当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは医療・ヘルステック領域において革新的なアプローチを探索する株式会社ICSIの夢です。
- 増え続けていく希少動物(エキゾチックアニマル)の飼育数に反して浮き彫りになっていく動物医療の課題
近年、珍しい動物種、いわゆる希少動物(エキゾチックアニマル)と呼ばれる動物の飼育数が急激に増加してきています。
SNSや流通網の発達によって、愛好家同士の情報交換が活発になり、これまでと比較して様々な動物種についての情報が広まったことや、世界的にもエキゾチックアニマルへの嗜好性の高まりによって流通網が発達してきたことが背景にあります。
このように年々飼育数が増えているエキゾチックアニマルですが、しかしながら飼育数が増えていくにつれて医療的な問題も浮き彫りになってきています。
珍しい動物種であるが故に、臨床的な知見もまだ十分に研究されておらず、珍しい動物であるほど動物病院にとっても症例の知見不足のために、全ての症例に対応しきれないのです。
- エキゾチックアニマルにおける動物医療の難しさ
具体的にはどのような課題が日常診療において見られるのでしょうか。
幾つかケースを示してみたいと思います。
・未だ治療戦略が定まっていない疾患が多く、獣医師にとっては経験が頼りとなるため、明確な指標が少ない
・珍しい動物種かつ発症頻度の低い疾患ほど、獣医師にとっても遭遇頻度は低いため、経験による対応が困難な症例も多い
・動物種自体に対する基礎的研究も未だ充分でないため、動物種ごとの薬剤の禁忌や薬剤同士の相互作用などが不明な疾患も多い
・体のサイズが小さな動物種では採血自体が致命的な侵襲となるため、充分な検査が行えないため更に経験が頼りとなる
以上の様に、総じて動物種や疾患が珍しいものとなるほどエビデンスとなる情報不足が共通した課題であり、長年の経験による治療戦略がものを言う世界となります。
しかしながら根本的な体のサイズや血液量等によっては、選択できる検査方法も限られているため、充分な判断根拠を揃えること自体が困難を極める動物種もいます。
エキゾチックアニマルでは経験による勘所が重要な要素となる職人芸とならざるを得ない現状であり、熟達した獣医師であっても情報不足に苦しんでいる背景があります。
- エキゾチックアニマル症例データベース “Edia” が目指す動物医療の革新
このように情報不足が深刻な課題となっているエキゾチックアニマルの動物医療ですが、解決のためには様々な症例を多角的な視点で網羅的に解析することが必要となりますが、個々の獣医師の力では遭遇する症例の数にも限界があるため、個々の動物病院単位で課題を打開するには非常に困難です。
そのため、弊社はエキゾチックアニマル症例データベース “Edia” の提供によって、エキゾチックアニマルを巡るこれらの知見不足を解決していきます。
”Edia” は、獣医師達に各々で経験したエキゾチックアニマルの症例情報を登録していただくことで、臨床的な知見のデータベースを構築します。
この症例データベースを動物病院間で共有し、閲覧することで日常診療において他院の治療戦略やその予後を参照することで診断の正診率や、より確度の高い治療戦略の選択などの判断を支援することを目指します。
(エキゾチックアニマル症例データベース Edia 画面例)
現在、エキゾチックアニマル症例データベース “Edia” は症例登録にご協力いただける獣医師や研究者の方を募集しています。
ご協力いただける方は弊社サイトよりご連絡をお待ちしております。
株式会社ICSI
当社は医療及びヘルステック領域に特化した研究開発型企業であり、医療や健康に関するサービス開発を行っています。
病気の早期発見やリスク検査、またその判定結果に合わせたQOL向上を支援するテクノロジーについて、先端技術を用いたヘルスケアの革新を目指しています
〒652-0051 兵庫県神戸市兵庫区里山町639ノ4
https://icsi.co.jp/
CEO 伊純 明寛
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。
私たちは動物医療の革新に向けた夢の実現を本気で目指しています。