の小川 恵莉佳さん(おがわ えりか)は、「歴史ある川西市の清和源氏まつりに巴御前役として参加させていただき、大変うれしく思います。今日だけでなく、これからも川西を盛り上げるため、いろいろな場で川西の良さをPRしていきたいと思います。」と話した。
※清和源氏まつりに関わる歴史について
今から千年あまり前、第56代清和天皇の曾孫に当たる源満仲公が、川西の多田盆地に移り住み、天禄元年(970年)に多田院(現在の多田神社)を創建し、清和源氏の礎を築いた。後世、鎌倉幕府を開いた源頼朝や全国に名を馳せた源氏武将たちは、満仲公の子孫であり、川西市は「源氏と武士団発祥の地」と言われている。清和源氏まつりは、この清和源氏の祖、源満仲公をしのび、〝清和源氏発祥の地かわにし〟の歴史、文化、観光をPRするため、毎年開催している。