2021年12月、匿名を望む1人の女性が慈恵病院で出産しました。国内初の内密出産です。
独自の導入に踏み切った背景には、15年間にわたる「こうのとりのゆりかご」の運用経験がありました。
独自の導入に踏み切った背景には、15年間にわたる「こうのとりのゆりかご」の運用経験がありました。
- 番組内容
熊本市にある慈恵病院の産科医、蓮田健院長は前例のない出産を決断しました。
2021年12月、国内で初めてとなる「内密出産」で1人の赤ちゃんが生まれました。
内密出産は、匿名を望む女性が病院にのみ身元を明かし出産する仕組みです。
全国で後を絶たない赤ちゃんの遺棄・殺人事件に心を痛めた病院は、2007年5月に親が育てられない子どもを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご」の運用を開始します。
これまでに161人の幼い命が預けられましたが、その半数以上が母子ともに命が危険にさらされる自宅や車などでの出産でした。
病院で安全に産んでもらおうと独自に導入に踏み切った内密出産ですが、法律の裏付けはありません。
国からガイドラインが示されたものの課題は多く、未だ手探りの運用が続いています。
予期せぬ妊娠に直面し、誰にも相談できず、病院を頼るしかない女性たちからのSOSは絶えません。
これまでに9人の赤ちゃんが内密出産で生まれました。
国内で唯一内密出産に取り組む病院の苦悩、事情を抱え病院に行きつく母子の命を見つめました。
- 放送日時
2023年4月9日(土)午後4時55分
- 番組公式ホームページ
内密である理由~ひとつだけの命の現場から~
【YouTubeで配信中】慈恵病院が国内で初めて導入した内密出産。しかし、法律の後ろ盾は無く、運用は手探りです。 それでも、命をつなぎたい。病院の1年3カ月の記録です。
- 番組予告
- テレビ朝日系列24局の放送時間
テレメンタリーHP|https://www.tv-asahi.co.jp/telementary/timetable/ をご確認ください
- ナレーター
宮城さつき