※「TNR地域集中プロジェクト」の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.doubutukikin.or.jp/tnrproject/
そのうち「どうぶつ基金病院熊本」が3月8日、「どうぶつ基金病院みやま」が3月11日に最後の診療を終えました。2022年4月~2023年3月の1年間で、どうぶつ基金病院のエキスパート獣医師によって誕生したさくらねこは、熊本県で2,604頭、福岡県で3,916頭、合計6,520頭に上ります。最終診療日には、その功績に対して8市町から感謝状が贈られるなど、地元行政や地域の皆様に惜しまれつつ閉院いたしました。
【熊本市長より感謝状をいただきました】
熊本市は、1頭でも多くの猫の命を救い、飼い主のいない猫の問題を解決したいという思いで「TNR地域集中プロジェクト」の実施地域に応募しました。その熱意から実施地域に選ばれ、熊本市動物愛護センター内に「どうぶつ基金病院熊本」が開院。どうぶつ基金病院の統括院長である山口武雄獣医師による行政獣医への技術指導が行われ、今では行政獣医師1人で1日25頭の不妊手術を行うことができるようになりました。
2023年度からは、熊本市が単独で野良猫の不妊手術を継続していくことが決定しており、自治体主導で「地域の猫問題を解決するためにTNRに取り組む」という理想的なかたちでプロジェクトを終えることができました。
【どうぶつ基金病院みやま 閉院式の様子】
「どうぶつ基金病院みやま」では、最終日3月11日の診療後に閉院式が行われました。
地元みやま市の全面協力を受けて開設された「どうぶつ基金病院みやま」は、1年間で3,916頭の飼い主のいない猫や多頭飼育崩壊現場の猫に、不妊手術・ワクチン投与・ノミ駆除などの獣医療を提供してきました。福岡県内の自治体だけではなく、山口県や熊本県、佐賀県などの近隣自治体も参加し、周辺地域のTNR推進と啓発に大きな役割を果たすことができたと自負しております。
閉院式には、みやま市の松嶋盛人市長がご臨席され、ご挨拶をいただきました。その後、福岡県南地域の7市町(みやま市、柳川市、大川市、大牟田市、筑後市、八女市、広川町)を代表して、松嶋市長より感謝状が贈呈されました。
多くの自治体職員の方々にもご出席いただきました。
<出席自治体(順不同)>
みやま市、筑後市、八女市、広川町、大川市、久留米市、柳川市、大牟田市、下関市(山口県)、南関町(熊本県)、荒尾市(熊本県)、長洲町(熊本県)、鳥栖市(佐賀県)、基山町(佐賀県)
福岡県でようやく根付いたTNR活動の火を消さぬよう、どうぶつ基金は福岡県知事あてに「野良猫の避妊・去勢手術の実施に関する要望」を提出しています。多くの県民のこれまでの努力を無駄にしないためにも、福岡県動物愛護管理センターにおいて野良猫の不妊手術が拡充されることを強く願います。
※福岡県への要望書提出に関してはこちらをご覧ください。
https://www.doubutukikin.or.jp/signature-campaign_fukuoka2022/
熊本、みやまでの「TNR地域集中プロジェクト」の成功は、熊本市やみやま市など地元行政をはじめ、地元ボランティアのご協力があってこそでした。あらためて皆様に感謝を申し上げるとともに、今後も熊本市、福岡近隣自治体と協力しながら、殺処分ゼロの達成に向けて活動してまいります。