2023年4月1日、子どもの権利を守るために生まれた法律「こども基本法」がスタートしました。これは、子どもの権利と尊厳が大切にされる社会に向けた大きな一歩です。
今回はこども基本法施行を記念して、PIECES代表理事で児童精神科医/こども家庭庁のアドバイザーを務める小澤いぶきとイラストエッセイストの犬山紙子さん、タレントの福田萌さんが「今こそ、考えたい子どもたちの未来」をテーマに語ります。
犬山さんと福田さんはそれぞれのお仕事や子育てのほか、児童虐待問題の解決に取り組む「こどものいのちはこどものもの」としても活動をしています。今回のトークイベントでは、子どもの権利を尊重するとはどういうことか、保護者として、子どもたちのまわりにいる大人として、私たちの日常の中でできることをPIECES代表理事の小澤いぶきと共に深めます。
- 開催概要
日時:2023年4月19日(水)22:00~
場所: Twitter(https://twitter.com/i/spaces/1jMJgLqjBaMxL)
申し込み:不要 ※ご自由にご視聴いただけます。
twitterスペースにて生配信いたします。「通知をオンにする」をタップして、リマインダー登録をしてお待ちください。
- こども基本法とは
2022年6月に「こども基本法」が成立し、2023年4月に施行されました。すべての子どもが個人として尊重されるという基本的人権が主な内容です。
1989年に、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約として国連総会で採択された『子どもの権利条約』を日本が批准したのは1994年。「子どもの権利条約」は、「差別の禁止」「生命、生存及び発達に対する権利」「児童の意見の尊重」「児童の最善の利益」の4原則をもとに、「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」といった子どもの権利を保障しています。
日本では条約の批准から28年が経ちますが、これまで子どもの権利を保障する総合的な国内法の整備は行われていませんでした。条約の認知は広がらず、それに基づく実践も子どもの現場で普及していかない中、ここ数年で体罰禁止や子どもの意見表明に関して制度化を求める動きが生まれ、こども基本法に向けての社会的な動きになってきました。今回施行されたこども基本法には、子どもの権利条約の4原則が明記されています。
PIECESでは、こども基本法の公布に向けて、市民社会組織の一つとして当事者と共に提言を進めてきました。
- 小澤いぶきからのメッセージ
誰もがその尊厳を自然と大切にしあえるようなしなやかな土壌は、一人ひとりの市民性により耕されています。
市民性が誰の中にもある泉から湧き出る水のようなものだとしたら、時に制度や仕組み、既存の枠組みがその市民性の泉を枯れさせてしまうこともあります。
例えば、自分の声が誰にも届かなかったり、暮らしを支える制度の決定や活用に参加する権利がなかったりする状態がそれに当たります。一方で市民性をエンパワーメントする工夫や仕組みも同時につくられてきました。その一つが今回のこども基本法の公布です。これらの政策は、子どもとともに地域を育んできたさまざまな人たちの声が集まって生まれたものです。
2023年4月、こども家庭庁が開設し、こども基本法が施行、秋にはこども大綱ができます。子どもの声を聴くことが自治体で義務化され、子どもの権利を周知することの必要性も明言されています。
生活の中での実践に向けて、子どもも一人の権利主体として共に社会を育む環境を、これまで以上に前に進めていきたいと思っています。
- 認定NPO法人PIECESについて
こども家庭庁アドバイザーを務める児童精神科医の小澤を中心に、2016年に設立。子どもの周りに信頼できる他者を増やすことで、子どもが孤立しない地域をつくることを目指しています。
子どもの孤立が深まる前に、地域の中で子どもを見守り、子どもに寄り添う市民を増やすための市民性醸成プログラムを展開。ひとりひとりが自分らしい市民性を醸成し、行動できるようになることで、子どもと自分、地域のwell-being をつくることができると考えています。
【団体概要】
設立:2016年6月22日
代表:代表理事 小澤いぶき(児童精神科医・こども家庭庁アドバイザー)
所在地:東京都文京区本郷3-40-10 三翔ビル本郷7F 小野田高砂法律事務所内 social hive HONGO
URL:https://www.pieces.tokyo
- 【本プレスリリースに関する問い合わせ】
認定NPO法人PIECES
担当:広報 矢部
Email:info@pieces.tokyo