本式では、吉國浩二学長を始め列席した教員から修了生へ御祝いの言葉が贈られました。また、各研究科修了生から代表謝辞が行われ、2年間の自身の挑戦、研究をさらに進化させ社会に貢献していく決意を語りました。
■ 社会構想大学院大学 学長 吉國 浩二 式辞
(実務教育研究科 学位授与式より抜粋)
「皆さんは2年前、誕生したばかりの実務教育研究科に1期生つまり最初の院生として入学されました。この年の入学式で私は、皆さんのプロフィールを見ると企業や学校、団体、行政など様々な組織、地域の優秀な方々がそろっておられ、これからの研究の成果に大いに期待したいと申し上げました。それから2年、研究科自体が開学したばかりで授業などの蓄積がまだないばかりか、アドバイスをしてくれる先輩もいないという状況の中でしたが、皆さんは私の期待をはるかに超える優れた内容の専門職学位論文を仕上げられ無事学位研究を修了されました。皆さんはこれまで困難とされていたそれぞれの経験に基づく実践知の言語化、形式知への進化という取り組みに挑戦され、一定の成果を上げられたことで実践知教育のプロフェッショナルとしての大きな一歩を踏み出すことができたのではないかと思っています。これからも失敗を恐れず社会課題の解決に積極的に取り組んでいただきたいと思います。学位の取得はこれから皆さんがこれらの知見を社会実装させ、より良い社会の実現に役立てていく過程への出発点だと考えてください」
■修了生代表ご挨拶 抜粋 実務教育研究科 田中 稔哉さん
「私たちは、2年間ここで学びながら、社会課題に向き合い、解決、改善するために行動を起こす必要性を再認識いたしました。そして、実務と理論を架橋しながら、それぞれの業界はもちろん、広く社会に貢献することを可能にするため、個人的な暗黙知を形式知へと昇華させるべく取り組んで参りました。(中略)新たに社会構想大学院大学と名前を変えた本学の実務教育研究科修了生である我々には、それぞれの領域でそれぞれの研究成果を還元し、業界や職業の発展に寄与するという使命があります。修了後はそれぞれの置かれた社会において、学位に恥じない重要な役割を担うことができる人材として次のステージに進んでまいります」
【実務教育研究科 2022年度修了生 研究テーマ(一部)】
〇特別支援教育におけるICT活用ー「魔法のプロジェクト」実践研究からー
〇イノベーションを駆動させる世界像構築理論~知識社会学的新解釈で社会秩序変革を推進する「アイデアのための自由な遊び」実践論~
〇IT業界における法人営業の能力分析と考察ーM-GTAを用いた営業の知の言語化と体系化ー
参考資料:https://www.sentankyo.jp/articles/406343a7-eddb-46da-ac79-33276b879452
(月刊先端教育2023年3月号より)
〇「いまここをつくりだす」技法の探究 必要なことを必要なときに行うためのプラクティス・デザイン
参考資料:https://www.sentankyo.jp/articles/659ce717-aa0d-4794-b48c-7d1367de2fee
(月刊先端教育2023年2月号より)
〇SDGsを高校教育において活用することで得られる生徒への教育効果~求められている非認知能力の習得の必要性から~
参考資料:https://www.sentankyo.jp/articles/eee5ec5c-0cd0-4fcb-bc04-12bf4f56779f
(月刊先端教育2022年7月号より)
■修了生代表ご挨拶 抜粋
コミュニケーションデザイン研究科 須永 由美子さん
「本日の卒業は、決してゴールではなく、この2年間で学んだことをそれぞれの人生の中で生かしていくスタートと考えております。(中略)私たちが本学で学んだ『理念を基軸にしたコミュニケーション戦略』についての学び、それを「理念と実践」両面の視点から理解し、企業・行政・地域など、それぞれの置かれた立場で、リーダーシップをもって次の時代に繋いでいくことを期待されていると理解しています。また個人個人としても、ここで知った『学び』の意義、面白さ、喜びも、ここで途切れさせることなく、これからも、生涯、学び続けていきたいと考えております」
【コミュニケーションデザイン研究科 2022年度修了生研究テーマ(一部)】
〇PR・広報担当者に必要なケイパビリティの検討ー「送り手のメディア・リテラシー」の概念からー
〇地域課題と文化芸術はいかに連携できるかー「音楽のまちづくり」導入期にみる要件の検討と共奏モデルの提案ー
〇動物園のパブリック・リレーションズにおける広報機能の重要性ー存在意義の乖離を埋めるコミュニケー
ション戦略とはー
〇B2B取引において「ブランド」は売り手と買い手の取引にどのような影響を与えるのか~B2B企業のコミュニケーション戦略のための考察~
〇持続発展可能なまちづくりは活動人口の増加によって可能か
※その他、コミュニケーションデザイン研究科、修了生研究テーマの一部は下記より、
https://www.socialdesign.ac.jp/information/report/
本学発行紀要『社会構想研究』は下記よりご覧いただけます。
https://sentankyo.repo.nii.ac.jp/
■ 社会構想大学院大学について(※1)
創 立: 2017年4月1日所在地: 東京都新宿区高田馬場1-25-30
学 長: 吉國 浩二
研究科:コミュニケーションデザイン研究科(※2)、実務教育研究科
附 属: 先端教育研究所、 社会構想大学院大学、出版部
※1 社会構想大学院大学は2022年4月に、校名を社会情報大学院大学から「社会構想大学院大学」へ、広報・情報研究科を「コミュニケーションデザイン研究科」に名称変更しました
※2 厚生労働省の教育訓練給付金(専門実践教育訓練)に指定(国から最大112万円を給付)
公益財団法人大学基準協会の「広報・情報系専門職大学院認証評価」で適合評価
【実務教育研究科について】
Society5.0、人生100年時代、などと表される現代社会では、自らが実務領域の専門家となるだけではなく、実務経験を新たな知の体系へと昇華させ、伝承・承継する能力が、あらゆる領域に求められています。本研究科は、こうした今後の知識社会を支える基盤となる、実践知を教育へ昇華する人材の育成を行うことを目的としています。
また、知識社会学を基盤とした新たな知の形成と、教育・人材育成分野の最先端の知見について、理論と実践の両面を学びつつ、自らが新たな学びを社会に提供できるリーダーとなるための研究を行います。実務家教員のほか、組織内での暗黙知を形式知化・体系化し人材開発や知識経営を担う者や、公教育に先駆け新たな学びを生み出す民間教育事業者なども、広く対象としており、2年間の課程を修了することで「実務教育学修士(専門職)」(Master of Professional Education)が授与されます。
【コミュニケーションデザイン研究科について】
本研究科は、コミュニケーション戦略により組織と社会の未来を切り拓く人材、また、情報社会の動向を分析することで経営の中核を担う人材、すなわち社会と組織と人をつなぐコミュニケーションのスペシャリストを育成することを目的としています。組織の「理念」を社会と共有するコーポレート・コミュニケーション、理想的な社会を市民とともに構想する公共コミュニケーション、SDGsをはじめとする新たな社会的価値を経営に取り入れるための方法論、複雑な消費者心理を読み解き顧客と市場を動かすマーケティングといった領域について、一人ひとりの問題関心に応じて学修するためのカリキュラムを整備しています。組織、官公庁、地域公共団体、学校法人の広報、広告、企画などコミュニケーションデザイン領域の仕事に従事する者をはじめ、コミュニケーションデザイン分野での専門性を磨き、キャリア向上を目指す者など広く対象としており、 2年間の課程を修了することで専門職学位の「コミュニケーションデザイン修士(専門職)」(Master of Communication Design)が授与されます。
なお、本研究科は2022年4月より「広報・情報研究科」から「コミュニケーションデザイン研究科」に名称変更しました。 ※ その他詳細は大学院HP( https://www.socialdesign.ac.jp )をご覧ください。
■学校法人先端教育機構の概略
[名 称]学校法人 先端教育機構
[理事長]東 英弥
[所在地]東京都港区南青山3-13-16
[設置校]・事業構想大学院大学 本部:東京都港区南青山3-13-16
拠点:東京、仙台、名古屋、大阪、福岡
・社会構想大学院大学 東京都新宿区高田馬場1-25-30
[附属機関] 事業構想研究所、先端教育研究所、SDGs総研
[出 版] 月刊事業構想、月刊先端教育、書籍等
※学校法人先端教育機構が発行しています広報紙は下記からダウンロードできます。