歴史的建物を活用した宿泊施設ブランド「RITA」を全国展開へ

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全国各地でまちづくりに取り組む株式会社つぎとは、各地に残る歴史的建物を活用した宿泊施設ブランド「RITA(リタ)」を立ち上げ、2022年6月30日、鹿児島県出水市に第1号施設として「RITA出水麓 宮路邸」を開業しました。

第1号施設として開業した「RITA出水麓 宮路邸」は、旧薩摩藩最大の武家屋敷群であり、国の伝統的建造物群保存地区に選定されている「出水麓」での初の宿泊施設となります。空き家となっていた武家屋敷を再生し、出水市の既存産業や既存事業者と連携しながら県内外からの滞在者を誘客することで、地域に利益を還元し、まちの持続的な活性化を目指していきます。

 

第1号施設の「RITA出水麓 宮路邸」第1号施設の「RITA出水麓 宮路邸」

【RITAの由来】

 RITAは、「遺産・継承・伝統」という意味の「HE“RITA”GE」を由来としています。各地にあるHE“RITA”GEを継いでいくという意味を込めて、HE“RITA”GEの中心にあるRITAから命名しました。また、建物を活用することで町並みを守り、事業の成果を地域に還元し、まちの活性化に寄与していきたいとの事業理念から、他を利する「利他」という意味も込めています。

つぎとの取り組み】
つぎとは、これまで岐阜県美濃市、和歌山県東牟婁郡串本町、奈良県各地、熊本県上益城郡甲佐町など全国各地で古民家など歴史文化遺産の活用を起点にまちづくりを展開しています。

<取り組み事例:岐阜県美濃市>
岐阜県美濃市では、3年前に伝統的建造物群保存地区内に宿泊施設を開業した後、現在までに周辺で歴史的建物2棟を再生し、計10室の宿泊施設として運営しています。継続的に空き家となった歴史的建物を再生することで、町並みの保全に寄与しています。
また、宿泊施設だけでなく、起業誘致にも繋がるシェア・サテライトオフィスにも古民家を活用するなど、面的なまちづくりの視座を持って事業展開しています。
和紙の産地である美濃では、和紙を使ったアート作品を扱うギャラリーを開設して展示販売し、和紙の付加価値を高めることで、和紙産業の振興にも取り組んでいます。

<取り組み事例:奈良県各地>
約70年前に閉業していた奈良県最古の醤油蔵「マルト醤油」(磯城郡田原本町)を復興するため、醤油蔵の建物を再生して、2020年に宿泊施設を開業しました。そして今年、70年間、醸造蔵に眠っていた菌を活かし、醤油の醸造を復活して販売を始めました。
御所市では、古民家銭湯を活用して周辺の古民家と一体で、宿泊施設を始める準備をしているところです。また、奈良県橿原市今井町では、歴史的建物を活用した「モール」が開業予定です。

【株式会社つぎと概要】
会社名:株式会社つぎと
代表者:代表取締役 小田切俊彦
本社:大阪府貝塚市貝塚1丁目1-23ポートフォリオ内
資本金:10,000,000円
事業内容:地域資源の調査、地域計画作成、資金調達、歴史的建築の設計監理、歴史的建築を活用した事業の創出及び運営、イベント企画運営など全国各地で古民家など地域資源を活用した観光、まちづくり、地域活性化に取り組んでる。
URL:https://tsugito.co.jp/
facebook:https://www.facebook.com/TSUGITO.Inc

つぎとがまちづくり事業に携わるエリア(順不同) 
【近畿地方】
<和歌山県>有田郡広川町、有田郡湯浅町、東牟婁郡串本町
<奈良県>磯城郡田原本町、奈良市、御所市、橿原市
<大阪府>貝塚市
【中部地方】
<岐阜県>美濃市、揖斐郡揖斐川町
<愛知県>犬山市
【関東地方】
群馬県
【中国地方】
<島根県>出雲市、仁多郡奥出雲町
<山口県>萩市
【九州地方】
<福岡県>八女市、うきは市
<熊本県>上益城郡益城町、上益城郡甲佐町、人吉市、宇城市
<長崎県>長崎市、雲仙市、島原市
<佐賀県>唐津市
<宮崎県>日向市
<鹿児島県>出水市

連携協定
・和歌山県有田郡湯浅町にて、湯浅町様と株式会社紀陽銀行様との3者で、湯浅町における歴史文化等を活用した地域活性化を推進するための包括連携に関する協定を締結(2021年12月20日)
・和歌山県有田郡広川町にて、広川町様と株式会社紀陽銀行様との3者による「和歌山県広川町の歴史文化を活用した地域活性化の推進に係る包括連携協定」を締結(2022年5月10日)

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